誰から教わったのか、秀が「長崎のポルトガル人が出島を追われたのは元和9年」と言っており、利兵衛(演: 山田吾一)によると、およそ200年前だった。
元和9年は1623年。1845年から数えると約220年前。
ネットで調べると出島は1634年寛永11年)から2年の歳月をかけて、幕府がポルトガル人を管理する目的で、長崎の有力者に命じて作らせた場所らしいので、この歴史観は少し怪しい。
日本とポルトガルの関係の歴史を調べると、1637~38年の「島原の乱」の後、1639年に幕府がポルトガルとの交流を断絶したらしい。」

 藤田まこと・三田村邦彦・中条きよし・鮎川いずみが出演した「必殺現代版」と、藤田・三田村主演の「世にも不思議な大仕事 主水と秀 香港・マカオで大あばれ」があります。前者は現代のみで後者は江戸時代と現代が交互に描かれました。

「仕事人アヘン戦争へ行く」(1983)で主水たちが香港に行ったのは1842年。この時、英国が香港を占領。

「世にも不思議な大仕事」(1991)の江戸時代の場面は放送当時から150年前の設定。単純計算で1841年になるが、これでいいのだろうか。ポルトガルが「マカオ自由港」の成立を宣言したのは1845年。南町奉行・鳥居耀蔵が解任された1844年の翌年である。

「仕事人」のスペシャル版「主水と秀 香港・マカオで大あばれ」は1991年(平成3年)放送で、劇中では現在と江戸時代が交互に描かれ、江戸時代は「150年前」とされたので1840年ごろか。もっとも元禄赤穂事件(1701~1703)から1991年までは約290年。

秀が「長崎のポルトガル人が出島を追われたのは確か元和9年」と言っていたが、ネットで調べると出島ができたのは1634年(寛永11年)、江戸時代の日葡国交断絶は1639年(寛永16年)らしい。