天保時代が舞台で西郷輝彦主演だが『太陽にほえろ!』でお馴染みの俳優も2名出ていたと思う。
BSジャパンで再放送していた。この局はテレビ東京のBS枠か。
斬られた武士の妻と從者が仇討ちを考えていたが、妻の妹が仇の妻になって身ごもってしまう。
最後は妻も妹も從者も仇によって斬られ、主人公によって成敗される。
主人公は鞍馬天狗の黒頭巾を白にしたような出で立ちで、刀の柄もいつもは黒いのにクライマックスでは白になる。
里見浩太朗が演じた闇奉行も頭巾は黒だが、刀の柄がいつもは黒で、クライマックスで白くなる点は同じ。
『殿さま風来坊隠れ旅』の治貞もクライマックスでは刀の柄の色も変わっていた。
仇討ちについては『水戸黄門』では、最初は光圀が加勢していたが、あとになると仇討ちを諦めさせる展開になっていた。
元禄時代から150年たった天保時代には仇討ちは復活していたようだが、仇討ちは危険が大きすぎる。
天保時代なら遠山金四郎もいたはずだし、葵の暴れん坊の源九郎もいたはず。
光圀、吉宗、金四郎なら、善人が危ないとき、絶妙のタイミングで現場に現れ、しかも現場に入る寸前に悪人の手などに物(扇子、小銭入れなど)を投げて当てるという不思議な技を使うが、多くの場合は善人が命を落とすことが多かったのだろう。
天保年間が終わって約10年後は黒船来航。幕藩体制をなくさない限り真の世直しはできなかったのである。
だが江戸幕府が倒れて145年経過した今でも世直しができているとは言い難い。
あばれ八州御用旅 第1部