1989年(昭和64年)1月7日、昭和天皇崩御。
30年経過。
これで昭和生まれは全員、30歳以上になり、「昭和生まれの20代」がいなくなった。

昭和が終わった時、日本人は「戦争への反省」「戦争のない世の中」を語っていた。
平成7年は戦後50年(昭和70年)、阪神淡路大震災とオウム事件が起きた。
平成における日本の課題は景気回復、災害対策、震災からの復興、テロ対策となっている。

日経が社説で平成30年間の国際情勢を振り返り、平成終了後の国際社会で日本が何をすべきか述べていた。
平成元年には中国で天安門事件、ドイツでベルリンの壁が崩壊した。
米ソ冷戦が終わった。
しかし、30年経過し、平成最後の年には、奇しくも米露、米中の新たな冷戦が始まりそうになっている。

平成が始まった時、アメリカはレーガンからブッシュへの過渡期で、その後のアメリカは、ブッシュ親子とクリントンの時代で、湾岸戦争→ユーゴ洲ラビア紛争→イラク戦争など、「世界の警察官」として世界各地の軍事介入していた。

しかしオバマ大統領の時代はアメリカは「世界の警察官」から脱却し、トランプ政権は内政重視、移民排除の制作を進めている。

平成2年にドイツ統一、平成28年にイギリスがEU離脱を国民投票で決めた。
ゴルバチョフのペレストロイカによってソ連が解体、ロシアはエリツィン→プーチン&メドベージェフの時代となっている。

冷戦崩壊で世界が平和になるという希望は平成の初期に既に「夢」であることがわかった。
平成の30年間はアメリカ1国による支配の時代で、平成末期のトランプ政権によってそれが終わる。

世界は多極化する。
日本は世界各国と協力して世界秩序を守る必要がある。
これが日経の社説の趣旨のようである。

元号は、日本人の視野を日本の内側に閉じ込める一つの「壁」のような役割を果たしているのではないか。空間的にも、時間的にも。世界の中に日本があるのでなく、日本の外に世界がある、というような。

返信先: さん
日経が社説で平成を世界的な視野で総括していました。ベルリンの壁崩壊から約30年、奇しくも平成末期は米中、米露の新冷戦の時代になりそうで、平成終了後の日本は多くの国と協調していくべきだという趣旨のようです。

返信先: さん、さん


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2019年1月

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