中村吉右衛門主演『鬼平犯科帳』が2016年で終了。
1989年から続いた時代劇で、2005年からスペシャル枠に以降。

長谷川平蔵が火付盗賊改方の長官になったのは1787年。平蔵は8年後の1795年に没している。
ドラマが四半世紀続いたら、3倍以上だ(下注釋)。
中村吉右衛門版『鬼平』は2017年まで28年続いて終わることになる。
1787年から28年後は1815年。鬼平没後10周年の時だ。やはり長すぎた。

平成が始まって26年間、先代猫八も蟹江敬三も没した。

このシリーズは同じ原作の話を複数回、映像化しているわけで、そうなると平蔵が火付盗賊改方の長官だった8年間を何度も繰り返し描いていたことになる。

 長谷川平蔵は1787年に火付盗賊改方の長官になって8年後の1795年に他界した。1989年に始まった吉右衛門の鬼平はその3倍以上の四半世紀を超えた。

 #鬼平犯科帳
視聴率は7.7%か。92.3%の視聴者が見なかったわけだ。映像化可能な原作は使い尽くされ、出演者も高齢化。今まで終われなかったのが不幸だったのかもしれない。 

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関連語句
鬼平 長谷川平蔵

鬼平<通常> <古→新> 平蔵<通常> <古→新>(twilog)
鬼平 終了(twitter)

注釋
3倍以上だ
『水戸黄門』の場合、水戸光圀(1628~1700)の晩年の10年間、主に1690年代を描いた作品だった。
ナショナル劇場の場合、1969年スタートで、劇中の時間の3倍続いたのは1999年の時点、佐野黄門末期であった。
レギュラー出演者の「高齢化」という、今の吉右衛門版『鬼平』と似た問題を抱えていた。
なお、長谷川平蔵は1787年の火盗改就任から8年後に没している。これを放送時間に当てはめると、1989年から8年後は1997年。吉右衛門は1944年生まれで、平蔵とおよそ200歳差。吉右衛門が50歳に達したのは1995年。
1990年代後半には『鬼平』も時間軸が折り返していたことになる。