おはようございます。虚海と申します。毎週ブログのスタートは仕事の愚痴からになるのですが、今日もそうです。今の職場に転勤になって本当に厳しいんですが、7月15日までに達成しないといけない数字があって、普段の忙しさにかまけて何もできていない状況なんですね。というか、できるわけないし。
でも、期日が迫ってきているし、いよいよ本気出せって命令が出ました。環境さえ整えてくれればできるとは思うんですけど、まあ自分で整えるしかないんですけどね(笑)。
救いは一緒にペアを組む方がすごく仕事熱心ないい方なんです。同じ女性同士だし、考え方がすごく似ているんです。どうしてなのかなって聞いてみたら、その方もB型なんですって(笑)。いや〜、似るものですね。昨日1時間くらい二人でミーティングをしたのですが、その方のためにも達成させたいと本気で思えたので、がんばりますよ!
土曜日出勤の後で苫小牧に帰り、家族でジンギスカンと焼き鳥を焼いて乾杯(笑)。やっぱり家族と過ごす時間が癒やしになってくれていますね!
さて、将棋の話。今日は棋書レビューを書きます。そろそろストックが切れてきました(笑)。今は朝の30分しか棋書での勉強ができませんし、私は同じ本を数回繰り返すので、なかなか進まないって面はあるんですけどね。完読していない本しかおすすめしないって方針でもありますし。
今日のご案内はこの本です。
はい、青野照市先生の「精選必至200問」になります。この本はタイトルの通り、1手必至と3手必至がそれそれ100問ずつ掲載されております。
まったく余談ですが「ひっし」って「必死」という書き方と「必至」という書き方がありますが、私は後者のほうが好きですね。別に必ず死ぬわけじゃないし(笑)。
この本の特徴は?
この本は前記の通り問題数が200問ありまして、1手必至と3手必至がそれぞれ100問ずつ出題されます。1ページに問題数が2問、次の1ページに解説が載っています。つまり、解説は1問につき半ページになりますね。高橋先生の「○手詰将棋」と同じような形です。
問題内容については、よくあるパターンの必至問題を集めたというよりは、その場で考え抜いて1手ないし3手を見つけるような感じなので、1手必至でもかなり難しいと思います。
詰将棋と必至問題の違い
ご存じの方も多いと思いますが、そもそも必至問題は自分の手に対して相手の応手をすべて考え、どんな形で応じられても詰むように読み切らないといけないので、1手必至でもかなり難しいです。
また、詰将棋だとすべて王手をかける手になるので、ある程度限定されている中から手を探すことになりますが、必至問題は王手じゃない手が答えであることがほとんどですので、考える範囲が詰将棋よりもずっと広いです。総じて、手を探すことも読みの深さも必至問題のほうがグッと要求されると思います。
1手必至でも5〜9手詰めに相当する難しさなんじゃないかなあというのが個人的な見解です。まして3手必至は、二桁手数の詰将棋くらい難しいです。私にはね(笑)。
この本の難易度は?
というわけで必至問題は基本的に難しいのですが、前述の通り解説は1問につき半ページです。あくまで個人的な見解ですが、少ないです。
まず自分が考えた手がそもそも解説に載っていないことも多いのでどこが駄目なのかわからないし、「〜以下詰む」という表現も多いので、そこは読者が自分で考えないといけません。平易な詰みであることが多いのですが、5手〜7手詰みを自分で考えることが要求されるのは当たり前な感じです。
まして3手必至だと、ウォーズ1級(仮)の私には全然できません! 初見では1手必至が正解率74%、3手必至が53%でした。解説が不親切というわけではないのですが、スペースが少なすぎてどうにもわかりやすくできないという印象です。
オススメ対象は?
まず、必至問題が初めての方には絶対にオススメしません。解説が詳しい必至問題なら、前にレビューを書いた「寄せが見える本」なら、くどいくらい解説が丁寧ですから、そちらから読めばいいと思います。
正直、私には早すぎました。読みの深さに自信のある方はチャレンジしてみてくださいね。あまり必至本は種類がないので、正直それほど選択肢が広くない分野でもありますので…