こんばんは

横浜・東戸塚で整理収納アドバイザーをしております岸間江美です。

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

 

昨日44歳の誕生日を迎えました。

お祝いの言葉をたくさんいただきまして、本当に幸せな誕生日を迎えることができました。メッセージをくださった皆様ありがとうございました笑い泣き

 

さてさて、今日のブログは、誕生日に際して私も色々思うところがあり、苦手だった「覚悟」についてお話ししようと思います。

 

長くなるので、時間のあるときにゆったりとした気持ちで読んでもらえると嬉しいです。

 

私は自分のことが好きではありませんでした。

なんかへらへらしてるし、いつも人が何を考えているのか先読みしようとしちゃうし・・・。

何をやっても、得意なのは空気を読むことだったりして、そんな自分にがっかりしてたりしました。

 

そして、そんな私が唯一思う自分のすごいところは、

「人に恵まれているところ」

だと思って生きてきました。

 

だからいつもどこかで

「私は誰かに幸せにしてもらえる。」

とフワッと信じていたのかもしれません。

 

きっと自分の存在と同じように「自分の幸せ」を甘く、軽く見ていたのだと思います。

人から与えてもらえる幸せだけで自分が幸せになれると思っていたのです。

 

今年の夏、私の尊敬する大好きな先輩とランチをしていて、「岸間さんは、すごくたくさん良いところがあるのに何か1ピース足りないところがある気がすると思っているんだけど…」という会話がありました。

 

その時は、1ピースどころか何ピースも自分には足りないところがありますぅ~っと思っていたのですが、最近その1ピースが何か気づきました。

 

それは

「自分で自分を幸せにする覚悟」です。

 

話は変わりますが、

私のひいひいおばあ様は「矢嶋楫子」という明治-大正の女子教育者、社会事業家です。

詳しくは、Wikipediaにも載っています。

作家三浦綾子さんが『われ弱ければ』というタイトルで伝記を書いてくださっています。

 




20代の頃にドハマリした三浦綾子先生の作品という理由で、若いころ読んだことはありましたが、正直その当時の私には「ふーん。クリスチャンの偉い人とは聞いてたけど、なんだかすごいおばあさまだなぁ」くらいの印象でした。

 

どうして読み返してみたくなったのか不思議なのですが、今年の夏にもう一度読み返しました。

 

ぜひ実際に本を読んでいただきたいので、かなり簡単にご紹介しますと、

矢嶋楫子さんは、25歳で兄に勧められた相手と結婚し、先妻の子ども3人を含め6人の子どもを育てていました。しかし、酒乱の夫から命を守るために自分から離縁を切り出し、子どもを九州に残し、40歳で東京に移ります。

道中の船の上で「わたしのような目立たぬ小さな女でも、楫のように大きな船を動かすことができるかもしれない」と自分自身に「楫子」と命名し、ひとりで生きる覚悟を決めます。

それから教員伝習所に通い、教師となるのですが、教師という立場にありながら、妻子ある書生と恋に落ち、44歳にして隠れて子どもを生みます。

そして、現在、名門と呼ばれる「女子学院」の初代院長となり、キリスト教を通じて女性の地位、性、平和の問題など様々な社会問題にとりくんで92歳でその生涯を終えます。

 

活動を広めるために74歳を皮切り亡くなるまで3度渡米もしています。(なんと最後は89歳の渡米です。しかも船ですよびっくり

ルーズベルト大統領とも会見するなど、華々しい活動をしてきた方ですが、その華々しい活動の裏には、子どもを置いて家を出てしまったという懺悔の気持ちや、妻子ある人を愛し、不義のこどもを生んだという大きな秘密が付きまといます。

 

懺悔の気持ちや大きな秘密を抱えたまま教育者として生きたことは、ご本人にとってはどんなにか苦しい選択だっただろうかと思いますが、でも、そんな自分の弱さを自覚していた人だからこそ、何代に渡っても人に伝えられるものを残せたのではないか、またそのような方の教育はどんなに実践的で、慈悲深く、意義のあるものだったのかと思いました。

 

そして、明治時代の40代女性の再出発にも心が打たれました。

今でこそ、40代はまだまだ若いといわれる時代となりましたが、私の子どもの頃でさえ、「オバタリアン」なんて言われたり、イメージするならちびまる子ちゃんのお母さん…。もうアシストする以外に選択肢のない人生しか残っていないように描かれていた40代。

 

男尊女卑が当たり前の時代に夫に自ら離縁を申し出た女性が40代から自分らしく生きたいと願う覚悟はどんなものだっただろうか。

そんなことを色々考えながら読んでいたら、こんな恵まれた時代に生まれているのに「自分を自分で幸せにする覚悟」をしないで他力本願で生きるなんて、ご先祖様はきっとがっかりするに違いないと思うようになりました。

 

そして、不思議なことにこの本を読んでいるときに、夫が夏の旅行先のカラオケでたまたま福山雅治さんの「生きてる生きてく」をチョイスしたのです。(ドラえもんの映画の主題歌だったので、昔、よく子ども達と聞いてたんです)

 

「生きてる生きてく」

作詞:福山雅治    作曲:福山雅治

 

そうだ僕は僕だけで出来てるわけじゃない
100年1000年前の遺伝子に
誉めてもらえるように いまを生きてる
この生命で いまを生きてる
今日も生きてく

 

 

先に生きた方々に恥じないように、次に生きる世代のために、

「自分で自分を幸せにする覚悟」

を持って誇らしく生きることはもはや義務だと思うようになり、そう覚悟できた自分を好きだと思えました。

 

長くなりましたが、決意表明の意味も込めて、誕生日の翌日にこんなブログを書いてみました。

 

最後に私の整理収納アドバイザーとしての思いを書かせていただきます。

 

★私の整理収納アドバイザーとしての思い★

 数多くのご家庭に片づけサポートに伺い、気づいたことがあります。

それは、片づけはそこに住む家族全員の問題なのに、多くのご家庭で家が片づかない原因はママにあり、それを解決するのもママだと思い込み、苦しんでいる方が多いということです。

 片づけサポート後は片づいた安堵感を覚えてくださっているのはもちろんですが、そのこと以上に家事を含めて家の中の些細なこと(だと思っていること)を相談できるプロがいてくれるということに安心や満足を感じていただけていると確信しています。

 整理収納の問題を第三者の立場で客観的に診断し、パパにとってもママにとっても心地よい家へと導くプロでありたいとの信念の元、片づけが苦手な方でも簡単に片づけられる家になるメソッドを日々探求し、皆様にお届けする活動をしております。

 

今後ともよろしくお願いいたします。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

整理収納アドバイザー 岸間江美