暗闇仕留人』最終回(第17話)「別れにて候」では、若年寄の松平玄蕃頭(演:戸浦六宏)が仕置の標的だった。
劇中では1854年に没したはず。松平玄蕃の娘(演:西崎みどり)が雪の中、巡礼の旅に出た。
若年寄には1784年生まれの松平忠恵がいて、1838年から1854年まで在職で玄蕃頭だったが、没年は1862年なので、主水が清河八郎と生んだ1863年の前年までこの松平玄蕃頭は存命だったことになる。
奇跡的によみがえったのでなければ、中村主水に暗殺された鳥居甲斐守のように幕府が別人を仕立てて、その逝去を隠蔽したか。
 
横浜異人屋敷』では中村主水が1863年に松平主税介(演:中尾彬)を仕置していたが、松平忠敏は1882年(明治15年) まで存命だったことになる。
鳥居甲斐守の令も含め、必殺は明治時代まで生きた人物が「江戸時代に中村主水によって暗殺されていた」という解釋をしているケースが多い。
 
必殺!主水死す』では姉小路(演:柏木由紀子)と本寿院ことお美津の方(縁:松居一代)が仕事人たちによって暗殺されていたが、「史実」では両者とも明治時代まで生きていたことになっている。
 
裏稼業の仕事の結果は闇に葬られたか。
 
平成27年tw
仕留人「試して候」のリメイクと言えるのは仕事人SP「横浜異人屋敷の決闘」だが、仕切人の「もしも勇次の糸が切れたら」もそうだったらしい。「試して候」は国のためと称して強力な兵器で異人を排除しようとする攘夷派が実は同じ日本人の命を軽視していたという話。
 

令和6年pst

劇中の時代は1854年 (嘉永7年)、黒船の2度の来航のとき。放送当時は劇中の時代から120年が経過していた。中村主水は横浜で行われた日米会談の護衛の一人に選ばれていた。 日米和親条約締結から9年後の1863年(文久3年)、中村主水は再び横浜へ行った。

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平成26年/西暦2014年08月/
 
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