「願わくは 桜の下にて 春死なん
その如月の 望月のころ」

できる事なら、2月の満月の頃
桜の下で死にたいものだ



西行法師が詠んだ歌。

2月4日の立春、天国に行ってしまった
おじいちゃんも、そう願っていたのかなと思います。

2月10日の葬儀の日は
偶然にも満月で、
西行法師の歌と
まるで同じで、驚きました。

おじいちゃんとお別れの日は、
とてつもなく悲しい日でしたが、
空がずっと綺麗で、
龍雲も見えて、
おじいちゃんはきっと迷わないで
お空まで行けるのだと感じました。


4月で95歳を迎える予定だった
おじいちゃん。
今年はお空から、桜を見る事にしたんだね。

おじいちゃん、たくさん遊んでくれて、
大切に可愛がってくれました。

60歳離れた、おじいちゃんと私は
己巳年の生まれです。

おじいちゃんの強運パワーを、
これからも受け継ぐからね。


おじいちゃん、今何してるかな?
って、私は1日に何度も考えます。

もう、おばあちゃんには会えたかな?
2人で三越の特別食堂に行ってるかな?

ポシェット1つに、帽子を被って、
旅行に出かけているかな?


もう痛い所も無いし、
好きな物を食べられるし、
好きな所に行けるんだよね。

おじいちゃんと、もっとお出かけしたり
一緒にいたかったな。

「Kyokoちゃんは、いい子だな。
綺麗になったな。」
って言われるの、嬉しかったよ。

早くおじいちゃんと、
また遊びたいな。

でもたぶん私は、まだしばらく
この地球で生きていくから、
何十年って、おじいちゃんには
会えなそうなのが寂しいです。

でも、私もおじいちゃんみたく、
95歳まで生きたら、
「Kyokoちゃん、長生きして
すごいなぁ」って
笑ってくれるような気がします。


おじいちゃんの孫で、
私は世界一幸せです。

3月4日、今日は、おじいちゃんの
初めての月命日。

桜、今年はいつ頃見られるでしょうか。


おじいちゃんの選んだ春、
私もこの季節が大好きですし、
おじいちゃんと一緒に桜を見られる日が
今から楽しみです。