ある 週末の朝・・・
何かが家にぶつかったような音で目覚めた
その数分後 二階から子供たちの悲鳴
「大変また鳥が窓ガラスにぶつかって 死にそう~」
え~っまたぁ~?
うちは 異常にガラスの多い家
その為 向こうに抜けられると思うらしく
よく 鳥が窓に 思いっきりぶつかる
だいたいの鳥は 脳しんとうを一瞬おこして・・・
そして すぐに復活して飛んでいくのだけれど。
その間 ビックリするわ ハラハラするわ・・
今回の小さな緑色の小鳥チャンは
息も絶え絶えで うちのルーフバルコニーに横たわっている
どうしよう・・・実は鳥がすごく苦手な私
彼は出張でいないし・・・
そのうち 子供たちが「ママ!なんとかしてよ!死んじゃうよ!」
「あ~口からなんか黒い血みたいのがでてきた~!」
なんて騒ぎ出して・・・ママ的に かなりピンチ
でも 見れば見るほど・・ムリだった
絶対に・・・ムリ・・・
死にそうな声で「実は・・・」と朝から実家に電話し・・・
助けを求めたけれど 「冗談でしょ!それくらいなんとかしなさい」
と冷た~く断られ・・・
久しぶりに窮地に立たされた
そうしたら「あ~いなくなった~」と救いの声・・・
良かったぁ~ 復活したんだぁ
そして その次の日・・・
今度は なんとその 緑の小さな小鳥が・・・
うちの車庫で寝ていた
そして・・・昨日の事もあるのでつっついてみたら~
すっくと起き上がり・・・一度ピョコンと座り・・・
つぶらな瞳を 何度もパシパシっとさせた後・・・
やっと起きたのか 飛び立っていった
何なんだろう・・・
その子は 次の日も その次の日も
うちの中庭の やまぼうしに遊びに来た
「今度 うちにきたら 捕まえて飼おうよ~可愛いよ~」
なんて家族は話しているけれど・・・
鳥が苦手でも あの緑の小さな小鳥はとても可愛く・・・
とても癒されるけれど・・・
でも たまに一瞬フラッとやってきて 心を癒してまた飛んでいく
また会えるかどうかはわからないけれど・・・
お互いが自由で楽しく でもなんだか近くにいる
こんな心地よい 距離感でのお付き合い
人との距離感って難しいな と感じている私に・・・
何かをくれる 不思議なちょっとドジな小さな緑の小鳥