1995年の阪神・淡路大震災の時まで、日本の大衆の間では「関西では地震は起こらない」という「神話」があり、地震学者・Robert J. Gellerによると、神戸の震災の直後、東京發行のスポーツ紙で「まさか関西に地震」という見出しがあったらしい。Robert J. Gellerは「朝まで生TV」でこの認識の間違いを指摘し、例えば1595年くらいの時期に関西で地震があったと言ったが、これは1586年の天正地震から1596年の慶長伏見地震までの時期を指しているのだろう。 慶長伏見地震(1596)から阪神・淡路大震災(1995)まで399年。地球の歴史では400年前など「ついさっき」「たった今」だろう。江戸時代から昭和まで、近畿地方で何度も地震があったようだ(下注釋)。1995年の阪神・淡路大震災の前、関西で起きた地震は1952年7/18の吉野地震(奈良県北西部)のようで、阪神・淡路はそれから43年経過していたか。もっと前は1946年12/21の南海道地震(和歌山県沖)、戦時中だと1944年12/7の東南海地震。
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関連語句
注釋
江戸時代から昭和まで、近畿地方で何度も地震があったようだ
江戸時代には1662年に畿内・丹後・東海西部地震、1830年に京都地震、1854年に伊賀上野地震、安政東海・南海地震などがあった。近代にも1909年の姉川地震、1927年の北丹後地震、1936年の河内大和地震、1944年の東南海地震(昭和東南海地震、三重県沖)、1946年の南海道地震(和歌山県沖)、1952年の吉野地震があった。
参照