8時45分ごろ、『サンデーモーニング』で尖閣・魚釣島の話題。
寺島実郎はCCTVの英語版を見ているようだ。
それで中国はCCTV英語版で「日本は困った隣人」だというネガティブキャンペーンをやっているようだが、NHKが英語版で「中国は困った隣人」というキャンペーンをやるとは到底思えない。情報戦でも日本は負けている。
寺島実郎は「世界華人保釣連盟」らしい熟語を日本語音読みで紹介し、「保釣」を「ホキン」と言っていたが「ホチョー」が正しい。「キン」は「均」の読みだから「鈞」と混同したか。寺島実郎は中国語はわからないのだろう。
 
我が家ではCCTVは見られない。
話が自宅ではテレビも1台だけで、衛星放送は多いが、一々、いつ、どのチャンネルで何があるか覚えていられない。パソコンを使うときはテレビは見られないから、テレビは食事のときについでに見るだけで、食事が終わって番組もCMに入ると、自分はさっさとテレビの部屋から退室してパソコンのある部屋に移ってしまう。
 
活動家は日本の船にレンガを投げている映像もあり、自民党の石破氏は「これで罪に問われないなら日本は法治国家ではない」とコメント。
寺島実郎も日本政府が活動家をすぐ帰したことに批判的で、1週間か10日くらい日本に置いて、尖閣についてどういう根拠で中国領と思うのか意見を聞くべきだと言っていた。つまり日本人が尖閣を日本領だと思い、中国人が釣魚島を中国領と思っている意見の相違について論議すべきだと述べていた。
そして日本が尖閣についてどう考えているか世界に發信すべきだと言っていた。
 
毎日新聞の岸井成格は日清・日露と日韓併合からの歴史が背景にあると言い、このときに日本が清国やロシアに勝利して韓国を閉合し、日本が第2次大戦で負けたが、中韓露も戦後処理をしていないので、領土を日本に取られたと思っているらしい。
 
ここで日韓併合と日清・日露・日中戦争の理由がよくわかった。
これらは日本の軍部の暴走のように言われているが、今度のようにロシア、朝鮮、シナに原因があるのだろう。
中国の船が日本の領海付近で漁業妨害などをしているが、70年前や1世紀前もそれがあったとすると戦争の原因も理解できる。これで中国で反日運動があって中国にいる日本人に危険が及び、中国当局が黙認すれば、日本の自衛隊が出動しないと日本人の安全を守れない。過去には義和団の乱もあった。
つまり日韓併合も日清・日露・日中戦争も日本の隣国が日本を挑發し、日本の安全を脅かしたので、日本側がやむなく防衛のためにやったのではなかろうか。
 
日韓併合について日本が反省しないと誰が困るのか
さて、韓国はやたらと日本に「植民地支配への反省」を求めるが、それで韓国が得られる実益は韓国が日本を支配した自己満足かそうでなければ日本からのカネだけであろう。日本が反省しようがしまいがそんなことは国際政治の上ではどうでもいいはずだ。日本が反省しないからって誰がどう困るというものでもない。
日本が過去の日韓併合を反省しないとまた日本が韓国を併合するのだろうか。日本が韓国を併合したのは朝鮮が清国の属国だったので日清戦争を戦ったら韓国がロシアの属国になり、北東アジアの安全のために日本が韓国を閉合し、満州国まで作らねばならなかったわけで、原因は当時のアジアの不安定にあった。つまり日本が台湾や韓国を併合したのは、その向こうの中国大陸の治安維持が信用できなかったからだろう。
日韓併合は日本の防衛のための手段であって目的ではなかった。
それで今の時代、韓国が日本やアメリカ、または中露と協力して北東アジアの治安を守れれば、日韓併合や満州国建国の目的は達成できたことになる。
 
また、もし日韓併合が目的だったとすると、1世紀前の日韓併合は併合自体が間違いだったのか、併合派一般論としていいが当時のやり方がまずかったのか、韓国側もそこを説明すべきだ。もし日韓併合自体が間違いなら、「国境のない世界」「世界連邦の夢」など永遠に実現できない。それに韓国は北韓(北朝鮮)を併合できていないから、今でも6者会議などが必要になってくる。
 
もし、今、もう一度日韓併合をしたら、日本人は拉致被害者を奪還できるし北朝鮮に非核三原則を適応して非核化できるし、朝鮮人は全員日本の宣政権を持つし、徴兵は免れる。その代り、日本本土も南朝鮮も北朝鮮へのエネルギー支援が義務化され、消費税はうなぎのぼりであろう。また、日本と朝鮮が一国になればそれは日本でも韓国でも朝鮮でもなくなり、首都が東京からソウルに移され、朝鮮系の人が首相か大統領になる可能性もある(日韓併合後の国家に大統領制度ができたらの話)。ちょうど、新羅が高句麗と百済を併合したら、高麗になって、朝鮮王国になったようなものだ。
 
100年前の日韓併合をどう考えるかなどという議論は「古すぎる」のである。
これから100年後、日本と韓国が「一つの国」になっているかどうか、そうすべきかどうか、その場合、20世紀初めのときとはどう違ったものにすべきで、どこを見習うべきか、そういう議論が欠けている。
 
多くの日本人は2010年の日韓併合を誤りだったとは思っているようだが、韓国人は意地でもそれを認めず、日本側が何度謝罪しても韓国人は「日本は過去を反省していないし謝罪していない」という「神話」を維持しようとしている。要するに韓国にとって反日が趣味であり生きがいなのであって、日本が反省してもらっては韓国人には困るのである。だから韓国人は日本側の姿勢を無視して「日本は反省していない」と永遠に言い続けるつもりであろう。
 
中国が「日本の軍国化」を恐れるのは奇妙
中国も同様で日本の軍事大国化を批判するのは的外れだ。中国が日本の軍事大国化を恐れているのであろうか。もし日本が中国を「侵略」したところで中国は痛くもかゆくもないと言えばいい。中国幹部なら「人民解放軍が日本軍(自衛隊?)を撃破し、逆に日本を中国領にしてやる」と言ってもおかしくない。
中国は戦勝国で日本は敗戦国だ。戦勝国が敗戦国の軍事大国化を「脅威」と思うなど笑止千万である。
韓国は敗戦国の一部だったが敗戦国と思っていないようだ(「第三国」は戦勝国と敗戦国のどちらにも含まれない国を意味する)。韓国がいつまでたっても日本人の歴史観や反省を求めて日本政府に陳情しているのを見ると、また韓国は日本に併合されたままで自立できないのかと言いたくなる。
 
とにかく明治時代から現在まで日本が普通の外交をしようとしながら、シナ、ロシア(ソ連)、朝鮮などが対立の原因を作ってきたことは確かだ。今度のことも大陸の原因は中国や韓国にある。中国や韓国は「対立の原因は日本」としているだろうが、それが間違いである(あるいは故意にそういうことにしているとも考えられる)。
 
領土に関しては「今後どうするか」が重要だ 
領土問題については、歴史上、どちらの領土か論議しても水掛け論になる。
むしろ今、これらの地域をどちらの国の土地にするか、改めて決めるという選擇肢はないのであろう。
国家や国境など作り物であるし、国境は時代とともに変化し、条約や法律は一番「最近」の物が有効なのに、領土問題では逆にできるだけ「古い」資料を根拠にする傾向がある。日本は竹島どころか朝鮮半島全体を領有していたし、尖閣についても台湾が日本の領土だったこともある。
早い話が、今後、日中韓が一国になれば、領土問題は解消する。
 
しかし「国境がなくなれば戦争はなくなる」は幻想だ。『機動戦士ガンダム』にあるように世界連邦ができても、ジオン公国が独立戦争を仕掛けるように、国境を増やす動きもあり、朝鮮が日本から独立しようとした三一運動もそうだし、チベットが中国から、スコットランドが連合王国から独立しようとするのと同じだ。
また戦国時代劇であるように、日本列島の中の国境(くにざかい)を「なくす」ために戦国武将は戦をしていたのではなかろうか。これは『おんな太閤記』で、のちの北政所こと「ねね」(演:佐久間良子)が言った「戦をなくすための戦」であり、『江』でも「おね」(演:大竹しのぶ)が「この世を太平にするために避けられぬ戦がある」と言っていた。
「国境のない一つの世界」を実現するための方法が「侵略戦争」だったのである。世界で戦争が続いてどんどん国が滅び、最後に地球上に国が一つだけになったとき、「国境のない一つの世界」が実現するのである。
その意味で「国境をなくして世界を一つに」という幻想を持つ人が日韓併合を全面否定するならこれは論理矛盾である。全世界の国境をすべてなくす試みは「世界を平和にする夢」と称賛されても、日本と韓国の間の1本の国境をなくすことは「侵略」と批判されるのである。
 
併合と戦争の目的は達した
日本が日韓併合をしたのは朝鮮をシナやロシアの影響下から脱却させ独立させるために一時的に手元に引き寄せただけである。今、朝鮮半島北部は中国とロシアの影響下に留まっているが、南は中露とは対等な関係になっている。日韓併合の目的は半分達した。韓国が北を併合できれば完全だが韓国にはその面での当事者能力がない(これは朝鮮王国時代から同じ)。
満洲国建国は北東アジアの安全を守って日本の国防を支えることと、経済封鎖された日本が大陸から資源などを調達するため、大陸での市場開拓のためだっただろう。今の日本は中国との貿易でそれを実現しいている。
ただ中国と韓国がいつまでも「過去」にこだわって反日思想を持っているのでその経済的な協力関係がしばしば破壊される。
日本が真珠湾で太平洋戦争を始めた理由はABCD包圍網からの脱却であった。今、日本は貿易で経済が成り立っているので、これも戦争の目的を達成したと言える。 
何より、明治維新から80年近く経過して日本の政治や社会制度を一新するチャンスが大東亜戦争(ここでは日中戦争と太平洋戦争を含む)であった。
なお、日中戦争は1937年から、第2次世界大戦は1939年から、日米の太平洋戦争は1941年からである。
 
戦争の「反省」や「謝罪」は「歴史」ではなく私的感情論
関ヶ原の合戦や大坂夏の陣でも多くの人が死んだが、これらの戦が正しかったか間違いだったか、加害者が被害者に謝罪すべきか云々は感情論であって「歴史」ではない。「歴史」であれば戦争の前後で政治勢力がどう変わったか、社会がどう変わったかが重要だ。大東亜戦争も戦争そのものの是非や「反省」などが話題の中心になるようではまだ「歴史観」になっていない。「歴史」として見るなら戦争の前後で世界がどう変わったか、それを考えて戦争の意義を見つめ直すべきであろう。
日韓併合についても新羅が百済や高句麗を併合したのと同じで、高麗から朝鮮王朝、大韓帝国、日本と「合併」していた時代は南北が統一していたが、その後、日本と北朝鮮と南朝鮮が分断し、満洲(旧高句麗、旧渤海)は中国に奪還され、南北が分断して現在に至る。韓国の対日姿勢は過去から現在までが「誰のせいか」という話に終始して、自分たち韓国人がこれから独自にどうするかという視点が缺落している。過去にばかりこだわって「謝罪」など求めてばかりいては何も解決できない。
 
シナで反日デモが暴徒化(こういうときこそ「シナ」がふさわしいだろう)
日本料理店のガラスなどが割られたらしい。日本で反韓流や反原發デモがあっても集団で叫びながら街を練り歩くだけである。シナ人のほうがデモをすると暴徒化しやすい。在中日本人の安全も危うくなる。そうなると自衛隊を現地に派遣することも日本で検討しないといけない。75年前に日中戦争が始まった理由がわかる。大陸に日本軍が派遣されたのも現地の日本人の安全を守るためだったのだろう。
東日本大震災で略奪がほとんどない(火事場泥棒のようなことは少しはあったが)ことで世界が日本を賞賛したが、これはデモなどでもそういうことをしないようにする国民性による。シナ人であればデモ活動で建物や車を破壊する。
 
『サンデーモーニング』のスポーツコーナーを見るためにこの書き込みを中断しなければならなかった。本当にテレビは不便だ。 
 
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2012年8月
 
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