(1) リンゴ一般、(2) ワリンゴ
日本語(1)「林檎(りんご<*りんきん)」、(2)「和林檎」
朝鮮語(1)「沙果」sa-gwa、(2) neung-geum(「林檎」と同系か)
シナ語(1)「苹果」píngguŏ、(2)「林檎」línqín=「沙果」shāguŏ=「花紅」huāhóng
普通なら、「林檎」は日本語音で「りんきん」と読むべきものだが、国語辞典や電脳網上の百科事典によると昔は「りうごう」とも呼ばれており、語源については梵語起源説など諸説あるようだ。
「檎」qínは「禽」qínを音符とする。
朝鮮語のneung-geumは「林檎」と同系のようにも見えるが、朝鮮語で「林」はrim>imである。
また、偶然であろうが、驚いたのは、北京方言の「論个儿」lìn-gèrということば。林檎を賣る人が、「一斤あたりでなく、一個あたりで値段の話をしよう」というような意味で「論个儿」と絶叫することがあるそうで、この發音が「リンゴ」に似ていること。
北京語の「論」は「普通話」に採用された發音でいうとlùnで、「論語」Lún-yŭでは声調が第二声になって「倫」と同音になる。ところが、「普通話」に採用されていない北京限定の發音では「論」がlìnになるらしい。日本語音で「論」は「ろん」でlunの古音からだろうし、「倫」の日本語音は「りん」でlinからだろうが、両者が同系の単語であれば、發音が入れ替わっても不思議はない。
/#言語と方言/ 「リンゴ(林檎)」は英語でapple、オランダ語(ベルギーでも使われる)でappel、ドイツ語でApfel。
/American was Shocked by Dutch Word Differences!! (Netherlands, Germany, Belgium) (youtube.com)
/#言語と方言/
中国語では「苹果」pingguoという単語がリンゴを意味し、「林檎」linqinはワリンゴ(Chinese pearleaf crabapple)のことで、「花紅」huagong、「沙果」shaguoとも呼ばれる。#朝鮮語 または #韓国語 では「사과(沙果)」sagwaがリンゴを意味し、「능금」がワリンゴを意味するらしい。
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〔令和5年6月〕
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