à la recherche de l'amour ~愛を探すひと~⑲



原作無視の、現代版オスカル、アンドレたちの物語その⑲話です。


アンドレの店名は
ブーケ ド サボン
bouquet de savon です。

2人はパワースポットのセドナから帰り、パリに戻りました。
愛を確かめ合った2人。
が、撮影で向かったロサンゼルスで事件が起こり…

そして、ロンドンでの撮影から帰ったオスカルを、抱きしめるsavon職人のアンドレ店長。

前回の、オスカルの妊娠発覚。など!



今回の小説は、R-18ではありません。
軽く書いてるだけです(笑)

2人の自然体のまま心のままの動きを、自然体で書きたいと思います。

映画を見るように、読んでくださいませ。

あ、そうそう

昨日なに食べた?
みたいな雰囲気が好きなので、そんな感じでしょうか

●savon職人のアンドレが、オスカルの為にとこだわって作った、sabon de Oscar と言う石鹸を
小説内で作ります。
オスカルと共にラブラブで制作するオスカルをイメージに制作したSABON。




このイメージを現実で体験して頂きたいと思い、
数量限定で、Twitterの方で予約販売中です。

Twitterでは告知済みです。

●ご予約先着10名様に、pixiv ベルばらパロの作家
ノバラ様と共作させて頂きました、

セドナでオスカルとアンドレがヌードで写真を撮られたシーンのイラスト(カラー印刷A3サイズ)ポスターをプレゼントさせて頂きます!●








●ご感想、たくさん頂き誠にありがとうございます(._.)●

2023年1月から○○年以上ぶりに絵の復帰をした時に前々から描きたかった
オスカルがスーパーモデルだったら…

あちこちの女性誌の表紙を飾り、ヨーロッパだけでなく世界中にファンがいるようなスーパーモデルだったら…と、描きためたオスカルの絵をモチーフに春前から少しずつ構想をしていました

小説を書く事は2023年4月から24年ぶりに再開しています。

詳しくはプロフをご一読くださいませ

そして
アンドレの職業は…
実は私の個人事業の内容です(笑)
一番今、私が詳しく知っている職業であり、大好きな作業、夢のある事業だと確信しているから。
アンドレにこの仕事をやってもらおうと思いました
なので、アンドレが仕事の説明をしているセリフは、私が言っている事と全く同じです(笑)

私も、石鹸のオリンピックと呼ばれる
ソーパーズ カップで2度優勝しています。
ただ、コロナ禍になってから出店を控えて、tweet
アカウントの方でオーダーを受けています。

宜しければXをフォローしてくださいませ♡
相互フォローの方のみに製作しています♡



ああでも
石鹸の他に、ハンドメイドアクセサリーを作ったり、客寄せの為に(めちゃ当たる事で有名なんです)占い師もしているトコは小説のアンドレとは違うかな(笑)

今の私だから、書ける所まで
気長に書いてみようと思います。

そして!

いいね。や
嬉しい、楽しいコメント頂き、本当にありがとうございます!
尻尾振って喜びます♥️

では、どうぞ〰️✨



🔴この小説は、
2023年6月23日に、pixivにて小説を書いたものを、
今回、加筆、修正などをし、
アップしています♡

トルコ料理も出てきます♡
うちのアンドレは、かなりの料理上手なのです♡


~✨~✨~✨~✨~✨~✨~✨~✨~✨






「あ…!オスカル…それじゃないよ!」

「え?違うのか?どうすればいいんだ?」

「ちょっと待って!固まっちゃうよ!」

「え〰️!どうしたらいいんだ!?」







工房の中で、ドタバタな声が響く。

朝から2人は工房に入り、アンドレから指導を受け、オスカルは二度目のsavon作りを練習していた。

前回、オイルの分量を間違えて、結局、固まらなかった。

いま、その失敗作は、バスルームで、ヘアシャンプーとして使われている。



オスカルは、
自分をイメージした香りのsavonを作り、
新会社設立記念品として、配りたいとアンドレに打ち明け、
何度も何度も、原材料の調合の話し合いをしてきた。

出来れば、記者会見の時にも関係者に渡したい。


と、言うのは半分建て前で、
本音は、アンドレのsavonを記者会見で、
世界中に知らしめてあげたい。

私が広告塔となって。

それが、彼女の本音だった。




世界中に知られれば、注文もビックリする位にくるだろう。
もちろん、リピーターは最優先で制作してもらい、
オスカルのイメージsavonは、膨大な注文がきたら、何ヵ月でも何年でも待たせればいい。

付加価値とは、そういうものだ。
と、オスカルは考えていた。






「ふう…やっと、イメージ通りのオスカルのsavonが出来そうだよ」

薔薇型のシリコンに、調合したものを流し込み、
後は固まるのを待つだけ。
3日~4日くらいで固まる。





「アンドレ、工房の中は、いい香りでいっぱいだな」

「これはオスカルの選んだ、オスカルらしい香りだよ」

「うん」
薔薇型シリコンシートを、嬉しそうに眺めながらオスカルは椅子に座り、流し込んだ天然フラワーオイルのsavonの香りを胸いっぱいに吸い込んだ。


「あー、幸せだ」
そう呟くオスカル。




「良かったな。で?何個配布予定なんだ?」

「………ざっと1500個位…」

「そんなに!?記者会見だけで?」

「関係者にも配りたいんだ。お金はちゃんと払う!お願い!会社設立の記念品だから…」

「わかったよ。頑張る。1500個だから、三週間から1ヶ月は掛かるよ?それでも大丈夫?」

「その頃には、安定期に入るし、丁度良いタイミングだと思うよ、アンドレ」

「朝から夕方までずっと工房に籠りきり状態にもなるけど……いいのか?オスカル」

「え……そうなのか?…」

「あ!…ああ、でも、もちろんご飯は作るよ。
夕方には終えて、一緒にご飯食べて、お風呂に入って、一緒に寝るのはちゃんと約束する」

「当然だ。私は妊婦だからな……あ、そうだ、またあの石油王が…」

「あの人がどうした?」
アンドレの眉がピクリと跳ねた。



「私が妊娠したと連絡したら、えらく喜んで、ベビー用品や必要な物を買いなさいって、また金塊がどっさり贈られた…。
あと、住んでるアパルトマンに近代的なセキュリティがない事をちょっと話したら、パリのセレブ御用達のガードマン会社から、ガードマン数名を派遣させる契約を、あの石油王が手配したそうだ……。
もう、私にも手がつけられない…断る理由もないし…いいか?アンドレ…」
 罰が悪そうに言う彼女に、アンドレは、もう慣れたような、呆れたような顔つきで

「オスカルの事、心配してくれてるんだよ。妊娠を我が子のように喜んでくれて良かったじゃないか」

「うん……。でも、やり過ぎ感は否めない…」
オスカルは苦笑いして、アンドレが作ってくれたハーブティーを飲んだ。
「それと、もうひとつ…」

「まだあるのか!?」



オスカルは、凄く言い出しにくい顔つきで言った。

「マレ地区の一階が、コロナ禍で一階が空き店舗になったアパルトマンがあったそうなんだけど、そこもアパルトマン1棟丸ごと、石油王が購入して、私の夫になる人に、空き店舗をプレゼントしたいって……。
上の階は、2階がサロンと、空き店舗、3階から6階まで各フロア、5LDKの居住で、最上階が空き部屋って言ってた…その6階が、私達の新居だと言われた。…でな……2階の空き店舗は、私達の事務所にしようと思う…」
最後には小声になっていた。

アンドレの反応がちょっと怖くて。




その、

彼。


アンドレは、頭を抱えていた。

オスカルのファンの石油王の財力は、どこまでオスカルに親切に貢ぐんだろうと。
下手したら、パリごと石油王は買いかねないな、と呆れを通り越して、感心してしまう。
しかも、夫になる俺にまで、色々気を遣ってくれている。

決して、悪い人じゃない。

まあ、親切の押し売り、だけど…。




「…い…いいんじゃないか?子供が生まれたら、ここも手狭になるし…。引っ越ししたいなと考えていたんだ」
(いま、思い付いたんだけどな)

「マレ地区のアパルトマンは、最新鋭のセキュリティもある。私も不安が消える」
「そうだな…。下のラソンヌクリニックには、通うようになるけど…オスカルはいいのか?」

「ボディガードに運転してもらって来るようにする」
で、と、オスカルは続けた。

「以前、この部屋の雰囲気が好きだから、石油王に写真をメールしたんだ。そしたら今回、マレ地区の空き店舗の奥を、この工房そっくりに作らせるって。6階の居住空間も、このアンドレの部屋そっくりに作り替えるって…」


あー……
もう、ビックリはしない。
ビックリしないぞ。俺は。


あらかた馴れてきた。




「…はいはい…分かりました。そこまでしてもらって…申し訳ないと思うよ」

「アンドレは、自分の実力で店を持ちたいって言ってたのに…。ごめん…。もう、着工してるんだって…」

「え!?…」

もう、絶句。
しかない。

セレブなモデルと結婚する、って…
こういう事になるんだな…。

ケタ違いのプレゼントに、実際は腰が抜けそうだった。



「オスカル、3時過ぎたから晩御飯の用意をするよ。なに食べたい?」

「まだ食べた事のない料理♡」

うーんと、考えたアンドレは、
「わかった。マルシェまで行ってくる」
と、オスカルを寝室まで抱き上げ、横たわらせて、口づけを軽くしてから、出て行った。


午後6時

キッチンで2時間籠って料理をしていたアンドレがようやくワゴンにスパイシーな香りの料理を乗せて、運んできた。

「ちょっと待っててな。蚤の市で買ってたエスニックな食器が役に立ったよ」

様々な野菜が色んな味つけで、エスニックな皿に盛り付けられている。


「今夜は…トルコ料理だよ」

主にラマダンの断食明けに食べられる、胃に優しく、スパイシーで食欲が湧く料理たち。



「これは、茄子のサラダで、パトルジャンサラタス」

温かい茄子のサラダ。

パトルジャンサラタスの作り方。
焼いたナスの香りと、香辛料の、スマックの酸味とトルコではポピュラーなラマダン料理。
ザクロソースをかけて、甘酸っぱい香りのマリアージュが楽しめる1品
トルコでは断食明けにも食べられているナスなどの野菜をたっぷりと使った胃腸にも優しい冷製サラダ。




「これは、しっかり食べて欲しい、ドルマと言う料理なんだ」


少しスパイシーな辛味の効いた、米、タマネギ、挽肉、香味野菜などを混ぜたものを、キャベツの葉やブドウの葉で包んだ料理、または、中をくりぬいたナス、パプリカ、ズッキーニ、かぼちゃなどに詰めた料理。野菜をたっぷり食べられる。



「これは誰でも簡単に作れるトルコのドリンク、アイランって言うヨーグルトドリンクだよ」

ヨーグルトを冷たい水で薄めてよく撹拌し、少し塩味をつけたトルコでもっともポピュラーで簡単に作れるドリンク。

リビングに、スパイシーな香りが溢れる。

「アンドレ、私、トルコ料理初めて。ロケで行った事はあるんだけど、エージェントスタッフたちが、エスニック料理を受け付けなくて、結局、食べられなかったんだ」

「ああ、そうだったのか…。やっと食べられるんだね。あ、あと、さっぱりしたいだろうから、普通にコールスローサラダも作っておいたから」

「大好き!ありがとう!」

「さ、食べよう」

「…あ、お前のsavonの師匠の国では、食べる前になんて言うんだっけ?」

「えーと…手を合わせて、いただきます、だよ?」

「いただきま~す!…そうだ!忘れてた!アンドレがキッチンにいた時に、日本の師匠から荷物が届いたぞ」
オスカルは、窓際のテーブルの上にある箱を指差した。

「なんだろう…オスカル、ごめん。先に開けてもいい?」

「どうぞ。ペコペコだから、私は食べるよ」




箱が大きい。

開けてみると、日本蜜蜂の最高級蜂蜜や、古式製法で作られた天然塩。これらは、savonの材料にもなるし、料理にも使えそうだ。

そして、日本のエーゲ海と言われる瀬戸内海の島々で栽培されている無農薬のレモンのシロップ漬け。

しかも、レモンの形が星形。

これはオスカルがみたら、喜んで、すぐ食べちゃうだろうな。妊娠したオスカルの為に取り寄せてくれたんだ。ありがたい。



「ん?…まだ中に箱がある」

開けると、子供用の着物みたいな服だった。

「オスカル、この服、子供用らしいんだけど、なんて言うの?」

アイランを美味しそうに飲んでいたオスカルが、それを見て、声を上げた。

「ジンベイだ!!」

「ジンベイ?」
オスカルは、箱を覗いてジンベイを取り出した。

「日本の着物の部屋着みたいなものだ。上下別々になってて、ウエストって紐で調節するから、ベイビーのサイズが大きくなっても数年は着られるんだ。しかも私の好きな薔薇柄とか、花火柄とか、古典的な日本の柄のジンベイもある。…あ、一番下に、私達の浴衣と下駄もあるぞ」

「あ、これ、日本で修行してた時にもらった事がある」

「素敵じゃないか♡私には白地にモノトーンの薔薇柄で、帯は黒と紫と白の模様。アンドレは…、あ、カッコいい!大島紬を裂織にしたような柄の浴衣に、白と黒のストライプの帯だ。来年、子供と着れるな。師匠にお礼を言わなくてはな」

「生地には詳しいな」

「私は衣装を着るモデルだぞ?
裂織は、サスティナブルな生地だからな。ずっと生地の勉強はしてきた。師匠にお礼を言ってくれ」

「うん。明日、電話してみるよ」

「うん。あ、料理が冷めてしまう。食べようアンドレ」
「あ、そうだった!」






数日後。

ROSESの、新人オーディション発掘の為に、オスカルの代わりに様々な国に回っていた、モデルのロザリーと、恋人で、ROSESの広報、プロデューサーのベルナールが資料を携えて、先日集まったアパルトマンに来た。



10月の終わりである。
オスカルは妊娠4ヶ月になったが、モデル体型なので、まだお腹は目立たない。

「プロ、アマ問わず、と言われたから、結構な人数を各地でオーディションしてきたよ」
ベルナールが、約100人の男女のモデル候補の写真と履歴を見せた。

アパルトマンにいるのは、オスカル含めてこの3人。

いつもなら、オスカルの側にいる彼の姿がない。
「オスカル様?」

「なに?ロザリー」

「あの…アンドレさんは?」

「ああ。私から仕事を頼んでるから、工房に籠ってるんだよ、毎日」

「珍しいな。オスカルの側に、彼がいないなんて」
ベルナールが口元をニヤリとし、資料を見ている。

「いつもベタベタしてる訳じゃないぞ、ベルナール君」
咳払いをし、
「そうでしたね。社長」
と、ベルナールが切り替えた。


(自宅ではベタベタしてるけどな)とオスカルは、無表情で思った。

「ふむ。ここから15人に絞るか…。まだ他のエリアも期待するか…。記者会見は11月8日だから、来年2月までにモデルは決めればいいな…」

「分かりました」

ところで。
と、ベルナールは続けた。
「アンドレの事ですが」

「アンドレの?なんだ?」

「いや…オスカル・フランソワの夫になる人に、この先、蚤の市で出店とかさせてもいいものかと…」

「…それは、私も考えている。顔が世間に知れてしまったしな…。私の夫だと言う事で、嫌がらせも受けないとは限らないし。一応は話しているんだ。ボディガードをつけて出店するか、それとも、ネットオーダーだけにするか…でも、アンドレはボディガード付きは断った。蚤の市はそんな雰囲気の場所じゃないからと。…私もそれはそうだと思う。何より、彼が蚤の市に出店するのが楽しそうで…」

「社長でも、ハッキリ言えませんか…」
「私と彼が出逢った場所でもあるし」


ベルナールは、そうですよね、と言いながら
6月の蚤の市の取材を思い出した。
本当にアンドレは、
陽だまりの中、あの時本当に楽しそうに話していた。

「では、この話しはまたいずれにしましょう」

オスカルに資料の袋を渡すと、
今日のミーティングは終わった。
資料は、オスカルの後ろに立つ2人のボディガードのジュラルミンケースに入れられる。

「ご苦労様。アンドレの家に戻る」

ボディガードは、無言で頷き
オスカルの前と後ろを歩いて行った。






記者会見まで、あと13日。


(savon、急がせて悪かったな…アンドレ)
(ラッピングは手伝おうかな。あ、下手にラッピングしたらアンドレに迷惑掛けるし…)

車の中で、

どうやったらアンドレが少しでも楽になるだろうかと、あれこれ考えて、こまめにノートに走り書きをする
オスカルだった。











⑳に続く








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●SABON職人のアンドレが、オスカルの為にとこだわって作った、
sabon de Oscar 
savon de andore
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