「魔空空間」と呼びたくなる、恐ろしい空間。
一度入ると、何時間も抜け出せなくなる場所。

私にとって、それは「本屋」。
はまると面倒なので、時間のない時は極力足を踏み入れないようにしていました。
そして、必ず本を買ってしまうのです。
何冊も何冊も・・・

この前実家に帰ったら、父の本が、窓以外の部屋一面に張り巡らされた本棚からあふれ、廊下に平積みになっているのを目撃ただでさえ狭い廊下が「違法駐車で2車線が1車線になった都会の道」のよう

カニ歩きで通りながら、「緑の制服を着た2人組の人たち、この本をどかして、助けに来て~~」と、叫びそうになりました

どうやら、本が好きなのは、遺伝だと認識&諦めたものの、
我が家も、IKEAで買った天井までぎっしり入る本棚3つが、「無理です」と訴えてくるようになった為、本は、図書館で借りると、頑張って来ました

だけど・・・久しぶりに入った本屋で・・・やっぱり、買っちゃいました。
いいんです、大人なんだから、本の1冊や2冊。

いえ、むしろ1冊に押さえた自分を誉めてやりたい。

と言う事で、買ったのは、鈴木おさむさんの「テレビのなみだ」
激しい朱色の帯の「人気放送作家が ヒット企画を生む仕事術、熱いキモチを明かす!」に、やられました・・・

案の定、夜中の一気読みを敢行
芸人さんにやる気を出してもらう為に、寒い中全裸で川の急流を下るADとか、
タレントさんに走ってもらう坂50本を、実際に自分で全部走ったディレクターとか。

「テレビが大好きだから」普通じゃない事を頑張ってやりきっちゃう人たちの、ちょっとおかしくて、とってもアツい物語が色々。

その中で、私の大好きな「情熱大陸」が、なぜあんなに深い話を引き出せるか??について書いてありました
以下引用です

1)ちょっとウザい友達になる
取材のカメラがついたのは、3ヶ月間みっちり。最初のうちはカメラがいる事に慣れず、できもしないカメラ目線をしてしまう。でも、毎度毎度、色々質問してくるので、最初はあった緊張が、どこかで「また来てんのかよ」という気持ちになる。ちょっとウザいくらいだ。出演者の緊張をなくさせるためには、別の感情を抱かせるのが一番。いつしか、口調もナチュラルになっていく。だからこそ、わざと「ウザい友達」になるのだ。
2)同じ質問を定期的にする
僕の回は、視聴率主義になりすぎているといわれる「テレビ」がテーマ。
そういう質問に対しては、つい構えてしまったりする。だから言葉も重くなる。
それから数週間経ち、また同じ質問をされる。2週間ほど経って、また同じ質問。気づくと、同じ質問を定期的にされることによって、自分の答えはかなり贅肉をそぎ落とされたものになって来る。番組の幹となる質問を何度もして、答えから贅肉をそぎ落とす。
3)温度を上げる質問をする
わざとこっちの温度を上げるような事を言う。ちょっとカチン!と来る位。「なんか最近のバラエティーって、似たような番組多くないですか?」とか、少し挑戦的に聞いてくる。そんな事を言われると、つい熱く語ってしまう。その人が愛していることに対して、わざと逆の球を投げると本音が出る。ただ、大事なのは、そういう質問をした後は、すぐに褒める事。

(引用終わり)

などなど。
勉強になるわ~

その他、愚痴や文句はポジティブに笑いに変えて言うなんて、ちょっとした生活のチエみたいな話も載っていて、面白かった~

ああ、きょうも本屋に行っちゃいそう・・・