葵小僧が斬首された時の話で、これは1791年。
1791年は大黒屋光太夫がエカテリーナ女帝に謁見していた時期で、またフランス革命が起きていた時期でもある。
長谷川平蔵を演じたのは前作に引き続き、古谷一行。
中村橋之助扮する同心も登場。原田龍二はこれまた前作と同じく若き日の葛飾北斎を演じた。
 
扱っている時代は『鬼平犯科帳』と同じ寛政年間だが、享保の改革が『暴れん坊将軍』や『大岡越前』で善政とされ、天保の改革が『遠山の金さん』『江戸を斬るII』などで庶民に対する締め付けとされて批判されるのに対し、寛政の改革は評価が分かれるだろう。
『大江戸捜査網』では松平定信が隠密同心を組織していたが、『おろしや国酔夢譚』では光太夫の受け入れに否定的な冷たい老中として描かれていた。
 
【時代劇の時代設定】だましゑ歌麿:長谷川平蔵が火盗改長官で松平定信が寛政の改革をしていた1790年前後数年。喜多川歌麿(1753~1806)は40歳くらいで、葛飾北斎(1760~1849)は30歳くらい。同時代を扱った作品「大江戸捜査網」「鬼平犯科帳」「おろしや国酔夢譚」「ベルサイユのばら」等。
 
【時代劇の時代設定】だましゑ歌麿II:葵小僧が処刑されたのは寛政3年(1791年)。フランス革命が1789年に始まっている。1791年には大黒屋光太夫がサンクトペテルブルクでエカテリーナ女帝に謁見。水戸光圀が隠居していた時代から100年。また2年後の1793年に遠山金四郎誕生。
 
【時代劇の時代設定】だましゑ歌麿II:1791(寛政3)年に処刑された葵小僧は劇中では替え玉の設定で本物の葵小僧も中村橋之助扮する同心に斬られた。ラストシーンで歌麿が松平定信によって投獄されたとあるが調べると手鎖50日の刑で、しかも定信が老中から失脚して約10年後だったらしい。
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1791年、ロシアで大黒屋光太夫がエカテリーナIIに謁見し、フランスではルイ16世とアントワネットら王家が国外脱出に失敗。翌1792年、大黒屋光太夫帰国。ラクスマン来日。1793年日露会談。松平定信老中辞任。アントワネット処刑。
 
 
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2012年4/20 4月
 
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