ひと目の受け | 虚海の千年の学び

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私こと虚海の将棋の勉強を中心に、お仕事のこと、競馬やゲームなどの趣味のこと、ファイターズのことなどを書いていきたいと思います。

おはようございます。虚海と申します。1年前の今日のブログで、ママパパ将棋サークルのことを書いていました。サークルに参加させていただいて、ちょうど1年になるのですね。今後ともよろしくお願いいたします。

 

さて、今日は虚海の棋書レビュー。ちょうど2日前に読み終わったこの本について書きたいと思います。

 

 

はい、去年マイナビ将棋文庫から発刊された、「ひと目の受け」という本です。初心者~級位者向けの本としてあまりにも有名な(そうか?)「ひと目シリーズ」の最新刊ですね。良作ぞろいの「ひと目シリーズ」ですが、今作はどうなんでしょう。具体的に見ていきたいと思います。

 

  「ひと目シリーズ」の特徴から

その前に、「ひと目シリーズ」の特徴を主観がかなり入りますが書いていきたいと思います。このシリーズは、

 

・ それほど難しくない

・ 1問1答形式

・ 問題間の脈絡はあまり無い(本によっては数問で1くくりのこともある)

 

という感じで、まさに初心者~級位者が基礎力を付けるために最良というべきシリーズです。私もこのシリーズは大好きでよく勉強しています。初心者は「ひと目の手筋」「ひと目の寄せ」から勉強をスタートし、その後課題に合わせて「ひと目の端攻め」や「ひと目の詰み」などに進んでいくとスムーズに学びが進むと思います。

 

ただし、これは案外知られていないかもしれませんが、「ひと目の逆転」や「ひと目の攻防」など、明らかに初心者向きでない本もけっこうあります。この辺はアマゾンのレビューを参考にしたり、立ち読みしたりして判断していただけたらと思いますね。

 

  今作は?

問題数は215問。私が知る限り「ひと目シリーズ」で最大の問題数を誇ります。章立ては以下の通り。

 

・第1章:対抗系の受け

・第2章:相居飛車の受け

・第3章:相振り飛車の受け

・第4章:駒落ち下手の受け

・第5章:終盤戦の受け

・第6章:全体図問題

 

となっています。自分の好きな所だけやることもできますが、どうせやるなら全問解く方がいいでしょう。第6章以外は部分図で出題されます。ちなみに私の正答率は、第5章と第6章は9割程度になるのですが、その他の章は6割程度まで下がります(笑)。この理由って、多分終盤戦の場合は最善手がほぼ決まっているので、正確な答えが出しやすいからなのかなって思います。序盤~中盤って、最善以外にも受け方があって、しかも最善とあんまり状況が変わらないとかもありますものね。

 

また、正直言って答えや解説に納得がいなかい問題もけっこうあります。だから、答えが唯一無二の絶対的な答えだと考えるよりも、もっと柔軟に受け入れた方がいいのかなと思いますね。そういう理由で正答率もあまり気にしなくていいでしょう。もちろん、知らない受け方や手筋を勉強できますので、ムダということは全くないので念のため。また、第6章の全体図問題はすごく良問が多かったと思います(9問しかないけど)ので、次回作は全体図問題だけを扱った受けの本が出てくれたらいいのになと思っちゃいました。

 

  オススメ度は?

うーん、正直ほかの「ひと目シリーズ」ほどは手放しでおすすめという感じではありません。気楽に「いろんな受けの手筋を知りたいな」という方であれば、とりあえずやってみたらいいかもしれませんね。上記の通り、解いていると本と違う答えを出すことも多いと思います。あんまり気にしないで、「こんな受け方もあるんだ」くらいで受け止めたらストレスにならないかもしれませんね。私は正答率にこだわって解いてみて、すごいイライラしたんですよ。「これって私のほうがいい答えなんじゃね?」みたいな。そうならないようにしてくださいね(笑)。