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「国からどういう口実で地下鉄の延伸関係の予算を持ってきますか?」という問題があるらしい。札幌市は地下鉄や地下通路の工事に予算が必要で、五輪招致はその予算を国からもらうための「口実」らしい。一都市の再開発のためにわざわざ国費で五輪招致。その結果、国全体では赤字になるかもしれない。

 

札幌五輪招致の目的は「札幌市の再開発の予算」らしい。その財源は札幌市民以外の日本国民の財布から出ているのだろう。五輪招致は予算を得るための口実にすぎない。地方政府と市民は、五輪招致をやめて、再開発のためのクラウドファンディング(crowdfunding:群衆資金調達)でもやったらどうか。

 

問題は「公共投資」そのものではなく、そのための口実に「五輪招致」が利用されていること。しかし札幌五輪招致派は/#札幌オリンピック反対/派の意見を「公共投資そのものの否定」と決めつけている。これは招致賛成派が「地方への公共投資=五輪招致」だと思い込んでいるからだ。

/#札幌五輪招致/を望む人たちの目的は札幌市内の地下鉄や道路の整備であり、それに国のカネを使いたいだけ、そのための口実が五輪招致らしい。それなら札幌市民が日本全国や世界中の人たちに「札幌の再開発のためにカネをくれ」と直接たのめばいい。そこに「オリンピック」をからめるから反発が起きる。

 

札幌五輪招致は札幌の地下鉄や道路整備のために「国のカネ」を当てにすることらしいが、その財源が「外資」となると、それは誰が出すカネだろうか?IOC会長か?五輪を見に来る外国人観光客か? それで各地方都市の再開発を五輪に頼る考えが「日本の独立」のためというのは話が逆ではなかろうか?

 

札幌五輪招致を望む人たちの考えは「市内の鉄道や道路を新しくしたいがカネがない。北海道庁は余りカネを出してくれない。日本国政府からカネをもらうには五輪招致を口実にすればいい。それで外国からもカネ(札幌再開発予算)をもらおう」ということらしい。

 

つまり、札幌五輪招致とは「札幌の地下鉄や道路やマンションなどを新しくするため予算が足りないので、北海道のみなさん、日本全国のみなさん、世界中のみなさん、おカネをください(日本国の税金も使わせてください)」という話である。 問題は、まず、予算調達を五輪でやるべきかどうかである。

 

令和3年の東京五輪は五輪の経済効果が当てにならないことを示した。札幌における五輪招致とは都市開発のための予算確保の手段らしい。その根拠は51年前の札幌五輪。「まちづくり」を五輪に頼る考えが通用しなくなっているなら、その古い考え根拠にして招致を訴えても、なかなか支持を得られないだろう。

 

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令和5年霜月