今月27日のカワイ仙台でのリサイタルのテーマです。

 

 

このシリーズは、音楽のコントラストを聴いてもらうのがテーマなので、今回は私が大好きな作曲家、何もかもが対照的だと感じている二人の作曲家を聴き比べてもらうプログラムにしました。

 

夢想の愛妻家、シューマンといえば、言葉、感情、情熱、主観、そして、妻のクララ。何よりもクララ。

今回はクララとの結婚を切望しながらも、クララの父に反対され続け、何年にもわたる苦しい恋をしている時代の2曲、

”子どもの情景”と”幻想曲”を弾きます。詳しくはまたリサイタルまでに書いていきます。

 

耽美な皮肉屋、としたラヴェル。その音楽からは錬金術師を見ているような妖しい美しさがまずあります。

感情ではなく、眼差しを、主観より客観性を感じます。自分をさらけだしまくっているシューマンに対して、

ラヴェルは表情を読まれないように仮面をかぶっているようにも思えます。

”鏡”、はまさにラヴェル特有の、物事を魔術的に美しく映し出されるさまがありありと見えます。

チラシには載せていませんが、"亡き王女のためのパヴァーヌ”も弾く予定です!

 

世の中、きっとシューマンの音楽だけになっても苦しいし、ラヴェルの音楽だけになってもそれはそれで少し寂しい。

シューマンには心を奪われるけど、ラヴェルには五感を刺激される。

どちらも全く違って、でもどちらも素晴らしい。人間って音楽ってなんて幅が広いのだろう。

と、楽しんでいける会にできたらなと思っています!

 

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