「愛はかげろうのように」はもともと男の視点で作詞され、それが女性歌手用に女性の視点の歌詞に書き換えられた。こちらはオリジナルの親父版「愛はかげろうのように」であろう。男性版では女性版ほどの悲哀がそれほど感じられず、悩みながらも自由な人生を楽しんだ男の告白という感じである。
『SONG TO SOUL』では「男性バージョンでも後に歌われている」としてTemptationsの歌が紹介されたようだ。
『SONG TO SOUL』ではドイツ語、チェコ語によるカバーが少し流れ、日本語での例は椎名恵のカバー、またテレサ・テンが中国語と英語でカバーしていることが紹介され、番組で流れたのは英語版だった。
更にシャーリーン以外の女性歌手による歌が2曲紹介された。Randy CrawfordによるカバーとMary MacGregorによるカバーだろう。
『SONG TO SOUL』ではシャーリーンの後のカバーとして扱われていたが、Randy Crawfordの方は1976年の歌のようで、競作か、こちらが本家の可能性もある。
Randy Crawford - I've Never Been To Me ♀From the album Randy Crawford - "Every Must Change" 1976
台湾の黃鶯鶯は「愛はかげろうのように」が大ヒットする前から注目してカバーしたようだ。
1976年にシャーリーンがこれを歌った後、82年にヒットするまでの間、他の歌手も何名かこれを歌っていた。
『SONG TO SOUL』ではRandy CrawfordとMary MacGregorの歌がいずれも一部だけ流れた。
1982年にアメリカで大ヒットすると早速テレサ・テンがテレビで、岩崎宏美が「'82岩崎宏美リサイタル」で歌っていたようだ。
>This is a song from a 1982 Hong Kong TVB special.
コメントで《未曾找到自己》~とある。
翌1983年に小室みつ子がカバー。アルバム『見知らぬ恋人』(1983年2月)に収録されたようだ。
1986年にポーラ化粧品のCMで使われたようだ。確かに見た記憶がある。コサキンの深夜放送で聞いてドーナツ盤を買った。今見ると「1986」とある。椎名恵が歌う「LOVE IS ALL ~愛を聴かせて~」もこの時期に出た。この時点で曲ができてから10年が経過している。
ポーラ CM(1986年?)
1990年代の例。周慧敏による廣東語バージョンは間奏の台詞があり、元の曲の台詞とは後半が少し異なる。また、原曲がfade out(歌と演奏の音量が徐々に小さくなっていく)であるのに対し、こちらはplayout version(曲の末尾で演奏が完全に終わる)である。
Vivian Chow 周慧敏 - 孤單的心痛(1992年『冬日浪漫』)
1994年には映画『プリシラ』(『沙漠妖姬』)で使われた。
2000年代以降の例。
2003年ごろ、「愛情サイズ」のCMで使われた。
小柳ゆきは「愛はかげろうのように」が5年ぶりにヒットした1982年に生まれた。映画『プリシラ』の時は12歳。
パナソニック「デジカム」/シャーリーン「I've never been to me」(「愛はかげろうのように」) - CDJournal リサーチ
原曲の歌詞を知ってか知らずか、結婚式で流す曲として人気らしい。
Y!知恵袋>I've Never Been to Me について とってもおせっかいかと思ったのですが、歌詞の内容は結婚式にふさわしくないのでリクエストという形で質問トピ立てさせていただきました。>愛はかげろうのように 日本語訳 ロックをきこう!!
結婚式で小林明子の「恋におちて」を歌った人もいるらしい。
奇しくも金瑞瑤が「愛輕輕想你」としてカバーしている。
└→小林明子の「恋におちて-Fall in love-」のカバー - Yahoo!ブログ
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関連語句
愛はかげろうのように Charlene(内容検索)
参照
平成26年BLOG
LivedoorBlog>折々に:愛はかげろうのように (livedoor.jp)/
2014年05月08日
BS-TBS『SONG TO SOUL』でシャーリーンの「愛はかげろうのように」の特集 - Yahoo!ブログ