先日、都立青山高校で行われた、スーダンと東北で医療活動を行う、
ロシナンテスの川原尚行さんの講演会に行って来ました

川原さんの事は、情熱大陸で紹介されて知っていたのですが、
去年慶応のラグビー部を取材していたら、長男の健太朗さんがプレーしていると聞いてびっくり
(健太朗さん、今2年生最近では筑波戦にリザーブで出場していました

事前情報はたくさんあったものの、お目にかかるのは初めて
講演会では、スーダンと、震災を受けての東北での活動を、写真を織り交ぜながら説明されていました

お話を聞いていて感じたのは、
「仲間」の存在。

スーダンでの活動の際も、被災地の支援の際にも。ラグビー部の仲間達が、川原さんの呼びかけに応じて、見返りを求めずに加わってくれていました。

その理由は、きっと、川原さんが、そういう温かい関係が大好きで、
目の前にいる人を、とっても大事にするから。
(なぜだか、ラグビーをやっている人には、そういう人が多いような気がする・・・

だから、スーダンでも、目の前にいる病気の人たちをほっておけなくて、
人から憧れられるような、外交官という仕事を捨てても、
困っている人たちを救う道を選んだんではないかな、と。

そんな川原さんに漂う、温かい空気がひとを惹き付けて、
自然と周りにも、あったかさを大切にする人たちが集まってくる。
そういう事なんだろうなぁ・・・

3・11の震災の後、川原さんが支援を続けてきたスーダンの人たちが、お金を集めて渡してくれたそう。お金なんて、ほとんど持っていない人たち。

それでも、
「川原は ”家族” だから」と、なけなしのお金を、皆で集めてくれた。
その言葉を聞いて、川原さん、嬉しかっただろうな。

何よりもすごいな、と思うのは、支援する側、支援される側、という関係性じゃないって言う事。

一方的な支援は、支援をされる側をスポイルしてしまう、なんて話も聞くけれど、
川原さんは、彼らと同じ日干しレンガの家に住み、同じ食べ物を食べて、あくまでも対等な立場で、彼らと向き合っている。

だからこそ、

《困っているとき、助けてくれたから、困っているとき、助けてあげる》

と、自然に思ってもらえるんだろうな。

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そんな関係性って、上から目線の「支援」からは決して生まれない。

昔、ヨットレーサーの白石康次郎さんを取材したとき、
とても印象的だった、

「持ち寄れば、余る。奪い合うと、足りなくなる」

という言葉を思い出しました。

多くの人が想いを持ち寄る事で、物理的な豊かさとはまた違う、
精神的な豊かさがもたらされるのかな、と感じました。

終了後、川原さん、川原さんを支え続けた奥さんの佳代さんと
外交官夫人という立場を捨てて、子どもを育てながら一家の大黒柱として働いている佳代さん多くの「想いを持ち寄って」いる一人でもある、佳代さんの笑顔、とっても素敵でした


この講演会には、ラグビー協会も協力
ちょうど直後に試合が行われるトップリーグのチームから、1人づつ選手が参加講演会の後半では、ラグビーの素晴らしさについて、熱く語っていました

こちらは、後ろ姿ですが、昨シーズンの帝京のキャプテン、現東芝の、森田佳寿選手
講演会の後も、募金箱を持って、支援をサポートしていました

(終わった後、少しお話したのですが、第2節のキャノン戦での怪我も治って来て、今度の土曜日、東芝府中グラウンドで行われるサテライト戦から復帰予定との事でした

他にも、パナソニックからは熊崎選手、キャノンからはクロフォード選手、サントリーからは辻本選手が登場、参加した皆さんと共に、そのままこの日行われたトップリーグの試合観戦へ

みんなで支え合う事を大切に。
ラグビーを愛する人たちの絆を感じた一日でした

川原さんの立ち上げたNPO、ロシナンテスへの支援は、こちらです
http://www.rocinantes.org/support/