テレビ朝日 - ‎2012年8月17日‎
尖閣諸島の購入を目指す東京都の石原知事は、今回の日本政府の対応について、「弱腰外交で、本当の法治国家とは言えない」と批判しました。
 石原都知事:「歴然とした刑事犯罪だと思いますよ。それをただ返すというのは、日本は本当の法治国家とは言えない。(今回のような対応では)また同じことが起きると思うね」
(以下略)
 
石原知事 政府の対応を批判
NHK - ‎2012年8月17日‎
15日、政府が沖縄県の尖閣諸島に上陸した香港の活動家らを強制送還する方針を確認したことについて、尖閣諸島の購入を検討している東京都の石原知事は、「とにかく不法入国者だから、帰すというなら日本は法治国家とは言えない」と述べ、政府の対応を批判しました。
(以下略)
 
不法上陸「同じこと起こる」=政府の対応批判-石原都知事
時事通信 - ‎2012年8月17日‎
 東京都の石原慎太郎知事は17日の記者会見で、沖縄県・尖閣諸島に不法上陸するなどした自称中国籍の活動家らが強制送還となったことに関し「日本の弱腰外交というか、中国にへつらう情けない姿がまた出た。法治国家と言えない」と述べ、政府の対応を批判した。その上で、「同じことが起こると思う」と指摘した。
(以下略)
 
石原節さく裂!野田弱腰外交に怒怒怒!!
日刊スポーツ - ‎2012年8月17日‎
 香港の活動家らが15日に尖閣諸島に不法上陸して以来、丸2日がたっても、石原知事の怒りは収まっていなかった。「中国にへつらう弱腰の外交。情けない姿がまた出て来た。中国が怖いから、問題を大きくしたくない。外務省の腰抜けに全部伝染している」。活動家らは、上陸を阻止しようとした海上保安庁の巡視船に、抗議船かられんがやボルトのようなものを投げ付けた。この行為に刑事処分を適用せず、“無罪放免”した政府の対応に、石原節は鋭さを増した。
 「保安庁の船に、石がぶつかった跡があちこちにある。器物破損だし、公務執行妨害じゃないんですか。歴然とした刑事犯罪だと思いますよ。ただの不法入国者として返すんじゃ、日本は本当の法治国家とは言えない」。
(以下略)
 
石原知事「弱腰外交」と批判 政府の尖閣対応
朝日新聞 - ‎2012年8月17日‎
 石原慎太郎・東京都知事は17日の会見で、尖閣諸島に上陸した香港の活動家らに対する政府の対応について「日本の弱腰外交。シナにへつらう情けない姿がまた出てきた」と批判した。
 活動家らの行為を、「投石も含めて公務執行妨害」と指摘。
(以下略)
 
スポーツ報知 - ‎2012年8月17日‎
この日、東京都の石原慎太郎知事(79)は記者会見で「日本の弱腰外交というか、中国にへつらう情けない姿がまた出てきた」と政府の対応を痛烈に批判した。
 石原知事が活動家らを強制送還とし、刑事事件の手続きは取らなかった政府対応を批判した。「日本の弱腰外交というか、中国にへつらう情けない姿がまた出てきた」
(以下略)
 
産経新聞 8月18日(土)9時12分配信
(略)
尖閣諸島の購入を表明した東京都の石原慎太郎知事は17日の記者会見で、今回の政府の対応も痛烈に批判した。
 「やっぱり弱腰の外交というか、シナにへつらう情けない姿が出てきた。ただの不法入国者だから帰すというのでは、日本は法治国家といえない」
(以下略)
 
尖閣上陸の香港活動家ら14人強制送還 News i - TBSの動画ニュースサイト
(略)
 「れんがのような物などの投てき行為は認められたものの、海上保安官にけが等もなく、巡視船の船体にも損傷もない。海上保安庁において公務執行妨害には当たらないと判断された」(藤村修 官房長官)
 見え隠れするのは、「過度な対立を避け、事態収拾を図りたい」とする政府の思惑です。こうした政府の対応に・・・
 「これは歴然とした刑事犯罪だと思う。ただ不法入国者として帰すというのは、日本は本当の法治国家とは言えないと思う」(東京都 石原慎太郎 知事)
 「弱腰外交」と政府の対応を痛烈に批判。また、自民党は政府に対し、「海上保安庁が撮影したビデオの公開」を申し入れました。外交での舵取りを迫られる政府。さらに竹島問題への対応も。
(略)
(17日23:38)
 
毎日新聞 2012年08月18日 東京朝刊
尖閣諸島の購入を検討している東京都の石原慎太郎知事も17日の記者会見で「日本の弱腰外交、シナにへつらう情けない姿が出てきた。海上保安庁の船の甲板に乗って大きな石を投げた。ぶつかった跡もあり、器物破損も含めて公務執行妨害じゃないのか。れっきとした刑事犯罪だ。不問に付して帰すなら、本当の法治国家とはいえない」と反発した。
 
少し驚いた。ここに挙げた例に限ると石原慎太郎都知事が会見で言った「シナ」をそのまま「正確に」記事で引用したのは朝日新聞と毎日新聞と産経新聞であった。
8月18日付の読売、日経には載っておらず、読売系列の報知新聞でも「シナ」という単語は割愛されており、中日系列の東京新聞でも同様だった。
 
朝日新聞場合の、8月18日付朝刊にあったのだが、第23面の「石原知事 発言から」といういつもの記事には書かれておらず、第31面の「(香港活動家の)家族『尖閣上陸は当然』」と「奈良博のHP改ざんされる 『尖閣は中国領土』」の記事の下に小さくベタ記事のように「『弱腰外交』と批判 石原都知事」とあって、そこに「日本の弱腰外交。シナにへつらう情けない姿がまだ出てきた」という石原知事のコメントが記載されていた。
第23面の「石原知事 発言から」は関東版の関東ローカルの記事であって、関東以外の朝日新聞ではそれぞれの地域の知事のことばが載っているのだろう。テレビ欄の裏のベタ記事は社会面にあったから、「シナにへつらう」云々の石原發言は全国の朝日新聞に掲載されたことになる。
 
産経新聞の場合、ネットでは「シナにへつらう情けない姿」だったが、8月18日付の紙面を確認すると第21面(テレビ欄の裏、社会面)で「歴然とした刑事犯罪」という見出しの記事があり、石原都知事のコメントとして「法律があるのに適用しないとは国家の体をなしていない。シナさんこわい、問題起こしたくないという外務省の腰抜けが伝染している」と書かれてある。
 
TBSか日テレで見たと思うがTBSnewsiを見ると「シナ」云々は省かれていた。 日テレのネット上のニュースでもTBSと同様であった。東京都のHPで確認できた。
なお、朝日新聞と同系列のテレビ朝日、産経新聞と同系列のフジテレビのネット上のニュースを見ても、石原都知事の会見の「シナ」云々の部分は省かれていた。フジテレビは韓流を全面支持しているので日中関係はともかく日韓関係では韓国をどこまで批判できるか気になる。
 
「シナ(支那)」の使用に反対する側は「『シナ』は差別語だ」と言い、呉英智氏のような「支那」使用派は「これは差別語ではない」と言い、差別語が否か、蔑称か否かが問題の中心になる傾向がある。
しかし、ネット上で中国を「シナ」「支那」と表現して批判または侮蔑している書き込みなどを見ると、書き手は「支那」を蔑称だと思わないで使っているのではなく、逆に「支那」を蔑称だと思うから使っているように見える。つまり「『支那』ということばは蔑称だ」という主張は「中国を蔑称で呼ぶ場合は『支那』と呼ぶべきだ」と推薦しているのと同じである。 すると「支那」使用反対派が「『支那』は蔑称だ」と言えば言うほど「支那」を使う人が増えるという結果になるだろう。
 
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