劇中の同情人物は、テレビを導入するか、テレビに関心があるかないかで、意見が分かれている。
建造はテレビに関心がなく、テレビは時代の変化そのものだと家族(娘婿か)に言われていた。
しかし、テレビのない家など古いどころか今では最先端なのかも知れない。
テレビは非常に不便な代物だ。
まず一家に一台が普通なので、テレビを見るにはテレビの前まで移動しないといけない。しかもテレビ番組を放送している間、視聴者はテレビの前でじっとしていないといけない。さらに家族が裏番組を見たい場合、チャンネル争いになって、場合によっては見たい番組を見られない。
さらに地デジ化のせいで録画もできなくなっている。
テレビというのはもともと映画や講談、芝居、新聞が果たしてきた役割をお茶の間に持ち込んだものだが、テレビが不便になればもとの映画や講談、芝居、新聞に戻るかインターネットがそれを受け継ぐだけの話だ。
昨今の「昭和ブーム」は何かというと「昭和30年代」ばかりを扱う傾向があって呆れ果てるが、要するにテレビ番組や映画でテレビが始まったころの希望を再現することで、テレビの魅力を大衆に再認識させる狙いがあるのではないか。
 
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2012年8/16前後
 
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