つい1時間ほど前、youtubeに、美香さんの亡くなった姿が投稿されていた。
見たくなかったけど、見なきゃいけない、と思った。
すごく憧れていたし、本当のジャーナリストだと思っていたから。

私も、すごく昔、戦場ジャーナリストに、なりたいと思っていた時期があるから。
多分、それがどういうものか、なんて、
何も分かってなかったし、今も多分分かってないんだけど。

悩んで、戦場取材の長い、アジアプレスの野中章弘さんに、相談したりもしたけれど、やっぱり思い切れなかった。
そういう意味で、私は中途半端な人間なんだ、と思う。
美香さんを動かしていたのは、なんだったのかは分からないけれど、私には美香さんのような、ジャーナリストになるための、切実な理由が欠けていたんだと思う。

youtubeで、頭に包帯を巻かれた美香さんの顔を見て、本当に亡くなったんだ、と悔しくて涙が出て来た。

美香さんが今回の取材で契約していた日テレをつけて見たけれど、時間帯の関係か、ニュースで短く伝えられただけ。

こうして、私たちは、生まれて、死んで行って、
それでも、当たり前に毎日は過ぎ 世の中は流れて行くのだけれど、

もっと、美香さんが進んで行く道を、見てみたかった。
日本の女性戦場ジャーナリストの先駆けとして、
これからの50代、60代、更にその先を、
どんな風に歩んで見せてくれるのかを、知りたかった。

「どう生きて行くべきなのか」を、
すごく、重く問いかけられた気がする。

全く違う世界で、かもしれないけれど、
美香さん、私も一生懸命、生きて行きます。