座頭市(演:勝新太郎)が出会った男が冤罪で引き回しにされたが、その罪状を示す札とそれを別の男が読みあげた台詞から、天保9年3月30日と推定できる。
立て札には縱書きで
天
保
九
年
三
月
丗
日
と書いてあったようだ。
天保9年とは天保元年(1830年)から8年後なので1838年。大塩平八郎の乱の翌年で、『八丁堀の七人』と時代が重なる。次の年は1839年で、蛮社の獄があった年で、旧からくり人グループが壊滅した。
徳川家斉は1837年に将軍職を家慶に譲って大御所となり、1841年没。
それと前後して1840年に遠山金四郎が北町奉行になった。
『江戸を斬るII』で遠山の奉行就任が描かれた。
勝新太郎主演『座頭市』では国定忠治の名前も出てくる。
『新・座頭市II』第3話の副題は「天保元年駕籠戦争」らしい。『II』から『III』までに劇中で8年が経過したか?