DVDで再確認。
南町奉行が筒井和泉守で、砂浜に立てた立札が丙戌年11月の物。
筒井和泉守政憲(1778~1859)は1815年から目付、1817年から長崎奉行、1821年から1841年まで南町奉行。
江戸時代の丙戌年は1646年、1706年、1766年、1826年で、筒井和泉守のいた時代に含まれるのは1826年のみ。
『裏か表か』で竜が殉職してから6年後であろう。
文政の竜(組紐屋)は1820年に殉職し、文政の政(鍛冶屋)は1826年に殉職した。
1828~1829年のシーボルト事件のときに政がいなかったのも当然。
 
すると『意外伝』の花屋の政は天保の政。
『ブラウン館』と『大老殺し』と『横浜異人屋敷』の花屋または鍛冶屋の政は幕末の政。
 
『黄金の血』で岡本信人が演じた武士は服部半蔵の子孫で「忍者の栄光、今いずこ」と嘆いていた。
しかしこれが文政年間なら幕末まで30年あり、『影の軍団』によれば半蔵の子孫は幕末にも活躍する。
 
ネットで調べると、この筒井和泉守は河内山宗春(?~1823)を裁き、高橋景保(1785~1829)の捕縛にも関与している。
河内山宗春は『必殺商売人』で芦屋雁之助が演じたキャラクターで、主水・おせい・新次・正八に「切り餅四つ」で仕事を依頼。主水たちは小判25両の束4個=100両と思って張り切ったが、報酬は本物の切り餅4個だったという落ち。
高橋景保は『春雨じゃ、悪人退治』で前田吟が演じた蘭学者で、当時、主水は南町奉行所の同心で、やはり筒井の部下だったことになる。
 
筒井和泉守の後任の南町奉行が矢部駿河守定謙。『仕事人vsオール江戸警察』の主水にとっては鳥居耀蔵の前の上司であった。
 
劇中、勘定奉行が太田玄蕃頭(演:西岡徳馬)。
実際の勘定奉行で太田正房が1773年~1778年の時期(平賀源内のいた時代)に勘定奉行だったらしいが、玄蕃頭だったかどうか不明。
1826年当時の勘定奉行は曽我助弼だった。
 
【時代劇の時代設定】必殺!5黄金の血:浜辺の立札から劇中の南町奉行が筒井和泉守で丙戌の年とわかり、該当するのは1826年(文政9年)。「必殺!III裏か表か」における竜の殉職から推定6年。「黄金の血」では鍛冶屋の政が殉職。 
 
1991年の「必殺仕事人・激突!」の映画版「必殺!5黄金の血」の時代設定は1826年と推定できるが「仕事人・激突!」の第1話は鼠小僧処刑(1832)から28年後(1860年)の話。1987年のTVSP「大老殺し」で主水が井伊直弼を暗殺した年だ。
 
1991年の「黄金の血」は「仕事人激突!」の映画版で、TVと共通する仕事人は中村主水、お歌(演:光本幸子)と秀と夢次。夢次は中村橋之助ではなく山本陽一が演じ、山田朝右衛門は登場せず、代わりに鍛冶屋の政とおむら(演:名取裕子)、朝吉が登場。朝吉は片岡孝夫でなく大沢樹生が演じた。
 
@kirisaki_ryoki 佐々木小次郎と柳生十兵衛と銭形平次と青山久蔵と財前教授も追加してください。「必殺!5 黄金の血」の時代設定は江戸時代後期でしょうが「幕末初期」かどうか疑問です。「ブラウン館」だと幕末にも花屋の政がいましたが…。
#大江戸捜査網 #必殺仕事人
posted at 20:20:42
 
村上弘明扮する政が活動した時代のうち桜田門外の変は1860年、清河八郎浪士隊結成は1863年で家茂の治世、「ブラウン館」だと慶喜が将軍になった1866年以降で、幕末ですが、「黄金の血」は「丙戌十一月 南町奉行筒井和泉守」なので1826年になります。
 
「必殺仕事人・激突!」第1話だと鼠小僧処刑(1832)から28年後なので1860年の幕末になりますが、こちらは政が出て来ません。
 
が歌った主題歌「月が笑ってらぁ」(作詞:荒木とよひさ、作曲:)はの懐メロだ。
1:49 - 2016年4月7日:Twitterで表示された日時

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