ネットでは『水戸黄門』の格さんを「角さん」、お娟をお銀だと思っている人が多いのか、この手の間違いが多い。
渥美格之進のモデルは安積覚兵衛(ハンチョウと名字の漢字が同じなのは奇縁)で、講談では厚見角之丞という名もあったらしいが、「角さん」は田中角栄などからの誤解による誤植だろう。
 
「助格」を「助角」とする間違いは多いが、「介格」や「介角」はなかなか見当たらない。
佐々木助三郎のモデルは佐々介三郎だから、誰かが助さんを「介さん」と書いてもこれは「正しい」はずだ。
 
また、お娟とお銀だと思っている人も多いようだ。
由美かおるは東野黄門時代に何度かゲストで出て、かげろうお銀としてのレギュラー入りは西村黄門時代からで、お銀は佐野黄門まで登場。
石坂・里見黄門時代には由美かおるの役は「疾風のお娟(はやてのおえん)」になっている。
 
石坂黄門第1シリーズの第29部で、光圀が水戸藩主の座を綱條に譲って隠居する過程から描かれ、いわば時間軸がリセットされた形で、弥七も八兵衛もお銀も飛猿も一度は「いなかった」ことになった。ナショナル劇場の『水戸黄門』で光圀助格3人の俳優が同時に交代したのは石坂黄門の時だけであった(下注釋)。
石坂黄門において、由美かおるは、俳優としてはレギュラー陣で唯一、前シリーズから続投であったが、お銀でなくお娟の役になり、キャラとしては新登場で、せん・みつ・ひでという女忍者を部下として從えていた。
 
しかし、里見黄門になると、鬼若とアキが加わった代わりに、せん・みつ・ひではいなくなり、お娟も戦闘服を含めて、外見やキャラクターがお銀とそっくりになっていった。SPで飛猿と弥七も再登場し、第37部で弥七は故・中谷一郎から内藤剛志にバトンタッチ、高橋元太郎扮する「うっかり八兵衛」も第40部で再登場し、 2代目林家三平扮する「ちゃっかり八兵衛」(新旧八兵衛は別人同士の設定)が登場した。
 
由美かおるが演じた「お銀」と「お娟」の場合、結果として似たキャラクターとなっており、お娟はなぜか弥七、飛猿、うっかり八兵衛と顔見知りのようになっているようだ。まるでお銀の人格がお娟に乗り移っているようだ。
そんなわけで西村黄門~佐野~石坂~里見黄門では由美かおる扮する女忍者は登場していたが、お銀は佐野黄門までで、石坂・里見黄門ではお銀は登場していないことになる。ところがお娟が「お銀そっくり」になったせいか、里見黄門の話でも由美かおるの役を「お銀」だと思っている人が多いようだ。
 
山田五十鈴が『必殺仕事人』で演じた「おとわ」と『新必殺仕事人』で演じた「おりく」も、両方、鹿蔵の妻を名乗っており、キャラクターが似てしまっている。こちらの方は後の方のキャラである「おりく」の方が有名になってしまったようだ。
 

返信先:@tamiya2345さん

TBSナショナル劇場の「水戸黄門」のカクさんであれば渥美格之進だから「格さん」です。モデルは安積覚兵衛なので「覚さん」。ただウィキペディアによると講談の「水戸黄門漫遊記」では「厚見角之丞」という名でもあったようです。

/水戸黄門 - Wikipedia/

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虚実歴史研究家(@kyojitsurekishi)/「お銀」の検索結果 - Twilog

虚実歴史(+漢字論・固有名詞問題)研究家@kyojitsurekishi2013年5月25日

@kyojitsurekishi 「水戸黄門」の場合、石坂黄門で一度、スタッフが弥七、八兵衛、お銀、飛猿を「いなかったこと」にして、由美かおるのお銀からお娟にしたのに、里見黄門で苦し紛れに飛猿、弥七、八兵衛を再登場させ、お娟のキャラクターをお銀そのままにした。

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返信先:@lollipop_pqさん

「水戸黄門漫遊記」の講談では「厚見角之丞」という名もあったようですがTBSの「水戸黄門」に出てくる渥美格之進は「格」さんです。以前「角さん」は「田中角栄」のことでした。「角福戦争」「三角大福」などがあります。

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@iwasemi_ku 水戸黄門の助さんと格さんのモデルはそれぞれ佐々介三郎と安積覚兵衛で、格さんは講談では厚見角之丞だったこともあるようですが、印籠が定番化したのはTBSナショナル劇場になってからで、その場合は「格さん」でしょう。 

/水戸黄門 - Wikipedia/

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水戸黄門の格さんを「角さん」と書く人が多いのは講談の厚見角之丞の印象が強いからでしょうか、それとも越後と縁のある田中角栄の影響でしょうか。 >@iwasemi_ku 水戸黄門でいうところの「角さん」。(参照:CEO、COO)

午後6:41 · 2013年9月29日

 

返信先:@415genkiさん

@sk29_miku 「水戸黄門漫遊記」のカクさんが「角さん(厚見角之丞)」なのは講談での話で、TBSで42年間放送されていた「水戸黄門」のカクさんは「格さん(渥美格之進)」なんですが、「角」のインパクトが強いとは、みなさん講談が好きなんですかね。

 

返信先:@415genkiさん

@sk29_miku 「水戸黄門漫遊記」のカクさんが「角さん(厚見角之丞)」なのは講談での話で、TBSで42年間放送されていた「水戸黄門」のカクさんは「格さん(渥美格之進)」なんですが、「角」のインパクトが強いとは、みなさん講談が好きなんですかね。

 

虚実歴史(+漢字論・固有名詞問題)研究家@kyojitsurekishi10月23日

水戸黄門は水戸光圀が63歳から73歳までの10年間を描いているので、お供の年齢も劇中で10年以上年取ることはありえません。放送期間でいうと、かげろうお銀は14年登場し、疾風のお娟は10年登場しました。設定上の年齢は由美かおるの実年齢とは無関係でしょう。
 
 
 

返信先:@415genkiさん

@sk29_miku 「水戸黄門漫遊記」のカクさんが「角さん(厚見角之丞)」なのは講談での話で、TBSで42年間放送されていた「水戸黄門」のカクさんは「格さん(渥美格之進)」なんですが、「角」のインパクトが強いとは、みなさん講談が好きなんですかね。

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水戸黄門の格さんはゲームだと角さんになるのか。水戸黄門外伝ではお銀が主人公の「かげろう忍法帖」もあったし、アキちゃんが主人公の「DokiDokiアキの忍法帳」という漫画もあったらしい。
@James_Genji 攻略ヒロインは黄門様と助さん角さん、由美かおる。
posted at 03:19:21
 
どうして格さんを「角さん」にするんですか?> 攻略ヒロインは黄門様と助さん角さん、由美かおる。
 
虚実歴史(+漢字論・固有名詞問題)研究家@kyojitsurekishi12月17日
」第37部で由美かおるが演じているは疾風のお娟(はやてのおえん)。よく知られた「かげろうお銀」ではない。お銀は飛猿とともに光圀(西村黄門時代)の家来になったが、お娟が弥七や飛猿とどういう「知り合い」なのかよくわからない。
 
  
虚実歴史(+漢字論・固有名詞問題)研究家@kyojitsurekishi 6月30日
 『水戸黄門』の「格さん」の漢字を知っていて変換ミスする人と、本当に「角さん」だと思っている人がいるんでしょうね。「賀来さん」や「覚さん」でなく「角さん」が異常に多いのは田中角栄などで馴染みがあるせいでしょう。
 

@kyojitsurekishi

『水戸黄門』の格さんを「角さん」、お娟をお銀だと思っている人が多いのか(要するに見てなかった人がそういう勘違いをするんだろう) - Yahoo!ブログ
 
ちゃんと見てた人なら、主題歌が流れた時に画面に「渥美格之進」「疾風のお娟」という役名を毎回見てたはずだが。
 

角さんではなく格さんなのね…

午後5:51 · 2015年7月29日

 

#水戸黄門〕〔#武田鉄矢〕  

「助さん格さん」を「助さん角さん」だと思っている人が多い。田中角栄の影響か?水戸の隠居は越後と縁があるな。

渡辺 和行 - 本当は助さん角さんが言うセリフだけど、このニュースを見て真っ先に「はぁ~い、この紋所が目にはいりません... | Facebook

午後10:04 · 2017年3月19日

 

西村晃か佐野浅夫の水戸黄門で由美かおるが演じたのは「かげろうお銀」だが、石坂浩二と里見浩太朗の水戸黄門で由美かおるが演じたのは「疾風のお娟」。武田鉄矢の水戸黄門のキャスティングの予想で「お銀」の名前を出してる人は17年も水戸黄門を見てないのだろう

//

 

単なる変換ミスなら「覚さん」もありそうなものだ。無意識に「角さん」でカクテイ(確定)する人が多いのか。
 

先週からBS-TBSでやってた武田鉄矢版水戸黄門見終わった! 比較的だらしない振りをする黄門様と旅に慣れてない助さん角さん 弥七がいなかったら福島まで行けずに全滅してただろって思いつつw

午後11:49 · 2018年3月16日

 

@carrots777 #武田鉄矢の水戸黄門 
「助さん格さん」を「助さん角さん」だと勘違いしてる人が多いのはなぜでしょうか?

posted at 08:16:12

午前8:16 · 2018年3月17日

 

石坂浩二または里見浩太朗が光圀を演じた「水戸黄門」のシリーズでは、由美かおるの演じた女忍者は「疾風のお娟(はやてのおえん)」であって、「かげろうお銀」ではない。 

#意外にこれ知られてないんですけど

#意外とこれ知られてないんですけど〕   

#意外と知られてないんですけど

午後9:16 · 2021年4月21日

 

TBSの『水戸黄門』の「格さん」の漢字表記。 「角さん」だと勘違いしてる人が多い。
石坂浩二または里見浩太朗主演の「水戸黄門」で由美かおるが演じていた女忍者は「疾風のお娟(はやてのおえん)」。
 
最近のBSでの再放送では第28部(老公:佐野浅夫主演)の次にいきなり第31部(里見浩太朗)になったので、由美かおるの役が「お銀」から「お娟」になったのに気づかない視聴者もいるだろう。
 
「助さん(佐々木助三郎)」が「介さん」になるのは間違いではない。もともと佐々宗淳(さっさ むねきよ)の別名が「介三郎」だったから。
 
21世紀になってから「水戸黄門」に「かげろうお銀」は登場していないはずだ。由美かおるの演じていた「疾風のお娟(はやてのおえん)」がお銀そっくりなので、意識されないだけだろう。
 
BS-TBS、平日夜6時半の『水戸黄門』の再放送は第41部(平成22年、西暦2010年)になった。第41部で由美かおるが演じていたのは「疾風のお娟(はやてのおえん)」である。「かげろう お銀」だと思っている人は「水戸黄門」の知識が20世紀で止まっている。
 
 
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注釋
ナショナル劇場の『水戸黄門』で光圀助格3人の俳優が同時に交代したのは石坂黄門の時だけであった
東野→西村の時は助三郎役の里見浩太郎が続投。西村→佐野では他のレギュラー不変。石坂→里見でも助格は続投で、次のシリーズで助格の役が後退した。
石坂黄門でのレギュラー3人の交代には賛否両論あろうが、間のシリーズが現代ドラマになったことで視聴者離れが加速してしまった可能性がある。東野~西村~佐野黄門時代は間に『大岡越前』『江戸を斬る』『翔んでる!平賀源内』『水戸黄門外伝 かげろう忍法帖』『怒れ!求馬』といった時代劇が放送されたが、石坂黄門になって間が『こちら第三社会部』などの現代ドラマになって『ハンチョウ』『名もなき毒』などに受け継がれた。
『水戸黄門』の時代設定を考える上では、石坂黄門のように時間軸のリセットが明確になった方がわかりやすかった。 光圀の晩年の10年間が42年のシリーズで描かれているので、 東野、西村、佐野、石坂・里見で4種類のパラレルワールドと考えても、里見浩太郎が演じた助三郎に妻・志乃がいた設定は東野末期と西村初期で続いており、西村後期のあおい輝彦の助さんで独身に戻っており、混乱が生じている。里見黄門の場合、助格が原田・合田の時代と東・的場の時代で設定がリセットされていた。
光圀助格の組合せで分類すると東野黄門で3種類、西村黄門で2種、佐野黄門で1種、石坂黄門で1種、里見黄門で3種、計10種類の「光圀隠居時代」が描かれたことになる。

参照
【画像】
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