おととい終了したサロンドショコラ。
なんだかんだ理由をつけて、かなり足しげく新宿まで通ってしまいました

チョコレートを使ったケーキで、やはり気になったのが
フォンダンショコラ

初めて食べたのはいつだったか忘れてしまいましたが、
ケーキにナイフを入れたら、暖かいチョコレートが溶け出して来るというのは、まさに衝撃でした

「レストランで食べるお菓子」のイメージだったフォンダンショコラも、
こんな持ち帰りが出来るようになったんですね~

チョコレートの祭典と言うだけあって、いくつかのお店がフォンダンショコラを出しているので・・

決定怒濤の食べ比べ

・・って、誰にも頼まれてませんが

いや~こんな風に一堂に会する機会って、そんなにないじゃないですか



お姉さんから「箱から出して、電子レンジで10秒あっためてください」と渡されました

いや~便利ですね
お家で熱々のフォンダンショコラ

左は日本の辻口さんのショコラデュアッシュ 右はフランスのファブリス・ジロットとエコール・クリオロがコラボレーションしたもの

2週間ほど日持ちのするショコラデュアッシュのものは、
ダークなチョコレートを使った、しっかりした「ケーキらしいケーキ」で、一番クラッシックな印象。

ファブリス・ジロットさんのものは、表面がすでに「半生」でとろっとしていて、タルトのように真ん中にフォンダンクリームが入っているような感じ。
一口食べて、フレッシュな桃の香りにびっくり。刻んだ桃のコンポートも入っていて、暖かいチョコと桃のデザートを、レストランで頂いているような気分に。


そしてこちらはパスカル・ル・ガックさんのもの

フォンダンショコラは初出品と聞きました
仲の良いテオブロマの土屋さんにお願いして厨房を借り、
ご本人が、毎晩サロンデュショコラが終わった後、翌日分を焼いているのだとか・・・
その情熱には、頭が下がります。



「チョコレート作りにおいて、常に意識しているのは、温度管理など、細かい事を大切にする事」と話す、ル・ガックさん。品質にこだわる、職人気質のお人柄。

食べてみると、表面はびっくりするほどさっくり。
中はしっとり、とろ~り。

基本に忠実に、バランスの取れた味わいは、さすがという感じでした



ル・ガックさん、日本の食材では、「パリではなかなか手に入らないけど」と言いつつ、柚子を使いこなしてみたいそう。

今回のサロンデュショコラのテーマは、「ルネッサンス(古典への回帰)」
日本の「古典的」食材も、海外から見れば、「斬新な」もの。

「ルネッサンス」は温故知新という言葉にもつながって行く気がします

フォンダンショコラが生まれたように、
古いものを大切に、新しい切り口でものを生み出していく

人も情報も、スピーディーに動ける現代ならではのチョコレートに期待が高まります
次はどんなチョコレートに、びっくりできるのかしら