時代劇の劇中の年数と実際の年数は異なる場合が多い(下注釋)。
長谷川平蔵が火付け盗賊改め方の長官だったのは1787年から1795年まで、晩年の8年間。
中村吉右衛門がフジテレビの番組で『鬼平』を演じたのは1989年から2016年まで27年。実際の年数の3倍以上。
しかし、吉右衛門の鬼平は合計150本で終わったらしいので、150週間と考えると3年くらいである。
 
吉右衛門シリーズ内で原作が同じ話のリメイクもあったので、同じ時代が2度描かれたこともあるわけだ。
それでも、吉右衛門(波野 辰次郎)自身は72歳に達しており、実際の長谷川平蔵の享年を22歳上回っている。
原作連載開始が1967年で、89年当時はそれから22年経過し、その間、丹波哲郎や萬屋錦之介らが演じてていたが、それより長い27年が経過したわけだ。
 
吉右衛門の『鬼平』の場合、出演者の高齢化と後継者が育っていないことが問題だった。
しかし、その一因は撮影場所が京都に限定されていること。
エンディングの風景も京都の名所案内だった。
 
フジテレビが時代劇をスペシャル枠に移したのは、俳優が京都に長時間拘束される時代劇の性質にも原因がある。レギュラー時代劇の減少を嘆く人は東京近辺で時代劇の撮影場所を増やすことを考えるべきだ。時代劇ファンや評論家は京都の撮影所の仕事を確保することばかり考えているようで、これでは進歩がない。
 
平成28年tw

鬼平犯科帳が惜しまれつつも終了するのは 中村吉右衛門の年齢もあるけど 原作のエピソードをやり尽くしたからで 池波正太郎先生の意向で「オリジナルは御法度」 それというのも生前 五社英雄やりたい放題に改編されて 怒り心頭だったという苦い経験からです

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「原作のエピソードをやり尽くした」「オリジナルは御法度」「五社英雄に放題に改編されて 怒り心頭」これらはいずれも事実ですが、それぞれを因果関係で結ぶのは事実と異なります。 なので、これから解説しますね。

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春日太一氏@tkasuga1977の見方では時代劇がスペシャル枠に移されたせいで若手の育成ができなくなり、鬼平も世代交代が進まなかったそうです。京都での長時間の撮影を敬遠する役者が増えたようで、春日氏は京都びいきのようですが「脱・京都」が今後の課題でしょう

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/matsu(@matsu009)さん / X (twitter.com)/

RTなさる方がお気づきになるかもという事でここにつぶやきます。こちらの終了原因については、時代劇研究家の春日太一氏が事実と異なるとつぶやかれています。できましたら春日氏のツイートをご一覧願います。

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/中村吉右衛門、『鬼平犯科帳』終了 150本目で有終の美 | ORICON NEWS/

>映像化可能と思われる作品を全て使用した後は過去に1時間ドラマとして放送した内容にアレンジを加え、2時間ドラマとして放送したり工夫を重ねてきたものの近年ではその作業も限界に達していたという

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21世紀に入ってからの中村吉右衛門主演の #鬼平犯科帳 は、連続ドラマからスペシャル枠に移されたのが不幸なのではなく、スぺシャル枠での継続(あるいはリメイク)が許された意味で幸運だったと言える。時代劇ファンはフジテレビの決断に感謝すべきであろう。

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細かい点で世間の誤解があるだろうが、#鬼平犯科帳 終了の原因が「原作が尽きたから」で、池波正太郎が「原作にないオリジナルの話を認めない」というのは、大雑把に見れば「正しい」だろう。

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/ma08s@フォロー外からごめんなさい(@bygzam_ma08s)さん / X (twitter.com)/

吉右衛門さんのイメージがフィックスしすぎていて、当面は難しいとは思うけど、また円熟味ある俳優さんが育ってきたら、「演目」として新たな鬼平を見せて欲しいなぁという気もします。 同じ曲でも、歌手、演奏者によって、また違う味があるのと同じに。

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令和6年pst

/#原作改変/#原作リスペクト/ /#池波正太郎/ /#鬼平犯科帳/  

中村吉右衛門の「鬼平」は平成元年に始まり、平成28年に終了。後期は同じ原作の話のリメイクが作られていた。 

/#寛政レトロ/と/#平成レトロ/。 

平成レトロ・時代劇編

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/#原作改変/ /#原作リスペクト/ /#鬼平犯科帳

平成元年(西暦1989年)に始まった中村吉右衛門主演の「鬼平犯科帳'89」は平成28年(西暦2016年)に終了。 

平成レトロ・時代劇編 

/#平成レトロ

/令和6年1月30日夜9時11分pst/

 

👤長谷川宣以(はせがは のぶため)は1745年延享2年)生まれ。天明7年(1787年)、42歳で火付盗賊改方の当分加役となり、1795年寛政7年)に50歳で没。

👤中村吉右衛門 (2代目)1944年昭和19年)5月22日生まれ。1989年(平成元年)から2016年(平成28年)まで『鬼平犯科帳』で長谷川平蔵を演じた。2021年令和3年)11月28日没。

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2代目中村吉右衛門が50歳になったのは1994年(平成6年)放送の第5シリーズの時。

吉右衛門の『鬼平』はそれから12年続いた。もう充分だっただろう。 

/#寛政レトロ/#平成レトロ/

 

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前後一覧
西暦2016年、平成28年、寛政228年
 
関連語句
鬼平犯科帳 [1]〕~〔鬼平犯科帳 [8]〕
鬼平 平蔵(T-CupBlog)
鬼平 平蔵 鬼平 寛政(twilog)
鬼平 文五郎 長谷川平蔵(twitter)

注釋
時代劇の劇中の年数と実際の年数は異なる場合が多い
他の時代劇シリーズにおける放送年数と劇中の時間を比べてみる。
TBSの『水戸黄門』はレギュラー枠が42年(1969~2011)で終り、2015年にスペシャルで復活しただけだ。
徳川光圀の隠居時代は1690年から1700年まで、晩年の10年間。
ナショナル劇場の『水戸黄門』の放送年数はその4倍以上。
しかし主演俳優の交代で時間軸がリセットされていると考えれば、東野英治郎の14年間(1969年第1部~1983年第13部)は長すぎたとしても、西村晃は9年間(1983年14部~92年21部)、佐野浅夫は7年(1993年22部~2000年28部)、石坂浩二(2001年29部~2002年30部)と里見浩太朗(2002年31部~2011年43部+2015年SP)を合わせても10年くらいである。石坂浩二を除くと他の4人は60代から70代まで光圀を演じており、光圀の晩年の63~73歳に合っていた。
なお、東野黄門の場合、通算381回なので380週間だと考えると7年と1箇月くらいである。
 
加藤剛の大岡越前は1970年から2006年までの36年で、大岡忠相の南町奉行在職期間19年を上回るが、休止期間が長かった。全403話で403週間であれば8年くらいに相当する。
 
『暴れん坊将軍』は1978年スタート、2008年のスペシャルで終了したので放送年数は約30年。一方、徳川吉宗の将軍在職期間は1716年から1745年までの29年間なので、年数がほぼ一致する。

参照
 

T-CupBlog>【時代劇の時代設定】鬼平犯科帳