古代中国史好きな当ブログ主であるが、同じくらい好きなのが平安時代なんだよね。その時代が好きというより、枕草子と源氏物語が好き。いや、氷室冴子の『なんて素敵にジャパネスク』が好きだからなのよ、元々は。


で、青春期になんジャパを読んで平安時代の女流文学にどハマりした我々世代の女子(おなごと読むように)は、今年の大河を心底楽しみにしていたのである。


まあまあ強火のOTAKUなので、紫式部と藤原道長が恋人同士という設定には全く納得がいっておりませんが、その他は結構満足してるかな。


特にキャストがみんな演技上手い人ばかりで大満足。藤原詮子、源倫子、清少納言、藤原兼家、道兼、花山天皇、安倍晴明の中の人がお気に入り。


1話の、藤原道兼がいきなり式部(まひろ)の母をコロすシーンには度肝を抜かれたし、それで続きも見ようって気になった。


いかれキャラの花山天皇も最高だったね! よくぞあんな表情出来るなぁと感心してしまった。あっという間に出なくなってしまって残念。


主役のお2人もめちゃくちゃ演技上手いなぁと思うけど、自分は藤原道長が爽やかで正義感の強い好青年という設定が受け入れられない。道長はもっと嫌な奴が良かったし、むしろ道兼みたいな汚れキャラなパターンを見たかったなとか思っちゃうけど、大河だからしょうがないよねぇ。


いやー、それにしても根暗で文学OTAKUの式部と道長が恋人同士なんてマジで嫌なんだけど!SNS見ると、あの2人の恋愛パートは飛ばすという人多くてほっとする(笑)。紫式部日記によると、式部が宮中に出仕してから道長にちょっかいかけられたことはあるらしいんだけど、本当に彼女を好きだったと言うより、奥手で恋愛慣れしてなさそうなお堅い女を面白がってからかってただけな気がするなぁ。そーゆーところも道長って好きじゃないんだけど😂


藤原詮子と源倫子の中の人の演技の達者さと安定感は見る前から分かっていたので、安心して見れたんだけど、清少納言の中の人はバラエティ番組でしか見たことなかったので、正直演技出来るの?と思ってたんだよね。初登場の時も、あんまり台詞回し上手くないなって思ったし。

が、回を重ねるごとにめっちゃいいじゃん!って思ってきて。少納言って、絶対あんな感じの関西のおばちゃんぽい気の強い肉食系女子だよなって思った。


私は現代人の目線で読んでも面白いので枕草子が大好きなのだが、きっと少納言は会ったら一方的にワーッと話しまくって、こちらには一言も挟ませずに去っていくタイプだよね。自分の関西人の友達もそんな感じなのよ。今日もあの人1人でずっと喋ってたなぁ…っていつも思う🤣


今のところドラマでは、式部と少納言は交流がある設定になっていて仲良くしているけど、紫式部日記には少納言の悪口も書いてある。いつ式部は少納言のことを嫌いになるんだろう? 式部の夫の藤原宣孝の悪口を枕草子に書いたから、式部が怒って日記に少納言の悪口を書いたという説があるけど、これからあの2人の友情が決裂するシーンが出てくるのか、そこら辺はスルーするのか気になる。


道長と式部の恋愛はどうでもいい(しつこい)。


あと、日本のドラマあるあるだけど、ほぼ野外でのロケがなくて、だいたいスタジオセットでの演技になっているので、どうも画面に奥行きが感じられないのが残念。

香炉峰の雪エピのシーンも、かなりこじんまりした庭でびっくりした。内裏なのに、もっと広くないの? 実寸だったらイメージ崩れるなぁ。

(訂正・実際に庭は 狭かったようです )

 

 

海外ドラマばっか見てるとお金のかけ方が全然違うから、日本のドラマをたまに見るとがっかりしてしまう。昔、そう言ったら、友達から「比べないであげて😅」と言われてしまったな。すみません。


ここ最近の15話〜17話は正直つまらなくて、式部(まひろ)が疫病に倒れた庶民を介抱に行って倒れ、道長が姫抱っこで連れ帰るシーンは「は?真顔」てなって、早送りしながら見た(笑)。


当時の朝廷の貴族達は、庶民なんて虫けらとしか思ってなかったし、そういう考えの筆頭が道長だったんじゃないの? 

中関白家だけが庶民を見下しているような脚本は好きじゃないなぁ。伊周、隆家は本当に政治的に無能だったと思うけどさ。


色々ネチネチ書いたけど、このドラマ自体は好きだし、概ね満足しています!


17話で道隆死去。この後、道兼死去、伊周、隆家兄弟の失脚、定子中宮の出家、と続くけど、また面白くなってくるかなぁ?

中関白家が滅びる前に、清少納言と定子中宮のイチャコラシーンがもうちょい見たい。


大河では式部が亡くなるまでやるのかな? 史実では彰子中宮が定子皇后の遺児、敦康親王を引き取って育てるんだけど、その2人の関係性を見て光源氏と藤壺女御のエピを思いつくっていうストーリーを希望。


よろしくオネシャス( ˙ᵕ˙ 🙏)