最近は、時間ができると、録りためたテレビ番組を見ています
特に好きなのは、TBS「情熱大陸」その直後の「アシタスイッチ」、NHK「プロフェッショナル」など、「ひと」を取り上げる番組

自分らしく挑戦する人たちを見て、頑張ろう、って単純に思えて
普段から見るけど、
何だかやる気が出ない、な~んて時に、カンフル剤代わりに見る事も多いんです

この間の8月5日放送の情熱大陸は、米倉涼子さん
アネゴ系キャラの女優さん、という印象しかなかったのだけど、
印象ががらっと変わりました

番組でメインになっていたのは、米倉さんが7月に挑戦した、ブロードウェイミュージカル「シカゴ」について米倉さんが、本場アメリカで、主役の「ロキシー」を演じるのです

「シカゴに恋をしている」と言いつつも、
こんなやり取りが。

米倉「成功できるかわからないし、行かなくたって別に芸能人としてやっていけるし、でも、スキルアップするには嫌でもやんなきゃいけないし
記者「結構ストイックですよね」
米倉「そういう風にして言っていかないと、本当にやらなくなっちゃう

その言葉を聞いて、

ラグビーのテストマッチの最多トライ記録を持つ、大畑大介さんが、以前
「なんでそんなに挑戦し続けられるのか」と聞かれて答えた言葉を思い出しました。

「体が動くのにプレーしない自分が我慢できない。逃げてるみたいで嫌だし、一度そうした、どこまでも流されてしまいそうで怖い。自分は弱い人間だから、ムリしなきゃいけないんです。

何だか、すごく共通している気がしませんか?
自分は弱い、と思えるからこそ、ストイックに、自分に厳しく生きて行ける。

決して楽な道じゃないけど、落ちて行く怖さを自覚しているからこそ、
なぜそこまで??と言われるくらい、自分に厳しくできる。

「この仕事、好きで好きでやってます」と言う人と、
「辛くて仕方ないんだけど、これをしないと自分は駄目になる」と思って仕事してる人と、どっちが強いんだろう・・・

個人的には、野生動物だって、肉食獣に追いかけられている時が一番早く走れるんじゃないかと思うのです。だから、一番強いのは、後者の方じゃないかな、なんて気がします。

でも、それってマイナス思考と言うか、結構辛くて大変な生き方ですよね

米倉さんも、こういった思考回路の大変さについて、こう語っていました。

元々、ポジティブな性格じゃなくて。でも、ポジティブに考えるようになったら、すっごく生きるのが楽になって。

結局、言葉の壁もある中、米倉さんは、ブロードウェイで自分流の「ロキシー」を演じきります。
そして、帰国して、気の置けない仲間達が開いてくれた誕生日パーティで、米倉さんはこう言います。

いつも自信持てとか、みんな言ってくれるんだけど
ないからこそ頑張れるのは 大事
「やれたのよ」って言っている場合じゃないというのが
すごく自分には いいことだと思ってるから

「ないからこそ」と考えられるようになった裏には、
たぶん、苦しみながらの数多くの挑戦が隠されていて。

その挑戦の一つ一つが、マイナス思考をプラスに捉えられるようになるための、大事な一歩を積み上げていく過程だったんだろうなぁ。

マイナス思考をポジティブに捉える事が、
「どこまでも挑戦し続けるひと」を、作っているのかも知れない。

マイナス思考だって、決して悪い事じゃない。
そんな、ポジティブなメッセージを、受け取った番組でした