『必殺必中仕事屋稼業』は1975年に放送され、『必殺仕事人』は1979年に放送された。
『仕留人』(1974)のオープニング・ナレーションは芥川隆行で、『仕事屋』無印のそれは藤田まこと。『仕事人』では芥川と藤田が担当したというのも興味深い一致である。
ここで必殺のスタッフは「仕事人」という詞(ことば)をタイトルに採用するのに『仕事屋』から4年かかっている。
 
『仕事屋』は必殺シリーズ5作目で、『仕事人』は10作目である。
「仕事料」ということばは『仕事屋』で出ているし、『仕業人』でも使われていた。
『仕置屋』でも市松や主水は裏稼業を「仕事」と言っていたし、『新仕置人』でも主水は「俺は仕事はしねえぞ」と言っていた。『新からくり人』でも山田五十鈴扮する座長が安藤広重に「広重さん、府中の仕事も終わりました」といった報告を送っていた。
 
本来、『仕置人』と『仕置屋』があって『仕事屋』もあれば、『仕事人』を思い付くのが普通で、『仕業人』のときに『仕事人』というタイトルが使われてもおかしくなかった。『仕業人』は一般公募で決まったタイトルらしいが、名前の候補を送った人たちの中に『仕事人』を選んだ人はいなかったのか。
なお、『仕業人』の最終回では「商売人」ということばも出てくる。これは主水編としては『仕業人』の次(『新仕置人』)の次にあたる『必殺商売人』で採用された。
 

/秋田英夫さん (@aitahide) / Twitter/

その理由は意外とシンプル。第1話の台本ができた時点で新番組のタイトルが決まっていなかったから(・∀・)  RT@kyojitsurekishi「必殺仕置屋稼業」と「必殺商売人」ではいずれも第1話で主水または主水の仲間になる人物が裏の稼業を「仕置人」と呼んでいる。

/午後2:51 · 2013年1月18日/

 

返信先:@aitahideさん

そうですか。すると「必殺仕事人」ではタイトルが最初から決まっていたんでしょうかね。中村主水が「この江戸に仕事人なんかもう一人もいやしねえ」と言い、秀が「驚いたぜ、八丁堀が仕事人か」と言って、以前から裏稼業が「仕事人」だったような世界観になっていたと思います。

/午後3:39 · 2013年1月18日/

 

/首代引受人さん (@kubidaihikiuke) / Twitter/

自分の記憶では仕事人第一話のナレーション内で「商売人」の一言があったはず。

/午後4:50 · 2013年1月18日/

 

/秋田英夫さん (@aitahide) / Twitter/

返信先:@kubidaihikiukeさん

「仕業人、商売人のたぐいは取り締まられ、江戸から闇の仕事師は姿を消した」というナレーションが入りましたね。かろうじて残っていた裏稼業を「仕事人」と呼んでいたわけですw RT@kubidaihikiuke @kyojitsurekishi仕事人第一話のナレーション内で「商売人」

/午後5:07 · 2013年1月18日/

 

後のシリーズでは第1話台本に「必殺新シリーズ第1話」としか書いてない状態でも、撮影段階で「渡し人」「橋掛人」呼称を使っている作品もあります。ケースバイケースなのでしょう。 RT@kyojitsurekishiすると「必殺仕事人」ではタイトルが最初から決まっていたんでしょうかね

/午後5:09 · 2013年1月18日/

 

/DOGMASK(いぬかめんと読みます)さん (@dog_mask) / Twitter/

返信先:@aitahideさん @akitahide @kubidaihikiuke @kyojitsurekishi 

あのナレーションからすると仕事人世界には、仕事人と仕業人と商売人を区別する法則があるんでしょうかね。商売人はあくまで江戸でしかプロフェッショナリティを発揮できず、地方じゃえらい弱いとか。

/午後5:14 · 2013年1月18日/

 

/秋田英夫さん (@aitahide) / Twitter/

「仕業人、商売人のたぐい」っていうからには、仕置屋もからくり人もうらごろしも含んでいると思いますよ。「仕置人的なものはぜんぶ無くなってしまった」とナレーションは言いたかったはずです。

/午後5:17 · 2013年1月18日/

 

/DOGMASK(いぬかめんと読みます)さん (@dog_mask) / Twitter/

江戸には仕事人しか残らなかったのに、まさかそのあと仕舞人とか渡し人とか仕切人とかアクション箱が台頭するとは、芥川隆之も思ってなかったでしょうね。

/午後5:24 · 2013年1月18日/

 

/虚実歴史漢字論懐メロさん (@kyojitsurekishi) / Twitter/

必殺では裏稼業が「仕事人」になると「仕事人大集合」で元「仕置人」だった棺桶の錠や虎の元締まで「仕事人」扱いされて「仕置人」と「仕事人」の共存が避けられるような描写もあります。31年前からそこが疑問でした。

/午前10:01 · 2013年1月19日/

 

返信先:@kubidaihikiukeさん @akitahide

必殺ファンならご存じでしょうが「仕業人」の最終回で「商売人」ということばが既に出ていますし「仕事屋稼業」と「仕業人」の段階で「仕事料」ということばも出ています。「新仕置人」第1話で主水が鉄に「俺は仕事はしねえぞ」と言ってました

/午前10:04 · 2013年1月19日/

 

なるほど。しかし必殺の裏稼業が「仕事人」になると中村主水が裏稼業の初期から「仕事人」だったような感じで語られている気がします。「主水死す」を見ると主水は「20年前」から「仕事人」だったように思えます。裏組織の謎ですかね。

/午前10:13 · 2013年1月19日/

 

/秋田英夫さん (@aitahide) / Twitter/

『必殺仕事人』時点で裏稼業呼称が「仕事人」に統一されたことを機に、過去裏稼業も全て「仕事人」に上書きされたと解釈すればどうでしょう。仕置屋、仕業人時代のできごとも、世の流れに合わせてみな仕事人時代と統一したわけです

/午前11:38 · 2013年1月19日/

 

/秋田英夫さん (@aitahide) / Twitter/

返信先:@kyojitsurekishi @kubidaihikiuke 

『新必殺仕置人』台本には、闇の殺しのことを「シゴト」と表記し、日常の仕事と区別しているところがありました。必殺は悪党殺しを「職業・商売」と捉えていることもあって「シゴト」という言葉は自然に出てきたものと思われます。

/午前11:44 · 2013年1月19日/

 
「必殺仕事人」第1話で主水が言った「江戸に仕事人はもういない。川で女房もろとも斬られて死んだ奴…」というのは「仕業人」赤井剣之介とお歌の事でしょうか。すると「仕事人」は裏稼業を指す一般名詞でしょうか。
 

ちゅーかいくつかの特例を除いて、裏稼業の総称はつねに最新の呼称に更新されるんだと思いますよ(笑)。

/午後6:31 · 2013年1月19日·ついっぷる /

 
『必殺仕事人Ⅳ「主水大根めしを食べる」』時代劇侍|
 

仕置人が活躍した文化文政の時代は1804~1830年。グループ解散後に主水・おきん・半次が再会して「仕留人」を結成。この時、黒船来航時だったので1853年。少なくとも間に20年空いてるはずだが、そんな様子は無い。時系列で考えると、この時主水は既に鉄が死んだ事を知ってるはず・・。

/午後5:09 · 2017年9月16日/

 
「仕置屋」最終回で番屋に「仕置人」棺桶の錠の人相書。「仕置屋」は天保の改革の時の話。「仕置人」の劇中の時代はもっと前の文化・文政年間だが「仕事人大集合」~「仕事人アヘン戦争へ行く」で錠が主水と再会(?)したのは天保の改革の時期だろう
 
もし「からくり人」の後日談が「仕事人大集合」で、そのまた後日談が「仕事人アヘン戦争へ行く」であれば、「大集合」に登場した元締・虎は、清国でアヘン戦争(1840~41)があった時期に、日本の大坂で裏稼業を仕切っていたことになる。
 

「仕事人V風雲竜虎編」第2話で大御所・徳川家斉が他界したのも1841年だからアヘン戦争の最中で、ここでは中村主水の仲間は鍛冶屋の政、かげろうの影太郎のほか、虎の娘・お玉もいたので話がややこしくなる。

/午前11:54 · 2017年10月12日/

 
中村主水が棺桶の錠と再会(劇中で再会シーンはないが)したのは「仕事人大集合」(1982)の時で、その続編が「仕事人アヘン戦争」(1983)とすると劇中の時代は1842年。
 
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2012年5/23前後 5/25 
 
関連語句
仕事屋(タイトル検索) 仕事屋 [1][4] [5](内容検索)

参照
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