〔#昭和40年男〕
生まれた年が和暦で、その後の経歴が西暦というのがこの雑誌の特徴。 桑田靖子は昭和42年生まれで、西暦1983年の誕生日で16歳。 それでは平成生れの人の経歴でこういう表記がされたらどうか。たとえば競泳の池江璃花子選手は平成12年生まれ、リオ五輪が開催された2016年当時で16歳だった
もし、#昭和40年男 の誌面で芦田愛菜ちゃんがインタビューを受けたら、経歴は「平成16年生まれ。(略)2011年、大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』に出演(茶々と千姫の幼少期)…」のように書かれるのか?言うまでもなく、西暦2004年は平成16年、西暦2011年は平成23年である。
〇#昭和40年男 が20歳になったのは昭和60年、30歳になったのは平成7年。10代~20代前半の記憶は昭和末期の記憶。 一方、#昭和50年男 になると昭和60年の時点で10歳、平成7年の時点で20歳であるから、10代後半の時点で時代が平成に達していた。
『#昭和50年男』では「1990年代」に関する特集があったようだが、なぜ「平成00年代」ではないのか。 1989年…昭和64年→平成元年
1990年…平成2年
1991年…平成3年
1992年…平成4年
1993年…平成5年
1994年…平成6年
1995年…平成7年
1996年…平成8年
1997年…平成9年
1998年…平成10年
我々が20世紀の歴史を語る場合、元号で「昭和30年代」「昭和40年代」という表現を使ったら、「平成初期」も元号で言うのが合理的だろう。#昭和40年男 の世代は、昭和の話では西暦と元号を混ぜて使いながら、平成の話になると「90年代」「21世紀」のように西暦だけになる傾向があるようだ。
我々がバブル崩壊前後の平成初期を「90年代」で表すなら、高度経済成長期を「1950年代後半~1970年年代前半」と呼ぶべきである。「昭和30年代~40年代」と「90年代」という表記では、読者が時間的間隔を理解するには「昭和49年は西暦1974年、それから1990年まで16年間」という計算をしないといけない。
換算が必要になるのは、昭和と西暦でも西暦と平成でも同じことである。「昭和40年代」と「1990年代」でも、「1970年代前半」と「平成ひとけた」でも、西暦と元号のどちらかを他方に換算しないといけない。 元号と西暦を混ぜて使う人は、それを自覚しているのかどうか。 #昭和40年男 #昭和50年男
平成30年『#昭和40年男』6月号23ページ、#岡田斗司夫 の経歴の紹介。生まれた年が「昭和33年」。これだけ和暦(ちなみに、昭和33年は西暦1958年。原辰徳と同い年)。肩書の一つが「オタキングex社長」で、「2010年から現職」とあるが、なぜ「平成22年から現職」でないのか。
平成30年『#昭和40年男』6月号23ページ、「昭和33年」生まれである #岡田斗司夫 の経歴の紹介。 これによると、著書『二十世紀最後の夜に』は「1998年」に出た。『失われた未来』は「2000年」に出た。やはり、どちらも西暦表記。 もちろん、西暦1998年は「平成10年」、西暦2000年は「平成12年」である
もし、元号が「時代遅れ」なら、#昭和生まれ が自分の生まれた年を「昭和~年」と言うのは古い習慣だから、いい加減、やめた方がいいだろう。浅田真央さんは平成2年生まれ。池江璃花子さんは平成12年生まれ。大谷翔平選手は平成6年生まれ。昭和生まれがこれを理解できるなら元号を使ってもいいだろうが
〇#昭和40年男 は1965年生まれ(例:古田敦也)。#昭和50年男 は1975年生まれ(松井秀喜は昭和49年男、城島健司は昭和51年男)。#昭和生まれ が元号で生まれた年を言うのは、例えば寛政生まれの遠山金四郎が今の時代に復活して「寛政5年生まれ」だと言うようなものだ。
「昭和33年」ではどういう時代かよくわからない。 「1958年」に換算すれば、川上哲治引退、長嶋茂雄巨人入団、巨人と西鉄ライオンズの日本シリーズ、原辰徳誕生、河崎実誕生、東京タワー完成という風に、時代背景がわかる。 〔#西暦と元号〕
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前後一覧
〔2020年(令和2年)3月〕
〔2020年8月(令和2年葉月)〕
関連語句
〔昭和40年男〕(twilog)
〔昭和40年男 桑田靖子〕〔@kyojitsurekishi 昭和33年〕(twitter)
参照
テーマ:〔西暦と元号、暦〕
〔『昭和50年男』11月号、表紙は『キャプテン翼』、高橋由美子インタビュー記事〕