おはようございます。虚海と申します。最近は土曜日に11時くらいまで休日出勤して溜まっている事務をこなし、それから苫小牧に帰ってくる生活になっています。最低です。
来週からは平日の時間が少し楽になるので、もう少しは余裕ができてくるものと思いますが、それも怪しいですね。私は今の職場を全く信頼していないですから… そもそも札幌で働いている時点で契約違反だし、サービス残業を強いられたり、他にもいろいろありまして。転勤まで二年間我慢できればいいんですけど、それもわかりません。
ああ、いきなり暗い話題からスタートですみません。時間ができることで状況が好転する可能性が高いですし、もう少し辛抱強く頑張ってみようかなとは思っています。これで好転しなければ、逆にもう救いはありませんから、転職も本気で視野に入れようと思います。2か月後には全然違う職場で働いているかもしれません。そうしたら家族と一緒にいられますしね。
いいお話といえば、今日レビューを書く本のことです。とうとう1周目が終わりました。我ながらよく挫折しないで頑張ったなと思います。あと10周以上は周回が必要かと思いますけど(笑)。その本とは、こちらになります!
はい、本間先生の「妙手に俗手、駒余りもあり!実戦詰め筋事典」です。マイナビ将棋文庫から出ています。この本をオススメする声は多いかと思います。アマゾンの評価でも☆4.6ですしね。ただし、すべての方にオススメはできない本かなとも思いますので、その辺をこれから書いていこうと思います。
この本の特徴
この本は俗にいう(私が言ってるだけかも(笑))「新ジャンルの詰将棋」です。「駒余りOK」「相手の持ち駒制限有り」「余詰めあり」という、昔ながらの詰将棋のルールを一部無視したルールになっています。これによって詰み筋って問題に実戦に出てきやすい形や手筋を反映させやすくなっております。例えば、一間龍からの詰み筋って必ず駒が余りますので、既存の詰将棋では出題できませんでした。私の知る限り、一番早くこの条件を取り払った本だと思います。
問題数は186問。1ページに問題が1問。ヒントあり。次のページに解説がやはり1ページ書いています。解説はそれなりに親切だと思います。とりあえず、ウォーズ1級の私でも解説はほぼ理解できるレベルには丁寧だと思います。まあ、「容易な問題」とか、せっかく苦労して解いたのに不愉快になるようなコメントもありますけど、それはそれとして流しましょう(笑)。
また、第1章は1段玉など、20問程度ずつ章立てになっておりまして、平易な問題から超難しい問題にレベルアップしていくようです。難易度は☆で現わされ、最大で☆5までありますが、全問通して☆5は1つ、☆4も1つか2つしかありません。
この本の難易度は?
簡単な問題でも5手詰めくらい、難しい問題では15手詰めとかもあります。詰将棋っぽい手筋を使うこともありますし、普通に清算してから詰ませたりとか、いろんなパターンを練習できますから、本当に実戦的な練習ができる本です。
ただし、本当に難しいんですよねえ… 前述の通り、私はウォーズ1級、5手詰めハンドブックは大体それほど考えなくても解ける程度の詰将棋力ですが、何度も挫折したくらいこの本は難しいです。難易度☆1でもできない問題はありますし、難易度☆3とかは正解率が10%程度しかありません。
今回やっと1周最後までやり切りましたけど、186問中81問解けませんでしたし、その後間違えた問題だけ反復していますが、やっぱり解けません。一度答えを見て理解したはずなのに(笑)。そういう難易度の本ではありますね。
どんな人にオススメ?
おそらく対象は初段以上でしょう。正直、級位者には荷が重いのですが、例えば☆1つとか☆2つまでに限定して解くとかならそれほどストレスなく取り組めるかもしれませんね。
それに、級位者でも心が折れない人なら、☆3つ以上に挑戦するのはとてもいいと思います。先ほども書きましたけど、駒を清算してから詰ませるなんて筋は実戦以外ではなかなか経験できませんし、やはりたくさんの筋を知っておくことは大切だと思うんですよね。
ただし、繰り返しになりますが、級位者には難しいことは間違いないですし、1周だけでは身につかないと思います。私も何度も反復するつもりですので、お互い頑張りましょう♪