à la recherche de l'amour ~愛を探すひと~⑩








原作無視の、現代版オスカル、アンドレたちの物語第⑩話です。

すみません!書いてたつもりが、アンドレのsavonの店名を全く書いてない事に気がつきました!
アンドレの店名は
ブーケ ド サボン
bouquet de savon です。

で。
2人はパワースポットのセドナから帰り、パリに戻りました。
愛を確かめ合った2人。

この先、2人はどうなるのかな?

今回の小説は、R-18ではありません。

●が!今回はリクエストがありましたので、書きました(笑)●

2人の自然体のまま、心のままの動きを、自然体で書きたいと思います。

映画を見るように、読んでくださいませ。

前回は、パワースポット(ボルテックス)での、夏至の日から話が始まりました。
すごく大切な日なので、かなり調べて書きました。

何気ない21日ですが、世界中のパワースポットでは、夏至ならではの様々な儀式や、奇跡が体験できます。
皆様も神社に手を合わせるように、夏至の日に、自然に感謝する気持ちを持って頂けたら、もしかしたら、奇跡を体験するかも知れませんね。


今回、ピンチョスと言うスペイン料理の名前がでます。
めちゃくちゃ美味しいんです!
詳しくはWikipediaでお調べください。
お腹が空きますよ〰️✨



えーと。
今年、2023年1月から○○年以上ぶりに絵の復帰をした時に、前々から描きたかった
オスカルがスーパーモデルだったら…
あちこちの女性誌の表紙を飾り、ヨーロッパだけでなく、世界中にファンがいるようなスーパーモデルだったら…と、描きためたオスカルの絵をモチーフに、春前から少しずつ構想をしていました。


小説を書く事は、2023年4月から再開しています。

詳しくは、プロフをご一読くださいませ

そして
アンドレの職業は…
実は、私の個人事業の内容です(笑)
一番今、私が詳しく知っている職業であり、大好きな作業、夢のある事業だと確信しているから。
アンドレに、この仕事をやってもらおうと思いました。
なので、アンドレが仕事の説明をしているセリフは、私が言っている事と全く同じです(笑)

私も、石鹸のオリンピックと呼ばれる
ソーパーズ カップで、2度優勝しています。
ただ、コロナ禍になってから出店を控えて、tweetでオーダーを受けています。

ああでも。
石鹸の他に、ハンドメイドアクセサリーを作ったり、客寄せの為に占い師もしているトコは小説のアンドレとは違うかな(笑)


そして

少し長編にしたいなと思います。

今の私だから、書ける所まで
気長に書いてみようと思います。


この小説は2023年5月27日に、pixivに掲載したものを、1部改正、訂正してアメブロ小説として、
再構築しています♥️




ではどうぞ〰️✨





~✨~✨~✨~✨~✨~✨~✨~✨~✨








怪我の功名

と、言うべきか。


オスカルにとって、6月は色んな体験と、
出逢いが、再会があり、懐かしいセドナにも行き

そして、父との永遠の別れもあり、

彼女にとって、色んな意味での大変革の月となった。




新しいアパルトマン4軒も、パパラッチには分かりにくい場所に変更されており、
お陰で、たまにアパルトマンに荷物を取りに行っても、見つかる事はなかった。



が、彼女はほとんど仕事以外は、アンドレのアパルトマンに居る。

もう。
1人で暮らすのは嫌だった。




優しくて

楽しくて

自分の知らない世界を沢山持っていて

頼もしくて

そして

何よりも、私を心から愛してくれている。






7月終わりの、夜明け前、

ふとオスカルは目を覚まし、
隣で寝息を立てているアンドレの顔をじっと見つめた。

漆黒の黒髪。

長く黒い、美しい睫毛。

少し陽に焼けた肌。

細身だが、筋肉質な身体。

そして、端正な顔立ち。

唇の形は、男性モデルたちより、整っている。



そして、その唇は寝てる時も、口角が少し上がっていて、いつも幸せそうに見える。

あと。
アンドレに染み付いた、savonの香り。



オスカルは、アンドレの素敵な所を、頭の中でゆっくり考えながら、
こうして寝顔を見つめるのが大好きだった。

その大好き探しが済んだら

またアンドレのたくましい胸の中に入り込む。

「ん………」

寝ているアンドレは、無意識にそのオスカルを
包み込んでくれる。


二人とも何も着ていない素肌のままで。



おはよう、と交わす言葉の前に、
こうして朝を迎えるのが、何よりも愛おしい時間となった。


「う……ん………。あ…おはよう、オスカル。起きてたのか」
腕の中のオスカルが、彼の顔に近づき
「おはよう。可愛いアンドレ」
と、囁く。


「俺、来月で33歳だよ?可愛いって言う?」

「じゃあ…私の大好きなパートナーのアンドレ」

「長いな」
アンドレは大笑いして、大きく伸びをした。

「オスカル、お腹空いた?」

「もう朝の10時過ぎだからな。空き過ぎてる」

「10時!?ヤバい!3時からSABONの配達があるんだった!オスカル、お前は?仕事?」
アンドレは服を着ながら聞いた。

「今日は、夜にコレクションのフィッティングに行く位かな」

「パパラッチに狙われたらいけないから、俺が連れてってやるよ」

「ホントに!?」

「ああ。じゃあ、今からご飯作るから。少し待ってて」

そう言いながら寝室を出ようとしたアンドレを止めた。

「なに?何かあった?オスカル」

「今から……bain du matin(朝風呂)に入らないか」

「え…。今から?」


「だめ…?」
オスカルはベッドのシーツをめくり、自分の裸体を見せた。
それはもう、官能的な仕草と、潤んだ瞳で。

この瞳に見つめられて、落ちない男はいないだろう?
と、思うほどの。



「bain du matinの途中で、お腹空いたとか言われてもすぐ作れないからな。わかった?オスカル」
アンドレはオスカルを抱き上げて、バスルームへと向かった。



「フィッティングは、ほとんど裸同然で、デザイナーやスタッフの前で着たり脱いだりするから。アンドレのsavonで洗って欲しいんだ」
バスタブに湯を張りながら聞いていたアンドレが振り返る。
「俺が洗うの?」

そんな事したら、またやりたくなるじゃないか…。

いやいや、それはマズイ!
裸同然になるなら、キスマークも付けられない!
スタッフに言われる!

あー!ヤバいよ…。




「何、さっきからぶつぶつ言ってる?アンドレ。savon泡立てて。私を洗って。お前プロなんだから」

「…いいんだな。わかった…。で?どのsavonがいい?」

「華やかな香りのハーバルオイル入り♡」

アンドレは、沢山並べている自分が作ったsavonから、ハーバルオイル入りのsavonを取り、泡立てネットで、モコモコに泡立てた。

バスルームに香りが広がる。

「アンドレ、最近、他のモデルから、私の肌が一段と綺麗になったとよく言われるんだ。アンドレのsavonのお陰だ」

「そう言っていただけて光栄です。さ、後ろ向いて」
泡立てたホイップ状のSABONを、たっぷり洗面器に作り、オスカルの背中を泡で撫でながら洗う。

「髪の毛も洗うよ」

「うん」
髪からクリップを外すと、黄金の髪が背中に落ちる。それを小分けに分けて、泡をゆっくり髪の毛につけて洗う。

「アンドレ…気持ちいい…お前の手…マジシャンみたいだ」

「そうか?あ、目に入ってない?大丈夫?」

「大丈夫」
オスカルは、肌を伝うアンドレの手が動く度に、声が出そうになるのを抑えた。
そんな自分がおかしくてならない。

「なに笑ってんの?」
真面目に洗ってんのに……

え!?

オスカルはアンドレの手を掴み、自分のお尻に当てた。
昨夜、アンドレが愛した痕が薄く残る、ヴィーナスのようなお尻。

「アンドレ、ここも」
絶対、誘ってる。これは。

アンドレも、ムズムズとしてきてたまらなくなる。

我慢、我慢!と思いながら彼女のまあるい2つの肌を泡で撫でる。
お尻はもう、ツルツルで、アンドレを誘っていた。

限界だ……



アンドレは、片手でオスカルの腰を引き寄せ、もう片方の手は、彼女のまあるい胸に回した。

オスカルは、片手を後ろに立つ、アンドレの黒髪に回し
「キスマーク付けずに、出きる?」
と、口元が誘う。

「保証は出来ない」
アンドレは、泡だらけのオスカルを背後から抱きしめ、胸をまさぐり、もう片手は足の付け根に入れた。
オスカルのお尻に、大きくなった彼自身が当たっている。
「アンドレ、当たってる。正直で結構」




バスルームのタイル壁に手をつけてないと、オスカルは崩れそうになる程、
彼の愛撫は、情熱的で震える程だ。

金色の茂みの中を愛され、胸を後ろからまさぐられながら、オスカルが声を震わせる。




「……オスカル……入れるよ」
荒い息でアンドレは言い、突き上げてきた。


「あ!」

2人は立ったまま、泡でぬるりとした互いの肌を重ねた。

早くなる、腰の動きに震えながら



二人の重なる声に身体が操られながら



二人は達した。






「あーあ。もう昼だ。バスルームで時間かかったから」

オスカルに作った昼食を出しながら、アンドレはぼやいた。

「気持ち良かった。アンドレ、またやろう」

「わかった…けど、忙しくない時にね」

オスカルの頬にキスをする。

彼女は、嬉しそうに笑った。


「あ。キスマーク付けてないよなアンドレ」

「どうかな…」
しれっと、答える。

誘ってきたのはお前だ、オスカル。

保証なんて出きるか。


「ランチ食べたら、私の身体を見て。もしついてたら、ドーランで消して」

「はいはい。分かりました。配達前にやるから、早くランチ食べてね」

オスカルは、それを聞いて

慌てて食べていた。



むせている。

「そんなに急がなくていいから。大丈夫?」

オスカルの背中を優しくさすり、ブロンドにキスを落とした。



さあ。

俺はsavonの配達。

オスカルは、夜にブランドコレクションのフィッティング。


夜9時位には帰ってくるだろうから、
今夜は色んなピンチョスを作って、一緒にワインでも飲もうか。

これは、オスカルには内緒にしとこう。

あいつ、ピンチョス大好きだから。

帰ってきたら大喜びだ。


オスカルのお陰で、
メキメキと料理の腕が上がって、
もう、savon職人以外に、料理人にもなれそうだ。



「オスカル、行ってくるよ。すぐ帰ってくるから、夜には一緒に会場に向かおう」

クローゼットから、セドナで買ったヒッピーの服を選んでいたオスカルに、そう告げた。



「わかった。ありがとうアンドレ。あ、この服似合うか?」
珍しい型のパッチワークのヒッピーワンピースを身体に当てて、出かける寸前のアンドレに聞いた。


振り返ると、

なんて可愛いんだ…!




アンドレは、ツカツカとオスカルに寄り

「食べたい位、可愛い」
耳を赤く染めて、オスカルに告げた。

「じゃあ、今夜帰ってきたら、私を食べてくれるな?」

オスカルは無邪気と色気のある声色で、アンドレに言う。



アンドレは、彼女の唇に深く口づけて


「いただきます」


そう言って、配達に出た。


オスカルも…


顔がピンク色に染まっていた。









⑪話に続く