第144話「鬼の弟子・伴宙太」←第10巻28~54ページ(「涙の決別」)
第145話「はばたけ不死鳥」←第10巻55~65ページ(「顔でわらって心でなけ!」)
第146話「O.N魔球への挑戦」←第10巻66~78ページ(「顔でわらって心でなけ!」)
第147話「伴の替りにきた投手」←第10巻79~86ページ(「顔でわらって心でなけ!」)
第148話「グランドの孤独者」←第10巻87~89ページ(「ふっきれ伴!」)
第149話「起ち上がれ伴!」←第10巻90~103ページ(「ふっきれ伴!」)
第150話「刺客志願」←第10巻104~116ページ(「刺客志願」)
第151話「対決、その前夜」←第10巻117~122ページ(「刺客志願」)
第152話「対決!!星対伴」
第153話「魔球打たる!」

 

アニメでは、原作そのままなら数分ですむ場面に、いろいろエピソードを加えて引き延ばしていたようだ。

 

 

「起ち上がれ伴!」では星飛雄馬がSFジャイアンツと対戦する場面があったが、これは「グランドの孤独者」で描かれたはずではなかろうか。しかも前半では一徹が伴になぜか柔道着を着せ、特訓をさせていた。最初は『ドラえもん』に出てくる空き地にあるように
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の形に積まれた土管の上から伴がジャンプし、背中で着地。両手は縛られている。
これは消える魔球を打つ前の大リーグボール1号封じの練習だろうが、それならバットを持って打席でひっくり返る練習でよさそうなもの。
次の特訓は一徹がピッチングマシンを操作し、伴をめがけてボールを投げ、両手を縛られたままの伴が避けるというもの。これは何の役にたったか不明。
しかも何かというと回想シーンが入り、第144話「鬼の弟子・伴宙太」で伴が一徹に忠誠を誓う場面もまた繰り返された。
オープン戦で投げる飛雄馬の場面で、第142話「ひきさかれた友情」(原作「きのうの英雄きょうの敗者」)での場面も回想シーンとして繰り返されていた。

 

 

それで「起ち上がれ伴!」の後半でやっと伴が代打に出て、原作の「ふっきれ伴!」の話になる。
ほぼ原作どおりなら前半の15分で終わった話だ。
一徹が伴を「とっちゃんこぞう」、明子が伴を「大きな坊や」と呼ぶ場面が繰り返され、さすが明子は一徹のむすめだと実感させる場面。

 

 

次の「刺客志願」は副題が原作と同じだが、初めの3分の1くらいは前の「起ち上がれ伴!」のあらじの繰り返し。
「対決、その前夜」は花形が記者団を前にして、黒い霧に対する怒りをぶちまける場面。一部の野球選手が暴力団とかかわり、八百長をするなど不祥事があったらしい。
これは文庫では「刺客志願」の後半で、KCでは第27巻の初めの6ページの部分である。これだけで30ピン番組に1回使うのもすごい話だ。

 

 

「起ち上がれ伴!」から「対決、その前夜」までは、その気になればアニメの1話で描ける話であろう。
GyaO!で観ると第151話「対決、その前夜」では本編が約24分。そのうち後半の残り7分余りが原作の話であった。

 

アニメ『巨人の星』の引き延ばし(大リーグボール2号末期) - 虚実ヒストリー~ものがたりの歴史II(Yahoo!Blog版)~ - Yahoo!ブログ

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前後一覧

令和5年師走

/令和6年文月/

 

参照

/『巨人の星』の「きのうの英雄きょうの敗者」/

 

/『巨人の星』の「顔でわらって心でなけ!」~「ふっきれ!伴」はアニメでどうなったか/

 

/「刺客志願」~「慟哭のブロックサイン」/

 

/花形、大リーグボール2号を打倒/