潤くんと架空のあたしの小さな小さなお話
あくまでもお名前を拝借しています。
実在の人物とは一切関係ございません。
妄想、NL、男女の恋愛ものです。
意味が分からない方、NLはちょっとという方は
回れ右をしてご遠慮下さいね。
追伸
展覧会がとても素晴しく素敵だったことは事実です。
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素晴らしかった
胸が震えるほど潤くんに包まれていた
何処に立っても何処に居ても
潤くんの存在を感じられた
最初の六本木ミュージアムの
外のパネルの所から潤くんの心が溢れていた
真摯に向き合っているその眼差しに
射抜かれてるあたしがいた
目が釘付けになって
気が付いたらもうここで涙が頬を伝わっていた
その涙が本当なら恥ずかしいのに
拭ってしまうのは潤くんに対して失礼な気がするほど
潤くんの気持ちがあたしの心の中に入ってきた
どきどきともそわそわとも違う高揚感
なんだろう
言ってみれば
初めて潤くんに逢った時のあの気持ち
あたしの体中から
潤くんを感じ取っていたあの感じ
そう
あの時のあたしに今あたし自身が会ってる
そんなことを心の隅っこで思っていた
想いの丈を突き付けてくるすべての場所
写真
絵画
造形物
空間
どれ一つをとっても決して手を抜かないものがそこにある
1年半近い季節の中で
苦しんだり
悩んだり
嬉しそうだったり
楽しそうだったり
真正面から家康と向き合った日々が
余すところ無く表現されていた
気が付くとまた涙していた
あゝ逢いたい
貴方に逢いたい
貴方の全部を見たい
貴方に直かに抱きしめられたい
出口に向かいながら
そっと振り返り心の中でありがとうとつぶやいた
その夜
行って来たことを告げると
どうして言わなかったの
案内したよと優しくキスしてくれた
貴方が愛してくれてるのは感じてる
大切に思ってくれてるのも知ってる
貴方とずっと一緒にいたい
貴方をいつも感じていたい
でもね言える訳も無いし
案内してもらえる訳も無い
だってあたしと貴方の間は・・・