こんにちは、きょんです。
いつもお読みいただきありがとうございます。
先日、サクソフォン奏者の須川展也さんのコンサートに行ってきました。
これが本当に素晴らしいコンサートで「なんて幸せな人生を送ってらっしゃるんだろう!」と何度も口にしてしまいました。
まもなく開場です。ワクワクして皆さん集まっています。
須川さんがクラシックサクソフォン界の神的存在なのは、いまさら私が言及することもないので割愛しますが、コンサートの曲目、出演者とのかけ合い、40年の歴史を感じるステージが最高でした!
美しい、息のあったピアノデュオ、見たことのないような超絶技巧のオンパレードなど、見応え十分でした。
今回私が最も感じたことがあります。
それが”こんな幸せな人生、羨ましすぎる”ということです。
みなさんも、「この人羨ましいなぁ〜」って思うことありますか?
お金持ちとか、美人とか、裕福な生活とか、色々羨ましいと思いますよえ。
どんなところで羨ましいと思うかは人それぞれ。
どんなところに、どうして羨ましいと思うか、これはその人の価値観が大きく反映されます。
今日は、私がなぜ須川さんの姿を見て羨ましく思ったのかについて書きたいと思います。
①好きなことで生きている
須川さんとサックスの出会いは中学生の音楽の時間とのこと。
歌劇「アルルの女」のサックスのメロディーを聴いて、「なんて美しい音なんだろう。」と感動してサックスを吹くようになったそうです。
それ以来、美しい音を多くの人に聞いてもらいたいという思いでサックス一筋の人生。
10代に好きなものに出会い、一途に練習し学び、その魅力を伝え続け、世界的に有名な音楽家として62歳の今も現役で活躍されている。
一意専心。
まっすぐな心で、音楽に向かいあってきて、一生その姿勢のまま音楽家として生きる。
カッコ良すぎませんか?あぁ、羨ましい。
②チャレンジし続けている
クラシック出身なのに、違うジャンルの演奏家と関わってずっとチャレンジし続けている。
この日はジャズベーシストの井上陽介さんとのセッション。
ジャズは即興部分があり、そのフレーズを演奏しながら会話をしているように音楽が続いていく部分があります。クラシックは作曲家の楽譜を色々な解釈を加えて再現していくものなので、その場で演奏家が自分のその時の感性で創り上げていくジャズと全然違うのです。
きっとジャズに挑戦することは大変だったと思うのですが、違うジャンルの音楽でも好奇心を持ってチャレンジしている姿、これまたかっこいいのです。憧れるし、羨ましい。
③仲間をほめたたえる
この日は、須川さん以外に70名以上の演奏家がステージにのぼりました。彼が東京藝大で指導にあたってきた教子たちと一緒にバンド演奏。そのほかにピアノの小柳さん、ベースの井上さん、指揮者の山下さんも。
そして、演奏が終わると彼は共演者に拍手をして、観客にも共演者への拍手を促し、とにかく褒める。そして極めつけ、毎回いう言葉が
「こんなにも素晴らしい音楽家と一緒に演奏できて、それを皆さんに聞いてもらえて、僕は世界一幸せです。」という言葉。
世界のマエストロであるのに、周りの仲間を賞賛し、そのおかげで自分が幸せだという。
私にとっては、ここが最もうらやましいポイントかなと思います。
きっと誰よりも練習、チャレンジしてきたから今のサックス界の権威という立場にいるのに、それを周りのおかげだと発する。
奥ゆかしいというか、人徳ある人ならではというか、日本人らしいというか。
偉いのに威張らない。こんな発言ができる人をかっこいいと私は思ってしまうのです。
コンサートに行って、偉大な演奏家の姿を見て、どういうところに私が羨ましいと思うかを考えた1日でした。憧れ、尊敬、そのどれもにあてはまります。
①好きなことで生きている
②チャレンジし続けている
③仲間をほめたたえる
私はこれらをしている人を見ると、羨ましいと思います。
幸せそうだなあ、そんな人生楽しいだろうなぁ。
さて、では自分はどのように生きたら幸せになれるか。
私ができることは小さなことですし、須川さんに比べれば塵ほどの仕事しかできませんが、ちょっとでもその姿や精神に近づけるようになりたいなと思っています。