映画『城南旧事』の宣傳を見ると1920年代が舞台であるが、日本史では1926年師走25日に元号が大正から昭和になっている。植木等はそのときに生まれた。
ネットで調べると1920年代後半という記述があるので、昭和の初めであろう。
 
主人公・林英子(Lin Yingzi)を演じたのが沈潔(Shen Jie)である。
沈潔は1972年生まれなので、1982年の映画公開当時10歳。
映画紹介のHPを見ると英子は5歳の設定。沈潔は10歳くらいで5歳の少女を演じていたのか。
 
原作者である台湾の女性作家・林海音(1918~2001)は1918年(大正7年、民国7年)生まれ。
この林海音が林英子のモデルだと假定すると原作者が5歳だったのは1923年(大正12年、民国12年)で、これでは1920年代前半になる。10歳になったのは1928年(昭和3年、民国17年)であった。
 
林英子が1925~1929年以降で5歳だったら、1920~1924に生まれていたはずである。
『城南旧事』では1920年代に学生運動が盛んで、多くの学生が検挙されていたらしい。
1921年に中国共産党が誕生し、1922年にソビエト連邦も成立した。
1924年に第一次国共合作。1925年に孫文が死去。1926年に中山艦事件。1927年に南京に国民政府が成立。
1927年4月の上海クーデターによって国共合作は事実上崩壊したらしい。
 
例えば林英子が1927年で5歳だったとすると1922年生まれになる。
 
秀貞(Xiuzhen)が英子に向って Wo3de xiao3 Gui4zi と言っており、これは「我的小桂子」か「我的小貴子」か悩むところだ.
 
映画では「旅愁」(「♪更け行く秋の夜~」)が使われている。
『暗闇仕留人』の「旅愁」(「♪あなたを探してここまで来たの~」)とは別の曲である。

 

 

北京好日』はこれまた別の作品である。
 
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参照
 
漢字論原点回帰II>桂子と貴子
漢字論原点回帰II>「沈」と「瀋」

 

 

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