2005年から2012年まで7年。他の7年間と比較してみる。
 
1185年から1192年
1185年に壇ノ浦で平家が滅んでから1192年に源頼朝が征夷大将軍になるまで7年。
鎌倉時代は今では1185年からとされている。義経と弁慶は1189年に他界。
 
1596年から1603年
1595年に徳川秀忠が江と結婚し、1597年に千姫誕生。『江~姫たちの戦国~』の小説版では間の1596年の伏見での慶長地震で秀忠が江を救い出したことになっていたが、テレビで放送されたドラマでは火災から救ったことになっている。大河ドラマも『暴れん坊将軍』に近くなっていた。
1603年は家康が江戸幕府を開いた年。
 
1853年から1860年
1853年は黒船来航の年で中村主水が仕留人として裏稼業開始。
1860年は桜田門外の変があった年で主水が井伊大老を暗殺。
 
1970年から1977年
原作『ドラえもん』の1年目から『コロコロコミック』創刊まで1年。
 
1973年から1980年
これは日テレ版のアニメ放送(1973)からテレ朝版のアニメ『ドラえもん』の映画化・『のび太の恐竜』(1980)公開までの7年間。
自分はこの間に保育園から小学校に上がり、卒業式を迎えた。
7年というのは誕生から小1または小2まで、幼稚園または保育園年長組から小6まで、あるいは小1から中1までの時間の長さに相当する。
 
1975年から1982年
1975年に初期「のび太の恐竜」が『少年サンデー』に掲載された。1982年は「竜宮城の八日間」におけるのび太の少年時代で、『のび太の大魔境』公開の年でもある。
なお、2007年のアニメ版「ママのダイヤを盗み出せ」の玉子は1982年当時7歳だったので推定1975年生まれ。
のび太の声担当の大原めぐみさんと同い年である。
 
1979年から1986年
今度はテレ朝大山ドラえもん開始から7年。1986年は『のび太と鉄人兵団』公開の年。寺本幸代さんは当時10歳。
 
1980年から1987年
映画ドラえもんの1年目から7周年まで。1987年は『のび太と竜の騎士』公開の年。
 
1985年から1992年
1985年にゴルバチョフ(Gorbachёv)がソ連の書記長(General Secretary)になった。
その後、1986年チェルノブイリ(Chernobyl')、1989年ベルリンの壁崩壊、1990年東西ドイツ同一、1991年ソ連解体、1992年には旧ユーゴスラビア解体で冷戦終了。
もっとも21世紀になっても「日米韓」対「中露朝」という冷戦構造は相変わらずのようである。
 
1995年から2002年
『映画ドラえもん』の『のび太の~』『のび太と~』シリーズと同時上映で『ザ・ドラえもんズ』が公開されていた期間。
 
1996年から2003年
藤子・F・不二雄没から7年後(厳密には6年半後)は『のび太とふしぎ風使い』公開の年。
テレビのアニメ本編では渡辺美里が本人役で声の出演。
 
2010年の『人魚大海戦』のパンフレットで、源静香の声のかかずゆみさんが「しずかちゃんの声を演じて5年」とコメントしていたように、リニューアル5周年の記念すべき映画だったが、公には「映画ドラえもん30周年」が強調されていた。スタッフや声優にとって声優交代やそれから5年、6年、7年は単なる通過点に過ぎないのだろう。
 
1997年から2004年
1996年秋に他界した藤子・F・不二雄の遺作『のび太のねじ巻き都市冒険記』が1997年春公開。
7年後の2004年には大山ドラ最後の映画作品『のび太のワンニャン時空伝』公開。
 
1998年から2005年
F氏の遺作のあと、スタッフのオリジナルによる映画第1号『のび太の南海大冒険』が1998年公開。
7年後の2005年は言うまでもなく記念すべき声優交代のあった年。
つまり2005年の声優交代当時には、1996年の原作者没後に生まれた人たちが小学生になっていた。F氏亡きあとの『ドラえもん』で育った世代が増えていたわけだ。
 
2005年の声優交代から7年半経過したが、逆に2005年から7年前は1998年で『南海大冒険』のとき。それほど長い年月が経過したとも思えない。
ただ7年たてば小学生は交代しているから、例えば2005年で小5ののび太と2012年で小5ののび太は別人である。2005年度で小5ののび太は1994年8月7日生まれで、2001年春に小学校に入り、2007年春に卒業したはずだ。
2012年度で小5ののび太は2001年生まれで、2008年春に小学校に入ったから完全に入れ替わりで、卒業は2014年春の予定である。
 
2005年春の声優交代から7年半経過したが、原作の『ドラえもん』は1969年師走からもうすぐ42年。つまり水田ドラえもんの時間の長さは『ドラえもん』という作品の歴史の6分の1である。長いようでもあり短いようでもある。