来週のJZBratに向けてのリハーサルは、バンマスの新曲と、共作の「冷静と情熱のあいだプロジェクト」(※)より浩一氏のメタモルフォーゼ3のNEWスコアを。

バンマスの新作といえば、音のカラーコンセプトの説明などに時間をかけたり、楽器の構造や人間の演奏能力的に、これは演奏可能?とか、不可能?とか、そんな確認などが中心となりました。

ジャズコンポジションの一つのスタイルの可能性を大きく切り開いた一作になりそうで、本番ではじめて完成形が聴けるのが、もう今から待ち遠しくてなりません!


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メタモルフォーゼ3、浩一くんの続作は、昨年末に彼が書き下ろしたパート3が本来の趣旨とかみ合わず、白紙に戻して書き直した新作ですが、彼の作曲家としての個性と持ち味が前作以上に、最良の形で表現できたパート3になりました。じっくり話し合って、あえてリスクを選択したのですが、妥協せず、やり直した意義があって本当に良かった3章となりました。おそらく次が終章ですが、名作への道をまっしぐらに進んでいます。

逸美嬢が次回のリハ場所に一人集合するというハプニングもありつつ(!)、楽しいリハーサルでもありました♪( ´▽`)



書き下ろし二作品、お披露目は来週でございます。記念すべき初演にメンバー一同とてもわくわくしております。


ご予約は、

www.jzbrat.com

まで。


※「冷静と情熱のあいだプロジェクト」

バンマス佐藤恭子とメンバーでピアニストの佐藤浩一が、M.C.エッシャー氏のmetamorphosis Ⅱ という、シンプルなモチーフが次第に変容を遂げるという、19.2×389.5cmというその作品サイズにおいてもまたユニークなグラフィック作品からインスピレーションを得て、交互にお互いの書いたモチーフを発展させつつ次章を製作、最終的に45分から1時間に及ぶ一つの壮大な組曲に仕上げるプロジェクト。2011年夏にスタート。プロジェクト名の由来は、共作の進め方のヒントにした、作家の辻仁成さんと江國香織さんによる小説のタイトルから。