7月25日の朝日新聞の天声人語でも取り上げられていた。
7月29日のTBS『サンデーモーニング』で映像が流れた。ソフトボール協会の人が撮影した「素人映像」だったようで、テレビ局は取材に行かなかったようだ。
会場はカナダのホワイトホースだから長野の「白馬」と同じ意味の地名だ。
奇しくもロンドン五輪を前になでしこはカナダと対戦した。
2008年、画面に Beijing2008 の文字がやたら出ていた北京五輪で、日本の女子ソフトボールチームが優勝。男の野球は星野仙一が「金メダル以外は要らない」と豪語していた結果、銅メダルも獲れずに終わった。
なお、その前の2004年のアテネ五輪では中畑清ヘッドコーチ(注釋)の指揮下で、日本代表が銅メダルを獲得していた。
上野投手は「神様、佛様、上野様」と呼ばれその年の巨人と西武の日本シリーズで始球式も担当。
1958年の巨人と西鉄ライオンズの日本シリーズでの稲生投手の活躍から50年という節目でもあった。
2008年の五輪を最後に野球とソフトボールは五輪から除外され、2011年の東日本大震災の年、なでしこがW杯で世界一になった。
ロンドン五輪の2012年。メディアは「なでしこ(サッカー日本女子代表)」だらけ。上野投手でなく澤穂希選手がメディアの主役になっている。
日本でのマスコミの報道は箱の中の砂のようなもので、箱が傾くたびに砂が同じ方向に集まる。
冬の五輪も1998年に長野ではスキーのジャンプやスピードスケートでメダルが続いたので2002年のソルトレイクから2006年のトリノまでこれらの種目や選手が注目され、W杯で活躍したスノボも注目の的だった。しかしトリノ五輪では期待されていた種目がメダルに届かず、荒川静香の金メダル1個に終わり、日本のメディアでウィンタースポーツはフィギュアスケート・ブームとなった。
さらにカーリングのチーム青森も注目された。
2010年のバンクーバー冬季五輪を経ても冬の五輪の競技ではフィギュアスケートが注目されているように見える。
2011年の大震災の前にはYahoo!知恵袋への投稿による京大入試でのカンニングがニュースをにぎわしていた。
2011年の大相撲の春場所は八百長疑惑で中止となっていた。
2012年の初めから春、居眠り運轉などによる交通事故が連日取り上げられていたが、すっかり沈静化した。
今ではテレビのニュースは中学生の「イジメ」「自殺」だらけになっている。
これも重要な問題ではあるが、前々からこういう問題はあったわけで、なぜ今になってマスコミが学校の「イジメ」「自殺」に集中するのか、逆になぜ最近は報道がほとんどなかったのか、そこが問題だ。
『巨人の星』では1967年秋に巨人の入団テストを受けた速水譲次が「オリンピックでの栄光は一時的なもので、金メダルは腹の足しにはならない」として陸上界から野球に鞍替えしようとしていた。
速水は1968年のメキシコ五輪(アニメでは1972年ミュンヘン五輪)の陸上の候補とされていた。
20年後の1988年、ソウル五輪で野茂と古田のバッテリーが活躍し日本は銀メダル。
さらに20年たった2008年が北京五輪だった。
日本ではプロ野球の選手会がWBC辞退を決めており、NPBの幹部とどう話し合うか注目されている。
前後一覧
2012年7月(Y!Blog)
〔平成24年7月〕(AmebaBlog)
関連語句
女子ソフトボール 世界選手権 42年ぶり(twitter)
注釋
中畑清ヘッドコーチ
中畑清が事実上の現場監督。
アテネ五輪のとき、日本で建前上は「長嶋ジャパン」だったが、長嶋茂雄は病気で現地入りできず、中畑清がヘッドコーチとして日本代表を指揮した。
日本国内ではあくまで「長嶋監督」という看板に執着する姿勢が見られたが、世界から見ればアテネ五輪の野球で日本チームの監督は中畑であった。
野球の監督は英語で manager であるが、サッカーの監督は coach と表現される。
参照