2013年8月5日付、日経産業新聞ではトヨタが日本と北米で好調だが中国では回復途上で、中国はやはり最大の市場で、トヨタの課題は中国市場開拓とある。
その記事の横では、旭化成が三菱ケミカルホールディングスと共同経営している水島コンビナート(岡山県倉敷市)のエチレン生産設備の記事があり、このコンビナートで三菱化学と旭化成ケミカルズのエチレン生産設備が1基ずつあるが、2016年春に旭化成系列の設備が停止となるらしい。記事ではこれは「名を捨てて実を取る」戦略としている。
エチレンは食品パック、水道管、ゴム製品、自動車部品などの化学製品の基礎原料だが、最終ユーザーである自動車メーカーが海外に生産を擴大させており、内需の低迷が続く。海外勢に価格競争で勝てないということらしい。
旭化成ケミカルズと三菱化学で合わせて200人ほどいる從業員はエチレン生産設備の集約で半分程になり、記事では「固定費を減らして効率的な運営につなげる」としている。
 
まとめると、トヨタが日本と北米で好調なのに相変わらず「13億の市場」としての中国市場にこだわり、ホンダと日産も中国でビジネスを続け、自動車メーカーが海外生産を擴大していくことで、日本ではエチレンの国内需要がのびず、水島コンビナートにある旭化成系列の石化設備が停止となり、労働者の半分が解雇される。
これでは失業者が増えて少子化に拍車がかかるのも当然だ。
 
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2013年8/26 8/22~8/27
 
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