潤くんと架空のあたしの小さな小さなお話

あくまでもお名前を拝借しています。

実在の人物とは一切関係ございません。

 

妄想、NL、男女の恋愛ものです。

意味が分からない方、NLはちょっとという方は

回れ右をしてご遠慮下さいね。

 

追伸

展覧会がとても素晴しく素敵だったことは事実です。

 

 

************************************************

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

素晴らしかった

胸が震えるほど潤くんに包まれていた

何処に立っても何処に居ても

潤くんの存在を感じられた

 

最初の六本木ミュージアムの

外のパネルの所から潤くんの心が溢れていた

真摯に向き合っているその眼差しに

射抜かれてるあたしがいた

 

目が釘付けになって

気が付いたらもうここで涙が頬を伝わっていた

その涙が本当なら恥ずかしいのに

拭ってしまうのは潤くんに対して失礼な気がするほど

潤くんの気持ちがあたしの心の中に入ってきた

 

どきどきともそわそわとも違う高揚感

なんだろう

 

言ってみれば

初めて潤くんに逢った時のあの気持ち

あたしの体中から

潤くんを感じ取っていたあの感じ

そう

あの時のあたしに今あたし自身が会ってる

 

そんなことを心の隅っこで思っていた

 

想いの丈を突き付けてくるすべての場所

写真

絵画

造形物

空間

 

どれ一つをとっても決して手を抜かないものがそこにある

 

1年半近い季節の中で

苦しんだり

悩んだり

嬉しそうだったり

楽しそうだったり

真正面から家康と向き合った日々が

余すところ無く表現されていた

 

気が付くとまた涙していた

 

あゝ逢いたい

貴方に逢いたい

貴方の全部を見たい

貴方に直かに抱きしめられたい

 

出口に向かいながら

そっと振り返り心の中でありがとうとつぶやいた

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜

行って来たことを告げると

どうして言わなかったの

案内したよと優しくキスしてくれた

 

貴方が愛してくれてるのは感じてる

大切に思ってくれてるのも知ってる

貴方とずっと一緒にいたい

貴方をいつも感じていたい

 

でもね言える訳も無いし

案内してもらえる訳も無い

 

だってあたしと貴方の間は・・・