『はだしのゲン』によると、被爆直前の廣島(→広島)にはアメリカ人の捕虜もおり、空爆を免れるため、Pという字を書いていた。Prisoner(=捕虜)の意味らしい。英子、ゲン、進次はこれを知ると、自分の屋根にPと書いた。

 

 大吉と妻・君江は感動し、「わしは生きぬくぞ」、「こんな戦争で死んでたまるもんですか」、「あたしゃ、あの子たちを守るためならドロボウでもしてやりますよ」、「戦争をおこしてなん百万人の命の上にあぐらをかいて、かげでうまいものをくっているやつらにくらべたら、ドロボウなんてメじゃないわい」と言っていた。
 戦争という殺し合いが正当化される社会では、もはや、あらゆる道徳は風化する。だから日本では殺人犯・赤穗浪士や窃盗犯・鼠小僧が英雄視され、いつまでたってもカネ目当ての住居侵入、窃盗、殺人が耐えないのだろう。
 ゲンたちが書いたPの字は役に立たなかった。アメリカの原爆投下は、Pの書いた建物だろうと、無差別に破壊し、燃やした。

 

 アメリカ側は初めから日本で核実験を予定し、原爆を落とすまでには日本を降伏させないよう、ポツダム宣言の内容や形式にも気を使ったらしい。
これに対して「黙殺する」などという、翻譯不能の妙な日本語で答えた当時の日本政府も思慮が足りなかった。
 原爆に関しては、日本軍が事前にB29を迎撃できなかったのが大失態であるし、アメリカの核開發を事前に予知できなかった意味で、情報戦で失敗している。
現地で作業にあたっていた九州出身の兵隊がいた。ゲンとその兵士は焼け跡で防火用水に逃げ込んで死んでいた犠牲者を見て落涙。ゲンは「アメリカをやっつけてくれよ」、兵士は「やっつけてやる、アメリカを」と言っていた。この兵隊は「ピカの毒」の原子病で倒れ、逆にゲンが兵士を救護所に運ぶことになる。救護所についたとき、兵士は死んだ。こういった悲劇はアメリカではつたわっているだろうか。ゲンが真珠湾と廣島を別だと考えるのは、この犠牲者の無差別さと「ピカの毒」であろう。
 アメリカの映画『The Day After』が描いた核戦争直後の地球は、町も人間もたいした被害を受けていなかったように見える。(注釋・これは氷河期の到来を描いた『The Day After Tomorrow』とは別)
同じくアメリカの映画『True Lies』では核爆發の爆風を受けた人間がすぐに立ち上がって、走り出したようだった。アメリカ人は核をただのきのこ雲だと想っているようだ。

 

 のちに焼け跡にアメリカ人の遺体があり、廣島市民が恨みをこめて石をぶつけていたが、ゲンだけは見るだけで「アメリカは自分の国の人間も殺した。ひどいやつらじゃ」(要約)とつぶやいた。
 ゲンの父・大吉もアメリカ人の捕虜に同情的で、憎みあう戦争が悪いという考えだった。『はだしのゲン』を単純に「反米」と位置づけるのは無理であるが、少なくとも、かつて、「鬼畜米英」と呼ぶほどアメリカを批判していた日本の「大和魂」を受け継いでいるのは、その戦争を否定しているはずの沖縄の反米運動だけである。つまり、ヤマト(大和)のほうが腰抜けになったのであり、ピカを落とされて降伏した日本人が、「東京裁判」、「米軍基地」、「日本国憲法(昭和憲法)」、「安保条約」などを無批判に受け入れていることが、原爆の威力の正当化につながって、「原爆しょうがない」發言を生み、世界中の核競争を呼んでいると言える。

 

/@kyojitsurekishi/

In the comics《Barefoot Gen》, an American soldier was killed by the atomic bomb(dropped by the U.S.) in Hiroshima, Japan.

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12 American Soldiers Killed by the Atomic Bomb Are Commemorated in a Cenotaph in Hiroshima (Mr. Miyama Hideaki, Hiroshima Television Corporation President) | 公益財団法人フォーリン・プレスセンター(FPCJ)

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参照

【非公開】

はだしのゲン、米軍捕虜 

令和5年08月11日 03:55