『必殺仕置人』の時代設定は文化・文政だが、文化何年か、文政何年かはっきりしない。
ここで元号が文化から文政になった1818年(文化元年)に中村主水が鉄、錠、おきん、半次と組んだと假定し、劇中の日付が放送当時の1973年の日付と同じと假定する。ここでは陽暦と陰暦の違いは無視する。
なお、文化から文政への改元は文化15年4月22日グレゴリオ暦1818年5月26日) であった。
もし4月22日改元を採用すると、第1話は文化から文政への改元の前日の話で、第2話は文政年間になる。
もし5月26日改元を採用すると第6話からということになる。
 
1818年 4月21日 (推定)… 1973年 4月21日 放送 …第 1 話 いのちを売ってさらし首
1818年 4月28日 (推定)… 1973年 4月28日 放送 …第 2 話 牢屋でのこす血のねがい
1818年 5月5日 (推定)… 1973年 5月5日 放送 …第 3 話 はみだし者に情なし
1818年 5月12日 (推定)… 1973年 5月12日 放送 …第 4 話 人間のクズやお払い
1818年 5月19日 (推定)… 1973年 5月19日 放送 …第 5 話 仏の首にナワかけろ
1818年 5月26日 (推定)… 1973年 5月26日 放送 …第 6 話 塀に書かれた恨み文字
1818年 6月2日 (推定)… 1973年 6月2日 放送 …第 7 話 閉じたまなこに深い渕
1818年 6月9日 (推定)… 1973年 6月9日 放送 …第 8 話 力をかわす露の草
1818年 6月16日 (推定)… 1973年 6月16日 放送 …第 9 話 利用する奴される奴
1818年 6月23日 (推定)… 1973年 6月23日 放送 …第 10 話 ぬの地ぬす人ぬれば色
1818年 6月30日 (推定)… 1973年 6月30日 放送 …第 11 話 流刑のかげに仕掛あり
1818年 7月7日 (推定)… 1973年 7月7日 放送 …第 12 話 女ひとりの地獄旅
1818年 7月14日 (推定)… 1973年 7月14日 放送 …第 13 話 悪いやつほどよく見える
1818年 7月21日 (推定)… 1973年 7月21日 放送 …第 14 話 賭けた命のかわら版
1818年 7月28日 (推定)… 1973年 7月28日 放送 …第 15 話 夜がキバむく一つ宿
1818年 8月4日 (推定)… 1973年 8月4日 放送 …第 16 話 大悪党のニセ涙
1818年 8月11日 (推定)… 1973年 8月11日 放送 …第 17 話 恋情すてて死の願い
1818年 8月18日 (推定)… 1973年 8月18日 放送 …第 18 話 備えはできたいざ仕置
1818年 8月25日 (推定)… 1973年 8月25日 放送 …第 19 話 罪も憎んで人憎む
1818年 9月1日 (推定)… 1973年 9月1日 放送 …第 20 話 狙う女を暗が裂く
1818年 9月8日 (推定)… 1973年 9月8日 放送 …第 21 話 生木をさかれ生地獄
1818年 9月15日 (推定)… 1973年 9月15日 放送 …第 22 話 楽あれば苦あり親はなし
1818年 9月22日 (推定)… 1973年 9月22日 放送 …第 23 話 無理を通して殺された
1818年 9月29日 (推定)… 1973年 9月29日 放送 …第 24 話 疑う愛に迫る魔手
1818年 10月6日 (推定)… 1973年 10月6日 放送 …第 25 話 能なしカラス爪をトグ
1818年 10月13日 (推定)… 1973年 10月13日 放送 …第 26 話 お江戸華町未練なし
 
第26話「お江戸華町未練なし」は江戸が水不足になった話で劇中ではどうみても夏日である。10月放送で8月の江戸を描いていたと假定すると、2箇月ほど差があることになり、第1話の時代設定は2月になる。
なお、1986~87年放送の『必殺仕事人V旋風編』の場合、時代設定が1818~1819年として、放送当時の日付が劇中の日付と一致すると考えた場合、主水が百軒長屋の番屋に努めるようになったのは1818年11月になる。仕置人解散の翌月である。
その後、1819年1月、オランダ人女性を助けた主水はオランダ商館から表彰された(『旋風編』)。
さらに1820年(文政3年)2月14日、主水は書庫番に異動となった(『必殺仕事人2007』)。
同年4月8日、主水は闇の金融組織との激闘の中で組紐屋の竜と壱と参を失った(『必殺!III裏か表か』)。
1821年(文政4年)には主水は自身番に異動していた(『必殺仕事人2009』)。
1824年には徳川家定が誕生し、双子の妹(下注釋)は約25年後に主水と出会うことになる(『必殺!主水死す』)。
そして仕置人グループ結成から10年たった1828年(文政11年)にシーボルト事件。翌年、主水は千葉周作、市兵衛、鶴、加代たちと組んで裏稼業をしていた(『春雨じゃ、悪人退治』)。
 
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2012年4/24 4月
 
関連語句(文化・文政)

注釋
家定の双子の妹
のちの捨蔵(演:細川ふみえ)であるが、主水が北町から南町奉行所に異動した直後や牢屋見廻り同心に格下げになっていた当時の仲間だった捨三(演:渡辺篤史)とは別人である。また、この捨三は女性蘭法医・鳴滝忍と組んでいた渡し人・大吉(演:渡辺篤史)と別人か同一人物か不明。さらにこの大吉は、黒船来航時に主水と組んでいた大吉(演:近藤洋介)は別人であろう。家定の妹・捨蔵は主水が1851年ごろ(推定)に主水が小屋の爆發事故で行方不明になったとき、秀と勇次の勧めで千代と改名した模様。
この捨蔵こと千代にとって篤姫は義理の姉に当たり、また『葵の暴れん坊』の源九郎は叔父、『照姫七変化』の照姫は叔母に相当する。照姫は大御所・家斉のむすめで、もし家慶の姉であれば家定の伯母、家慶の妹であれば家定の叔母だが、家斉大御所時代に家慶は40歳くらいで、このときの照姫はどう見ても20歳前後であったから、照姫は家慶より年下であっただろう。源九郎が照姫より年上なら両者は兄妹。なお、松平右近は家斉の弟だから、源九郎と照姫にとって松平右近は叔父に相当する。

参照