アメリカはNew Orleans地方に古くから伝わるお葬式で演奏される、”セカンドライン”というリズムのフィールを用いて書いたhappy tune.

お葬式で何故幸せなの?って思われる方の為に、説明させて頂くと。

この地方のお葬式って、マーチングバンド/ブラスバンドを伴うのが、古くからの伝統となっているのですが、そこでは、2種類の音楽を演奏します。

最初に演奏されるのが、”ファーストライン”。故人の家族や友人等、集まった人々で、棺をかかえて、葬儀場から墓地まで、葬送歌、賛美歌を演奏してパレードします。ひたすら暗くて重くて悲しくて切ない音楽。

そして、埋葬の後、皆が家路に向かう時には、故人を元気に送り出してあげよう、その魂を天国へ届けてあげよう、残された人々もまた明日から楽しい毎日を送ろう!と、軽快で楽しくて元気になれるような音楽を演奏するそうです。それが、セカンドライン。

ポジティブで愛に溢れた人間の文化や風習というか、私はこのセカンドラインのコンセプトもフィールも大好きなので、それで、このセカンドラインを用いて、ハッピーブルースを書いてみました。

タイトルの由来は、ちょうど、頭が象で身体が子供みたいなキャラがてくてく歩くようなそんな感じに思えたことから。象の”パオーン”っていうのが、トロンボーンでしょ、って感じがするので、トロンボーンを若干フィーチャーしています。

2003年の作品。

佐藤恭子