カウンセリングでは治療者と
クライエントという関係性の中で
治療を進めていくので、私の中には
ある程度明確な境界がある。

しかし、プライベートとなると
いとも簡単にこの境界が崩れてしまう。

それが親子関係。

自分が親になって初めて感じた
境界の崩れやすさ。

子供が成長し自分の意見や考えを
持つようになると、
尊重しなければという考えとは別に、
私個人としての様々な感情が
沸き起こってくる現実。

おそらく、まだ整理しきれてない
幼少期の感情が再燃され、
揺さぶられてるのだろう。

それは後悔や羨望、安心感など
複雑な感情で、すぐに解決は難しそう。
それでも、私はそれらの気持ちを
抱えながら
「子供たちが親である私の支配に
屈せず、反抗したり自己主張できて
よかった」
と安堵する気持ちが大きい。

育児とは「育自」とよくいうが、
子供は、私の先輩であり
自分を再度見つめ直させてくれる
鏡のような存在。

たとえ我が子でも子供の世界に
土足で入り、かき乱したり、
歩み寄ろうとしない親にもならないよう自分を見つめていこうと
思う今日この頃。
そのためには、親自身が楽しめる
世界や没頭できる世界を持ち、
気持ちに余裕を持っておくことも
大切だと思うのです。