連日の猛暑に、気候変動の問題がいよいよ身近に迫ってきたことを改めて感じるでつ。
個別の技術や啓発に加え、都市計画・都市政策の果たす役割は大きいでつ。
ちなみにカーボンニュートラルとは、ライフサイクル全体で見たときに、
二酸化炭素の排出量と吸収量とがプラスマイナスゼロの状態になることを指すでつ。
大きく分けて2つの文脈で使わるでつ。

1つはエネルギー分野において、植物由来のバイオマスなどに関し、燃焼するときにCO2を排出するが、
植物の成長過程で光合成によりCO2を吸収しているので、実質的にはCO2の排出量はプラスマイナスゼロに
なる状態のこと。
もう1つは、社会や企業における生産活動において、脱炭素化に向けて最大限の努力をしたうえでやむを
えず出てしまうCO2排出分を排出権の購入や植樹などによって、実質的にゼロの状態にすることの
意味合いで用いられまるでつ。
ではどのように街づくりをしていく必要があるのかということでつ。
CO2排出量の総量のうち、家庭部門や都市において社会経済活動を行うオフィスや商業等、
自動車・鉄道等からの排出量が全体の半分を占めているでつ。
日本の総人口の94%が都市計画区域に居住。
人口のほとんどが都市に集中しているため、今後も家庭部門におけるCO2は都市で
多く排出されることが予想されるでつ。
都市が脱炭素化に取り組むことが、日本全体のCO2排出量を削減する上で重要。
カーボンニュートラルなまちづくりの事例としては…
イギリス政府は2050年までのカーボンニュートラル必達を掲げ、2025年以降の新築の家への
ガスボイラー設置を禁止。
そこで、ロンドン北部イズリントン地区では、地下鉄から発生する排熱を家庭や企業の暖房として
活用する世界初のプロジェクトが進行中。
現在、ロンドンの暖房需要の38%を満たすほどの熱が地下鉄で浪費されていると推定。
排熱が冬場の代替熱源となることが期待されるでつ。
2030年までに40%、2050年までに80%のカーボンニュートラル化を目標とするニューヨーク市。
建物のエネルギー効率改善を図るべく、2020年10月から大型建物のエネルギー効率の可視化の取組を開始。
25,000平方フィート以上の面積を擁する建物を対象に、水とエネルギーの利用・排出や効率性を
一定基準に基づき算出したあと、A~Dの4段階で評価し、その等級を建物入り口付近に掲示することを
義務付けるもの。
実施しない管理会社には罰金が課せられる仕組み。
2024年には、このエネルギー効率化対策は次のフェーズに入る予定。
一定のエネルギー効率改善指標にそぐわない事例に対しても罰金が課せられるようになるでつ。
建物の付近を通りかかった人々にも建物の等級が見えるようになってるでつ。
建物所有者に等級の改善を促す効果が期待されるでつ。
SDGs未来都市としてさまざまな気候変動対策に取り組む神奈川県横浜市。
海に生息する海草・海藻類によって吸収・固定される炭素ブルーカーボンと、海洋でのエネルギー利活用による
CO2の削減効果にあたるブルーリソースを活用した独自のカーボン・オフセット認証取引制度、
横浜ブルーカーボン事業を運営。
ブルーカーボンを活用したカーボン・オフセット認証取引制度としては、世界でも唯一となる取り組み。
都市のカーボンニュートラル化に向けて意識したいポイントは…
各自治体がカーボンニュートラル化へのプロジェクトを効果的に進めるためには、他の自治体や企業、NPO、
住民を巻き込みながらカーボンニュートラルへのロードマップを策定。
各セクターが具体的なアクションプランを実行していくことが求められるでつ。
横浜ブルーカーボンの事例においては、プロジェクトの目的や地域の課題、進捗状況に
関する積極的な情報公開・発信がなされるでつ。
一般市民を含めたあらゆる個人・団体が参加しやすい形となっているでつ。
たとえカーボンニュートラル化を推進する取り組みであっても、その地域に弊害をもたらす場合もあるでつ。
リスクも含めた住民による理解が不可欠。
ニューヨークのエネルギー効率可視化の取り組みのように評価を伴うケースは、不適切な評価を受けると
評価される側の風評被害となる可能性があるでつ。
また、再生可能エネルギーの導入を進めた地域において、景観悪化や騒音等のトラブル、災害リスクと
いった懸念への十分な説明がなされず、地域での合意形成の不足によって導入が見送られた事例もあるでつ。
したがって、必要な情報を住民に開示し、透明性を確保すること、環境への影響や経済効果を検証した上で
住民に取り組みの必要性を説明し、納得してもらうことが必要。
カーボンニュートラルへの取組もなかなか進まないけど、温暖化は増々進んでいくわけで…
そういう訳だからもっと有効なことやエネルギーの変換とか対策はあるけど…
スピードが遅いのもあるけど変えようという意識が薄い気がするでつ。