à la recherche de l'amour ～愛を探すひと～28
原作無視の、
現代版オスカル、アンドレたちの物語その28です。
もう28話⁉️
●下記に、企画告知あり！ぜひ読んで下さいませ●
アンドレの店名はブーケ ド サボン
bouquet de savon です。
2人はパワースポットのセドナから帰り、
パリに戻りました。
愛を確かめ合った２人。
が、撮影で向かったロサンゼルスで事件が起こり…そして、ロンドンでの撮影から帰ったオスカルを、抱きしめるSABON職人のアンドレ店長。
オスカル、会社設立、
オスカルの妊娠発覚。
遂に出産💖
アンドレが刺された！など！色々起きてます。
時々R-18があったりしますが、
2人の自然体のまま心のままの動きを、自然体で書きたいと思います。
映画を見るように、読んでくださいませ。
あ、そうそう昨日なに食べた？
みたいな雰囲気が好きなので、そんな感じでしょうか
●こちらから、当方のTwitterのフォローをされる場合は、必ず「pixivを見てきました」と、一声コメント下さいませ(._.)
●宜しくお願い致します。
●SABON職人のアンドレが、オスカルの為にとこだわって作った、
savon de Oscar
savon de andore
と言う石鹸を小説内で作ります。
オスカルと共にラブラブで制作するオスカルをイメージに制作したSABON。
このイメージを現実で体験して頂きたいと思い、
数量限定で、Twitterの方で予約販売中です。
Twitterでは告知済みです。
●ご予約先着10名様に、pixiv ベルばらパロの作家ノバラ様と共作させて頂きました、セドナでオスカルとアンドレがヌードで写真を撮られたシーンのイラスト(カラー印刷A3サイズ)ポスターをプレゼントさせて頂きます!●
●ご感想、たくさん頂き誠にありがとうございます(._.)●
2023年1月から○○年以上ぶりに絵の復帰をした時に前々から描きたかったオスカルがスーパーモデルだったら…
あちこちの女性誌の表紙を飾り、ヨーロッパだけでなく世界中にファンがいるようなスーパーモデルだったら…と、
描きためたオスカルの絵をモチーフに去年、
春前から少しずつ構想をしていました小説を書く事は2023年4月から24年ぶりに再開しています。
詳しくはプロフをご一読くださいませ
そしてアンドレの職業は…実は私の個人事業の内容です(笑)一番今、私が詳しく知っている職業であり、大好きな作業、夢のある事業だと確信しているから。
アンドレにこの仕事をやってもらおうと思いました
なので、アンドレが仕事の説明をしているセリフは、私が言っている事と全く同じです(笑)
私も、石鹸のオリンピックと呼ばれるソーパーズ カップで2度優勝しています。
ただ、コロナ禍になってから出店を控えて、tweetでオーダーを受けています。
ああでも石鹸の他に、ハンドメイドアクセサリーを作ったり、客寄せの為に(めちゃ当たる事で有名なんです)占い師もしているトコは小説のアンドレとは違うかな(笑)
今の私だから、書ける所まで気長に書いてみようと思います。
そして！いいね。や嬉しい、楽しいコメント頂き、本当にありがとうございます！
では、どうぞ〰️✨
～🌹～🌹～🌹～🌹～🌹～🌹～🌹
2024年 4月6日
lune rose…。
薔薇色の満月の日に。
2人の愛の結晶。
リュネ・フランソワ・グランディエ は、産まれた。
あの日…
「名前は、lune(リュネ) …。どう？今日はずっと満月でね。満月に祈りを捧げていたんだ。母子共に健やかになりますようにって…」
「lune……か…。満月なんだ、今日は…。月の神様がお守り下さる我が子…アンドレ」
「ああ」
互いに、止めどなく涙が止まらず、手を握りしめて、互いの顔を見つめあった。
あれから3ヶ月半過ぎ。
出産経験のあるメイド4人と、育児経験なしのアンドレとオスカルで、日々成長する
リュネ・フランソワの世話で、ドタバタだ。
ただ、偉い事に。
リュネは、
夜泣きは全くしないし。
ぐずらないし。
いつもニコニコ笑う、まるで天使のような乳飲み子だった。
「笑顔がアンドレそっくり…いや…瓜二つだ」
オスカルが授乳を済ませ、ゲップをさせる為に抱っこをしながら、疲れきっている夫の顔を見た。
「アンドレ、私も今から少し仮眠をするから、お前も横になった方がいい。顔が疲れてる…」
「ん？そう？…わかった。…でも赤ん坊って、無条件で可愛いな。顔を眺めてると、幸せな気持ちになるよ」
「2人の愛する天使だからな」
リュネの首も少しすわり始めて、肉付きもだんだんとよくなっていた。
産まれた時は、小さい、と言われたので、オスカルも頑張って授乳に専念していた。
お陰で、身体のラインはすっかり元に戻ったのに、
胸だけはひとまわり大きくなってしまった。
「さあ、リュネ。お乳の時間は終わりました。ゆっくりお休みね」
オスカルは、抱いていたリュネをメイドに渡すと、
アンドレと寝室に戻り
リビング、寝室に
山ほど送られてきた箱を見て互いに苦笑いした。
doudouがぎっしり詰められた箱。
doudou(ドゥードゥー。フランスでは赤ちゃんが産まれると、布切れで出来た優しい色合いのぬいぐるみのようなものが贈られる)
オスカルの事務所からや、savon工房のスタッフたち、そして、オスカルのファンから…
などのベビーおもちゃや、doudouだけで箱30箱はある。
もう置く場所もなく困り果てていた。
ありがたい事なんだが…。
そして、
日本からは、アンドレのsavon師匠から、男の子の出産祝いはこれだ、と。
初めてみる、日本の武士のミニチュアの飾り(ミニチュアといっても、高さは台も入れると150センチある)が贈られてきた。
その飾りは、新しく設えたリュネの部屋に堂々と飾られている。
聞けば、500年前の人気の武将 伊達政宗と言う武将の鎧兜だと言う。
黒光りをした重厚な鎧兜。
兜の額(前立て)には、金箔造りの長い半月飾りが、威風堂々として、
日本の武士はお洒落だったんだなあとアンドレと驚いていた。
あと。
オスカルが出産したと大々的に世界中に知れた後、
例のオスカルのパトロン
アラブの石油王から、出産祝いだと
中東では当たり前らしいが、金塊がチャーター機で、大きなトランク20個分贈られてきた。
そして、金塊以外にも、トランク3つ分
石油王が持っているダイヤモンド鉱山から加工された、煌びやかなダイヤモンドがギッシリと詰め込まれていた。
オスカルは、お礼の電話をし、金塊や、ダイヤモンドは、自分のスイス銀行の金庫にそのまま預けた。
これで、オスカルの財産は、
総額4兆円、いや5兆円位になってしまった。
これは誰も知らない。
使い道がない。
オスカル自身に最近、あまり物欲がないからだ。
だが、いつか、子供や、何かの為に役に立つ時がくる。
それに、いまの時代。
紙幣より価値が下がらない金塊やダイヤモンド所有の方が、後々に役に立つ。
「しかし…あのアラブの石油王…ブラックカードもくれたからな…。あれは使わせて貰おう。遠慮なく。その方があの方が喜ぶだろうし…」
ため息をついたが、本当に有り難かった。
「まずは近々、アンドレと一緒に、ベビー玩具と、doudouがギッシリつまった箱の整理だな。あんなにたくさんは使わないし…選んだ残りは、孤児院や、小児科病院の入院している子供たちに寄付しよう」
ベッドの横で、既にアンドレは爆睡している。
山積みになった箱を眺めながら、
オスカルは、アンドレの寝顔を見つめ、
唇にキスをすると、本格的な昼寝をし始めた。
「家族写真？」
アランの提案で、首もすわったリュネと、オスカル、アンドレ3人の家族写真を撮影しようと提案された。
「裸は駄目だよ」
アンドレが釘をさす。
夫を見上げたオスカルが、残念そうな顔をした。
「オスカルのアパレルブランドのオートクチュールを作って貰おう。ベビー部門、メンズ部門がないから、デザイナーと話し合ってさ。撮影日は、来月の８月26日。アンドレの誕生日だ。どう？いい提案だろう？」
「それはいいな！アンドレ、それならいいだろう？」
「何処かに掲載するのか？」
アンドレはアランに聞いた。
「いや。プライベートフォトだよ。リュネの顔は、公表する気がないんだろう？」
「まあな。オスカルはともかく、俺とリュネは、一般人だから」
隣で座っているオスカルが、ちょっと怒った顔をしていた。
「オスカル、子供の顔を公表するのは危険なんだ。パパラッチの数は減ったけど、いずれ外出するようになれば、必ず3人のショットは狙われる。まあそうなったら仕方がないけど、こちらからは公表をしなくても、いつかはスクープされるから」
「…わかった…」
「リュネを守ろう、オスカル」
「うん…」
アランが一通り2人のやりとりを聞き終えると、
「じゃあ、アンドレの誕生日までに、オートクチュールで作っておいてくれな。俺は今からロザリーや、新人モデルの撮影をしたら、２週間ほどセドナに行くから」
セドナ、と聞いてオスカルは立ち上がった。
「セドナに行くのか？じゃあ、キャロルに宜しく伝えてくれ。私たちもいつか、子供を連れて行きたいと」
「ああ。わかった。じゃあ、またな」
オスカルのファッションブランド ROSES
そのスタッフと、デザイナー達を集めて、家族写真の為のオートクチュールのミーティングを済ませ、あらかた決まった事で、急ピッチで製作は進められた。
オスカルが産休、育休でモデルを休んでいる間も、デザイナー達と、ショーの衣装デザインを考えたり、フィッティングに顔を出して、意見を述べたり、ショーでランウェイしてくれる専属モデルや、ゲストモデルと会食したりと、
出産前後も結構忙しかった。
夫のアンドレも、オスカルがsavonのメインモデルで、雑誌や新聞、ネットで出てくれている事で、注目され、
いまや、一年待ちの人気のsavonになっていた。
2人とも、こんなに忙しくなるとは思いもよらず、逢えるのが、バスタイム～寝室で一緒に寝る時だけ、と言う日もあった。
充実していると言えば、充実しているんだけど…。
オスカルとアンドレの夜の夫婦生活は、
もう、2人とも疲れて、ただ寄り添って寝るだけになっていた。
「アンドレ…」
今日は早めに2人とも仕事が終わり、リュネも泊まり込みで交代しているメイドが寝かしつけてくれて、夜10時。
ベッドの中で、ゆっくりしながら互いの素肌に触れて、互いの温もりを満喫している2人。
でも、2人とも結構疲れていた。
「アンドレ…」
もう一度呼ぶ。
眠たそうな顔で、アンドレはゆっくり目を開けた。
「あ、ごめん。俺、寝てた？」
「寝てた。疲れてるんだから仕方がない」
「オスカルだって疲れてるだろう？何かして欲しい事ある？」
少し考えた後、オスカルはボソボソと言った。
「アレ」
「……どれ？」
「…だから。アレ…」
「ああ。アレね。ちょっと待って」
アンドレは、寝室の冷蔵庫の隣にある、それを持ってきた。
「アンドレ！」
「なに？」
「ちがーう！」
「搾乳器じゃないの？胸が張って痛い時もある、って言ってたから…」
「もう…バカ！」
オスカルはベッドで背中を向けた。
何が搾乳器だ。
そりゃ、胸が張りすぎて搾乳しないと辛い時もあるけど…。
いま、それか？？？
アンドレは搾乳器を定位置に戻して、オスカルの隣に再び横になり、
背中を向けた彼女の白い肌に、キスをし始めた。
オスカルが、過敏に白い肌を震わせて、反応する。
「オスカル…こっち向いて」
そう優しく言われ、素直に夫の方に振り返った。
見つめあい、目を閉じると
アンドレが優しく口づける。
「提案があるんだ」
「提案？」
「ああ。俺の誕生日の家族写真の撮影が済んだら……9月末あたりにリュネと3人でセドナに行こう。キャロルにも会いたいし」
「本当に？」
オスカルの声が弾んだ。
「セドナ流のリュネの洗礼も受けよう。セドナの神様もリュネの味方になって貰いたいし」
「私もセドナの神様の洗礼を受けた。じゃあ、アンドレもリュネも、セドナで洗礼を受けよう」
「そうだな。あー、それを考えたら楽しみがまた増えた」
「ああ。リュネにもセドナを見せたい。私達が愛を育んだ聖なる土地に」
その夜。
オスカルとアンドレは、何ヵ月振りの愛の営みを
激しく
優しく
波のように
育んだ。
愛する人の肌が、
こんなにも恋しい思いで止まらなかった……。
30話に続く
↓
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セドナでオスカルとアンドレがフルヌードで写真を撮られたシーンのイラスト
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ポスターは残り僅かとなりました。