12『江戸プロフェッショナル必殺商売人』(1978)
河内山宗春(演:芦屋雁之助)が登場する。1823年(文政6年)没。
一方、新次国定忠治に変装したこともあり、大前田英五郎が登場した回もあるので文政~天保とも考えられる。
 
13『必殺からくり人・富嶽百景殺し旅』(1978)
最終回で葛飾北斎が没しており、これは1849年のこと。『必殺!主水死す』(1996)の冒頭と重なる。高野長英は登場しない。長英は江戸に戻ったあとだった。
 
14『翔べ!必殺うらごろし』(1978)
時代設定は不明。他のシリーズとの関連性もなさそうだ。
 
15『必殺仕事人』(1979)
第6話では将軍の弟で松平聖二郎が登場するが架空の人物。『恐怖の大仕事』における御三家の家老が桃井兵庫・栗田外記・松坂典膳で、これらも架空であろう。
『仕事人』が『仕置人』と『仕事人2007』の間であれば文政年間。『仕置屋』と『仕事人アヘン戦争へ行く』の間であれば天保年間。『仕留人』と『大老殺し』の間であれば幕末になる。
 
16『必殺仕舞人』 (1981)18『新必殺仕舞人』(1982)
直次郎(演:本田博太郎)は国定忠治に子分入りを志願するも全く相手にされず、忠治の取り巻きに痛い目に合わされたところを京山に拾われたらしい。琉球が舞台の話もあったが、薩摩による琉球支配から何年たったかわからなかった。
劇中で『仕業人』の赤井剣之介こと真野森之助の人相書が出ていたらしい。
 
17『新必殺仕事人』(81)、19『必殺仕事人III』(82)、21『必殺仕事人IV』(83)
『新仕事人』第13話で主水が43歳、筆頭同心・田中が24歳である。『仕置屋稼業』第1話では1841年(天保12年)に主水が南町奉行に異動し、『仕置屋』第10話で42歳と判明しているから、それから考えると1842年(天保13年)になる。
『IV』のスペシャル版『仕事人アヘン戦争へ行く』(1983)の舞台となった時代がその1842年で、遠山金四郎(演:栗塚旭)、国定忠治(演:近藤正臣)、ナポレオンも登場。主水たちが香港へ渡るのに使った熱気球の制作者として平賀源内(1728~1779または1780)が牢内にいて、数え年113歳まで生きていたという設定だが、時代から考えてアヘン戦争終結当時数え年39歳だった高野長英(1804~1850)にすべきであった。長英はアヘン戦争終結当時数え年39歳。
『新仕事人』と『仕事人III』の間で、『III』の「エピソード0(第1話の前の序章)」に当たる『仕事人大集合』(1982)の場合、時代が『からくり人』と『アヘン戦争』の間とすれば、1839年から1842年までになる。
一方、虎の元締を基準にすると時代は『新必殺仕置人』と『仕事人V旋風編』第7話の間で文政年間になる。
1987年1月放送の『仕事人V旋風編』第7話で主水がオランダ商館から表彰されたのが1819年1月。1986年11月放送の第1話のグループ結成が1818年11月だとして、8年ほど前に虎が江戸の裏組織を仕切っていたとすると、文政の仕置人(『新~』)は1810年か1811年に存在したことになり、文政の仕事人「大集合」は1810年から1818年までの時期のいずれかになる。仕事人が「大集合」した時期を『仕置屋』と『アヘン戦争』の間とすると天保末期になる。
『IV』で主水が南町奉行の山岡銀二郎(演:戸浦六宏=とうらろっこう)を暗殺しているが、時代が『アヘン戦争』と『意外伝』の間だと南町奉行は鳥居耀蔵であり、主水による鳥居殺害は別に『江戸警察』で描かれているので、『IV』の最終回は文政か幕末であろう。『IV』最終回で貼り出された秀の人相書では、秀が30歳くらいだとわかるだけで年号は記されていなかったと思う。
 
20『必殺渡し人』(1983)
鳴滝忍(演:高峰三枝子)はオランダ人医師と日本人の遊女の間の娘(息女、むすめ)で、鳴滝塾を作ったシーボルトの娘だった楠本イネである可能性がある。シーボルトはドイツ人だったが日本ではオランダ人と認識されていたとも考えられる。もし忍がイネだったとすると1827年生まれであるから、1867年の大政奉還の時点で満40歳(数え年41歳)であった。忍を演じた高峰三枝子は1918年生まれで、『渡し人』放送の1983年当時で65歳だったが、それで40歳手前の女医を演じていたか。20世紀の40歳と江戸時代の40歳では外見が違った可能性はある。忍がイネで、劇中で40歳だったとすると幕末の話だったことになる。
しかし、第4話「花火の夜に渡します」では 玉屋の火災が描かれ、これは1843年の天保末期ことであり、イネは当時満16歳(数え年17歳)で、女子高生くらいの年齢だった。これでは忍がお沢(演:西崎みどり)より年上だったとは思えない。すると忍はイネではなさそうだ。
 
22『必殺仕切人』
第5話「もしも鳥人間大会で優勝したら」で平賀源内が登場するから1779年以前とも思われるが、『アヘン戦争』でも源内が登場したので、天保まで生きていたという解釋か、山田朝右衛門のように何代目かの先祖と子孫の関係と思われる。
源内を無視して時代を1840年代に限定すると『アヘン戦争』と『主水死す』の間なので1842年から1849年までになる。
第17話「もしも江戸に占いブームが起ったら」は辛亥の年の話らしいので、そうだとすると1851年まで含まれる。
これは水野忠邦の没年で、『主水死す』の後半で描かれた時代になる。ただ1984年12月という放送時期から考えて劇中の占いブームも嘉永辛亥の年の12月だとすると、陽暦では1852年になっていた可能性もある。
 
 
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2012年7/21
 

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