『ドラえもん』の「日づけ変更カレンダー」の初出は1973年『小学三年生』12月号。読者は1964年度生まれ。
てんとう虫コミックス3巻収録で、3巻の初刊は1974年10月に出た。
3巻収録の方を見ると、12月22日が日曜で、25日が水曜である。単行本が出た1974年はこれに当てはまる。
この話が雑誌に掲載された1973年当時は、12月22日が土曜で、25日が火曜なので一日ずれている。
単行本が出た1974年だと、12月22日が日曜で、25日が火曜だ。
雑誌掲載時は12月23日が日曜、25日が火曜で、単行本収録時に改められた可能性がある。
 
てんとう虫コミックス3巻収録の「日づけ変更カレンダー」で描かれた「12月22日が日曜で、12月25日が水曜」という年に当てはまるのは1974年(平年)、85年(平年)、91年(平年)、96年(閏年)、2002年(平年)、2013年(平年)…などの中のいずれかである。
1974年は火曜日から始まる平年であり、1985年、91年、2002年、2013年がこれに相当する。これらの年では師走22日が日曜で、クリスマスが水曜だった。一方、月曜から始まる閏年でも師走22日が日曜でクリスマスが水曜になる。これに相当するのは1996年。
 
この話で重要なのは、のび太と両親(のび助、玉子)の感覚の違いである。
のび太らジャイアン、スネ夫、しずかたち小学生にとって「クリスマス」は「両親からプレゼントをもらう日」であるが、のび太の両親にとっては平日であれば出勤する日、日曜であれば買い物をする日、クリスマスであればクリスマスツリーを飾る必要がある。また親が子供にクリスマスプレゼントを与えるには、事前に買っておく必要があり、12月15日になったらいきなり子供にプレゼントを与えるわけではない。
 
また、のび太たち小学生にとって「元日」は「お年玉をもらう日」であるのに対し、大人たちにとっては「しめ飾り」「お供え餅」「お屠蘇」「日の丸」など、準備が忙しい日であり、のび太はそこをわかっていなかった。
 
「スケジュールどけい」は『小四』73年5月号(読者は1963年度生まれ)掲載。ドラえもんはネコ型ロボットだが、人間的に描かれており、融通の利かない機械的なロボットは「ひみつ道具」として登場する。『のび太のひみつ道具博物館』では「ひみつ道具」が一斉に消えたとき、(ころばし屋などは消えただろうが)ドラえもんとゴンスケは消えなかった。ミニドラがどうなっていたか気になる。「スケジュールどけい」では、ドラえもんは雨に中で一人で野球をしていた。のちに「Yロウ」ではのび太がやった。
 
「机器猫」3巻ではそれぞれ「更改日期的日历」と「日程钟」。ローラースケートは「旱冰鞋」。クリスマスプレゼントは「圣诞礼物」。「おそなえ」「しめかざり」「おとそ」は「新年的年糕」「稻草绳」「屠苏酒」だった。
「シャーロック・ホームズセット」の道具名「ホームズ・セット」(サブタイトルと道具名で「・」の位置が異なる)は「福尔摩斯的侦探工具」。
「ライオン仮面」は「狮面人」、オシシ仮面は「胖狮面人」。「ライオン丸」と「獅子丸」は中国でどう区別されるだろう。
 
の「おはなしバッジ」の話では、浦島太郎のバッジをつけたのび太が少年「かめ吉」を助けたところ、その母親に「りゅうぐう」(つまり )というカフェに案内された。 ではこの店の名がただの「咖啡厅」になっていた。竜宮城は中国でもお馴染みのはずだが、「ドラえもん」をシナ語に翻譯した人は、おそらく中国人で、ひらがなで「りゅうぐう」と書かれた店名が「竜宮」だとは理解できなかったのだろう。
 
3巻巻末に「译者:丁晓玉、王伟、肖兴」とある。」
てんコミ25巻収録「竜宮城の八日間」は「机器猫」25巻で「海龙宫中的八天」となっている。
 
そーま氏さんのツイート
北の将軍様で農協の広告作ったから見て…

16:55 - 2017年9月8日

 
返信先: さん、さん

の「ひみつ道具」の中で、すでに実現したものは幾つかあるが、「インスタント旅行カメラ」もそう。人間を撮影し、風景写真と合成するカメラ。

17:56 - 2017年9月8日

 

 

ドラえもんの「同級生」のうち、ドラえもんズが登場しないのはいいのですが、パワえもんも最近、ご無沙汰ですね。ガチャ子やトラえもんと同様、再登場してほしいもんです。

ドラえもんと仲間たち|ドラえもん|テレビ朝日

 

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2017年(平成29年)9月 

 

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